かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

念仏申して、人間になる!

2013-12-10 21:01:08 | 日記
きのうから始まった、今年最後の永代経法座が、

終わりました。

ご講師の、上原泰教師は、昭和42年からのご因縁。

数年前に、命にかかわる大病をされましたが、奇跡的に

回復されて、ますますお元気な姿に接して、安心いたしました。

上原先生の隣寺は、あの深川倫雄和上のお寺。

上原先生をお見舞いに来られた深川和上さまとの、ご因縁を

思い出深く、お話をされました。

「破れ坊主とくそ坊主の二人だが、

 尊い念仏に遇うて、人間にならしてもろうたな」

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私たちの組(そ)には、寺族婦人(坊守を主体とする)会という

組織があります。

うちの坊守は、次年度の世話役員を仰せつかったとか、

次年度の研修会の日程編成・研修内容の原案づくりに

取りかかっております。

きょう、早速、来年早々の研修テーマがファックスで、

送られてきました。

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沼田組 坊守対象の同朋研修 その主旨

 
①安芸教区の過去帳開示問題から何を学ぶか?

○今回は過去帳ではなく、過去帳に類する書類がデレビで
放映されました。
どうして、過去帳以外のものなのに問題となったのでしょうか。

○寺院にある門信徒名簿などが開示されると何が
 どのように問題となるのでしょうか。

②身元調査はどうして差別なのでしょうか?

○身元調査の現状はどうなっているのでしょうか?

○寺族は「身元調査のターゲット」と言われます。
 どうしてでしょうか?

③電話応対や来客接遇の課題は何でしょうか?

 寺院活動において

○「個人情報保護」の視点はどうあるべきでしょうか?

○「守秘義務」の視点はどうあるべきでしょうか?


20年前に教団で取り組まれた「過去帳差別記載」調査の問題。

そこで、課題となった我々の教団の差別的体質から、何を

学んできたのか。

20年を経た現在、その調査があったことすら、知らない坊守さんも

いらっしゃいます。

坊守だけではなく、若い住職さんにも言えることです。

その学びが、空洞化し、継続の学びにならなかったことが、

昨年の、NHKテレビでの、過去帳に類するものの開示という

問題を起こすことになりました。

次の世代に伝えていくことも、私たちの大切な務めだと思います。


広島ブログ
 
きょうも来てくださって、ありがとうございます
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