超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
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ときどき趣味も。

就職 26:社内コンペ

2020-06-15 14:10:32 | 木工2・就職
音の鳴る玩具を作りたいのに、鳴らない・・・。
材料を変えたりサイズを変えたり穴を開けたり、他の職人さんに相談したり、休日にも工場に行きました。

自分では、面倒なことになっちゃったなぁ・・・と思っていましたが、周りからは、楽しそうだね、と言われたので、楽しんでいたんでしょうね。
以前の「研磨」の仕事が本当に苦痛で、約1年半、廃人みたいな顔して働いてましたから。

どうにか音が鳴るようにはなったものの、提出期限も迫り、理想の形までは到達できず、中途半端な玩具になってしまいました。
鳴らし方というか、遊び方がスマートじゃない^^。
相棒の営業さんには申し訳ないけれど、悲しいかな、これが今の私の実力なので、あとは営業さんのプレゼン力に任せることにしました。

発表当日、私は見る側なので、存分に楽しめました。
営業さんは、私が送った動画や写真をみてプレゼン資料を作り、実物に触れたのは発表の直前です。気の毒に・・・。
にもかかわらず、プレゼンはいい感じに仕上がっていて、びっくりしました。
何より、スマートじゃないと思っていた遊び方が、あえて、その年齢に合わせた遊び方の提案になっていたり、その結果、より安全性に配慮した形状に見えてきて、物は言いよう 表現の仕方って、大事だと思いました。

各組の作品・プレゼンは、私にとってどれも興味深いものばかりで、確かに、これならこの会社の家具は売れるわけだ、と納得しました。

実は製作途中で、とある組の作品を見たときに、衝撃を受けました。
材料費はほとんどかからず、この形状なら、正解もないし失敗もない。
商品化するなら、こういうのが理想。
私も、最初はそういうものを考えてみたのですが、何もひらめかなかったんです。
その時には、他のすべての組の作品を見たわけではなかったのですが、この時点でもう、ここが1番でしょう、と思いました。
技術的なことではなく、アイデア&センスに嫉妬しました。

そして、その組の完成品を見て、プレゼンを聞き、さらに衝撃を受けました。
そうきたか、と。
冒頭からグイグイ引き込まれ、コンセプトと遊び方を知り、この組が1番だと確信しました。
一見すると単純な玩具なのに、着眼点が違うから面白いんだな〜。
あ~くやしい。
自分にその発想がなかったことがくやしい。
自分が技術的に劣っていることは百も承知なので、そこは全く悔しくないのですが^^。
あらを探しても見つからないのがまたシャクにさわる^^。
脱帽でした。


発表が終わり、社長と出席者全員が個々に採点者となり、各組の採点をし、集計されました。
採点はいろいろな項目に分かれているのですが、総合的に、やはりあの組が1番でした。
各組とも、それぞれの個性を生かし、技術的に優れていたり、アイデアに優れていたり、生産性が良かったり、どこかしらの項目で満点をとっていたのですが、我が組は、この課題に取り組む姿勢が満点でした。
もはや作品ではなくメンタルへの点数・・・。
しかも、30点満点のところ31点。
集計ミスなのか、誰かの粋な計らいか^^。


なんにせよ、こんな面白い企画に参加できたのだから、この会社に入って良かったと思いました。



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