(北)から雪の便り
今日やっとの思いで、病院へ辿りつきました。ハァハァ
10月ごろから、更年期障害のような体調不良に悩まされていた
自分ですが、忙しくて、なかなか病院が遠かったんです。
病院へ辿りつくと、少しして、看護士さんが問診にこられました。
「今日は、どうされましたか」
「ええ、最近体調が悪くて。
暑くもないのに、どっと冷や汗をかいたり、
心臓がバクバクしたり、
右腕が、時々しびれたり・・・」
「ちょっと待って。そんな、いっぺんに言わないで。
まず、体温を測りますから」
「・・・・・(そんなら、最初から、そう言え)」
その看護士さんは、メモをしながら、
「これを先生に伝えますから、先生がどう診断されるか」
そして、診察室へ消えていきました。
しばらくして、看護士さんが再登場。
「で、その症状って、いつごろからですか?」
「10月ぐらいからです。
(そんなことは、最初に聞け)」
また、少しして、診察室へ通されました。
以下は、先生と私のやりとりです。
「冷や汗をかくって、夜中にもかくことがあるかね」
「はい。たしか?」
「それは、肺結核かもしれんな。
最近、レントゲンを撮ったことは?」
「そうですね。久しくありません。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・(お~~い。レントゲン撮ってくれるんとちがうんかい?)」
「夜中に物音で、心臓がバクバクするって、それは、
心臓がびっくりしとるんじゃろう」
「ハイ。ごもっとも」
「心電図を撮ってみようか」
診察台に乗せられて、足の方と心臓の周りに、ペタペタ
何かが貼られていく。
「うん。う~~ん。別に異常はないな」
そして、あの看護士さんが私の耳元で。
「●●さんは、今何歳?」
「63歳です」
「右手だけがしびれるのは、たぶん頚椎が曲がっとるんじゃろ。
うちの近くにある●●●整形に行きなさい」
何か、上手~~く、かわされた感じ。
63年生きてきて、大きな病気もしないで、
別に自分は、親を選んで生まれてきたわけでもないし。
でも、できることなら、親は選びたかった!
ふと、鈴木章子さんの言葉を思い出したんです。
最後の手術を終え、少し体調が回復した章子さんは、
久しぶりにお風呂をいただかれました。
そのときに、自分の体に語りかけられた言葉が、
遺稿集に収められています。
タイトルは“肉体”。
今まで、「足が短い」とか「色が黒い」とか、私の文句を
聞きながらきてくれた自分の体。
片方になった乳房
肩から脇へさかれた傷のあと
それを見ながら、鈴木章子さんは、
「まあ 一言の文句もなく 一緒にきてくれた
ずいぶん我がままも 聞いてくれた
お風呂に入りながら
あなたの御苦労に あなたのおかげに
始めて 気づかされました
始めての ありがとう
遅ればせながらの ありがとうを
今 言わせていただきます」
今日やっとの思いで、病院へ辿りつきました。ハァハァ
10月ごろから、更年期障害のような体調不良に悩まされていた
自分ですが、忙しくて、なかなか病院が遠かったんです。
病院へ辿りつくと、少しして、看護士さんが問診にこられました。
「今日は、どうされましたか」
「ええ、最近体調が悪くて。
暑くもないのに、どっと冷や汗をかいたり、
心臓がバクバクしたり、
右腕が、時々しびれたり・・・」
「ちょっと待って。そんな、いっぺんに言わないで。
まず、体温を測りますから」
「・・・・・(そんなら、最初から、そう言え)」
その看護士さんは、メモをしながら、
「これを先生に伝えますから、先生がどう診断されるか」
そして、診察室へ消えていきました。
しばらくして、看護士さんが再登場。
「で、その症状って、いつごろからですか?」
「10月ぐらいからです。
(そんなことは、最初に聞け)」
また、少しして、診察室へ通されました。
以下は、先生と私のやりとりです。
「冷や汗をかくって、夜中にもかくことがあるかね」
「はい。たしか?」
「それは、肺結核かもしれんな。
最近、レントゲンを撮ったことは?」
「そうですね。久しくありません。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・(お~~い。レントゲン撮ってくれるんとちがうんかい?)」
「夜中に物音で、心臓がバクバクするって、それは、
心臓がびっくりしとるんじゃろう」
「ハイ。ごもっとも」
「心電図を撮ってみようか」
診察台に乗せられて、足の方と心臓の周りに、ペタペタ
何かが貼られていく。
「うん。う~~ん。別に異常はないな」
そして、あの看護士さんが私の耳元で。
「●●さんは、今何歳?」
「63歳です」
「右手だけがしびれるのは、たぶん頚椎が曲がっとるんじゃろ。
うちの近くにある●●●整形に行きなさい」
何か、上手~~く、かわされた感じ。
63年生きてきて、大きな病気もしないで、
別に自分は、親を選んで生まれてきたわけでもないし。
でも、できることなら、親は選びたかった!
ふと、鈴木章子さんの言葉を思い出したんです。
最後の手術を終え、少し体調が回復した章子さんは、
久しぶりにお風呂をいただかれました。
そのときに、自分の体に語りかけられた言葉が、
遺稿集に収められています。
タイトルは“肉体”。
今まで、「足が短い」とか「色が黒い」とか、私の文句を
聞きながらきてくれた自分の体。
片方になった乳房
肩から脇へさかれた傷のあと
それを見ながら、鈴木章子さんは、
「まあ 一言の文句もなく 一緒にきてくれた
ずいぶん我がままも 聞いてくれた
お風呂に入りながら
あなたの御苦労に あなたのおかげに
始めて 気づかされました
始めての ありがとう
遅ればせながらの ありがとうを
今 言わせていただきます」