森共同アトリエ 管理人日記

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首像台座の制作!

2010年05月28日 19時38分14秒 | 小作品
今日は前につくった首像の台座をつくりはじめました  o(^▽^)o
まずは木の台座をつくります。たまたまあった丸太!
チェーンソーでカット!
 
 
これを直方体に加工します。

万力ではさんで電気カンナで木口を削ります。
 


大体面が整いました!端はささくれ立ってますが、面取りする時なくなるので問題ないです。逆に側面を整えてから木口にカンナはあまりかけたくないですね。端から中心に向かってかける分には大丈夫ですが、端から端へ突き抜けると奥側がささくれ立ってしまいます。

ひっくり返して裏側も削ります。
 
今度は側面!まずは1面。
 
2、3面
 
4面面出ししたら、角が出てくるまで削り、あとはちょうど良い太さまで!
 
こんな感じでサイズを変えて3つつくりました (≧▽≦)  

セメントの台座もつくります。
型枠を使ってモルタルを流し込む!(ちなみにセメント+砂=モルタル、セメント+砂+砂利=コンクリートです。)

使うのはコレ!既にセメントと砂が混ざってるお手軽タイプ!

側面の型枠をガムテープでくっつけていきます。

L字金具にガムテープをつけて型枠を補強します。
 
上面の型枠に小割り(木材、これに首像を差し込むことになる)を取り付けます。短い方はモルタルに埋まる格好です。
 
小割りの隙間には粘土を詰めてセメントが漏れないようにしておきます。

小割りを中心に合わせつつ、側面の型枠を配置して、ガムテープで固定します。
 
ドライモルタルを水で練っていきます。今回は既に均一に砂とセメントが混ざっていますが、別々のものを混ぜ合わせる場合は空練りといって、水を混ぜない状態で砂とセメントをしっかり撹拌しておく必要があります。

ゴム手袋必須です!セメントは強アルカリ性なので、素手で長時間触ると少し溶けます(指紋なくなる)

混ぜ具合としては、手ですくいあげて、もったりとした感じで持てるくらいがちょうどいいです。石膏みたいにサラサラ、ドロドロにはしません。

型枠に詰めていきます。空気が入らないようにしっかり押し込みます。木片なんかで突きながらやるといいです。満杯に入れてもしばらくすると自重で圧縮されて嵩が減ることがあります。(水分が多ければ多いほどなります)水気が引くまで定期的に観察して、嵩が減ったら足す必要があります。
 
今モルタルが見えている面は台座の裏側です。最後に表面をラップで養生します。セメントはじっくり硬化させるとより強度が高まります。割れの防止にもつながります。
あとはセメントは水を与えれば与えるほど強くなる性質があります。しかし雨は酸性なので、風化の原因になるのです。あとは長時間継続的に水分を与えすぎると、セメントの中の石灰質成分(硬化を早めるため石膏も含まれる)が溶け始めて、これまた風化の原因になります。
なので通常の建築資材としてのセメントは50年くらいしか持ちません。今ちょうど戦後建てられたビル郡が寿命を迎える時期ですね~。ちゃんと防水とか手入れをしっかりしないと柱の中の鉄骨もグスグスになって危険です。そういう時期だから、そのうちこんな話題がニュースに出たりもしそう。倒壊の危険があるけど、所有者が解体費用出せないとか…う~ん今っぽい…。
ところで最近2万年持つセメントが開発されたらしいですよ!すごいけど…迷惑だな~。人間が滅亡しても風化せず残ってたら環境に悪い(笑)やっぱり形あるものいつかは消えゆくところに儚い美しさがあるってもんですよね。
 
明日は今日削った直方体にサンダーがけしていきます~。
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