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晴れときどき・・・

旧街道あるき、古戦場巡り、城攻め、図書館通いの4本立ての日々を綴ります。。

琵琶湖疎水を辿って・・・①

2013-10-18 21:19:48 | 街道歩き
 「JR秋の乗り放題切符」の旅第二弾は・・・
「奈良」の次は「京都」でしょう!ってことで、
以前からすご~~く気になっていた「琵琶湖疎水」を見に行くことにしました。

 ところで、「琵琶湖疎水」ってご存知ですか?
あの大河ドラマの「八重の桜」でもちょびっと話題になりましたが、
明治になって都が東京へ移った為、
人口減などで衰退気味の京都を活性化しようと、
行われた数々の事業のうちの一つで、
当時の最先端の土木技術を駆使して、
琵琶湖から京都市内まで水路を作ったのです。

 これにより、工業用水や飲料水の確保や、
船による大量の物資の輸送が可能になり、
京都の産業の振興を図るのが狙いでした。

 今回はこの明治時代に作られた「水路」を辿って
琵琶湖から鴨川まで歩いてみました。

 例によって東海道線を快速電車で「米原」まで、
「米原」から琵琶湖線で「石山」駅下車。
京阪電車に乗り換えて「三井寺駅」で降りました。
ここまでで既に家から5時間掛かってます(笑)

 三井寺駅です

疎水口から見た琵琶湖です

そしてこれが「琵琶湖疎水」の入り口です、ここから今日の旅が始まります。
「琵琶湖第一疎水揚水機場」って書いてありました。

取水口から取り込まれた琵琶湖の水が三井寺方面に向かって続いています。わくわくっ!!

疎水沿いのフェンスもおしゃれです

護岸は全て石垣です。思わず目がハート・・。素晴らしいっ!!

300mほど歩くと不思議な水門が現われましたっ!

よく見るとレンガが使われていました。

なだらかな曲線がレトロな味を出していますね。

合流するとまた疎水は真っ直ぐに進みます。

そして私が行くところには必ずと言っていいほどある、このお方の足跡・・

真っ直ぐ続く疎水の先に不気味なトンネルが・・

フェンスに阻まれて近づけないのが残念っ!

でも、すっごくカッコイイです「第一隧道」


 琵琶湖から疎水を辿り始めてわずか15分・・。
疎水は山に衝突しトンネルに入ってしまいました(汗)
このあと疎水は2.5キロほど三井寺の地下を進みます。
で、私はどうするかと言うと、「峠越え」です(涙)

そうなんです、ここは「逢坂の関」に対して「小関越え」と呼ばれた
もう一つの旧東海道なのですっ!

 あの真夏の7月に越えた逢坂の関から3ヶ月。
「小関越え」を歩いてこそ東海道コンプリートですっ!
またまたこんなちょっと恐い道だけど・・

頑張りますっ!・・ってなワケで次回「小関越え」に続きます^^。

 









 

 

水とおどりの城下町~郡上八幡~水辺散策編

2013-08-23 20:26:12 | 街道歩き
 郡上八幡城から坂を下って、今度は城下町を歩いてみました。
山の麓にある大手門跡

登城口がある「安養寺」

麓の町から見上げる郡上八幡城

博覧館 大正時代は税務庁舎だったそうです

浄因寺 市街地を囲むようにお寺が配されていました。

側溝を流れる水も綺麗です

街のいたる所に水場が・・

長敬寺 「凌霜隊」ゆかりのお寺だそうです


長敬寺の前から古い町並みが続きます。「職人町」と呼ぶそうです。

「うだつ」の上がる町並み。

きゅうりを冷やして売っていました。美味しそう~~。無人販売で塩付きっ!!

鮎の塩焼きも売っていました!!

城下町らしい枡形も・・

蓮王寺さんの立派な山門

宿屋さんもレトロですね~

郡上おどりの像。お盆は三日間夜通しで踊るそうです。

ステキな町屋が続きます 造り酒屋さん

名物の「肉桂飴」のお店「桜間見屋」さん

日本の名水百選の第一号に選ばれた「宗祇水」の入り口です

宗祇水 モチロン今もとても大切にされています

冷たくて気持ちいいっ!! 小駄良川の河原

赤い欄干の「清水橋」

こちらは吉田川

宮が瀬橋

明治時代の古い商家が並ぶ通りにでました

好き過ぎる・・こんな町並み・・・

日吉神社の鳥居がみえました

最勝寺の山門

そして迷い込んで嬉しい路地

慈恩禅寺


市街地の方へ戻っていて発見!なんと川を横切る川(水路?)

郡上八幡の旧庁舎跡

郡上八幡樂芸館

新橋から吉田川を見下ろすと・・

この子達、ここから飛び込むんですっ!!


 郡上八幡の町をぐるっと一回りして、その水の美しさには感動しましたっ!
たっぷり汗をかきましたが、いいところでした。
行ってよかったです。。


ずっと気になっていた場所④~長浜編~

2013-08-20 07:18:34 | 街道歩き
 近江八幡を満喫した後、またもJR琵琶湖線で今度は「河毛」駅で途中下車しました。
ここでもヤボ用が・・。

 つまりですね、「ヤボ用」というのは、「日本百名城」のスタンプなんですっ!
実は昨年の秋に「小谷城」を訪ねたのですが、バスの時間の都合でスタンプが置いてある
「小谷城戦国歴史資料館」に行くことが出来なかったのです。
以来ひそかにリベンジの機会を狙っておりました。。

 小谷城ってとにかく交通の便が悪いのです。
JR河毛駅から40分歩けば着くのですがこの炎天下に往復80分はツライです。
しかも帰りの電車も一時間に一本しかありません。
なので、今回は地元の湖北町が運行しているコミュニティバス
(といってもハイエースなんだけど・・)を利用させていただきました。
運転手さんにワケを話すと、「スタンプ押して戻って来るまで待ってますよ。」と
言って頂きました。アリガタイっ!!
だってこのコミュニティバス自体も一時間に一本の運行スケジュールだったので・・。
本当にありがとうございましたっ!

 で、スタンプも無事押すことが出来て、JRで長浜駅まで戻りました。

駅前にはこんな銅像も・・。

長浜には以前も来た事があるのですが、今回は古い町並みを探して歩きたいと思います。。
開知学校 明治4年に開校された小学校です。

ここから北国街道が始まります。

沢山の観光客で賑わっていました

安藤家住宅

浄琳寺

山門がステキだったので・・

ちょっと川越の町並みを思い出しました

名物「鯖そうめん」のお店。とっても良いにおいでした。。

長浜のシンボル「黒壁ガラス館」元々は銀行だったのですね。

秀吉の「金のわらじ」

大手門通り

北国街道は今も昔も賑やかでした

秀吉の茶亭門


古い町並みは続きます


街の外れにある大きなお寺「大通寺」

由緒あるお寺ですが工事中だったのが残念でした




今度はお寺の前のながはま御坊表参道を歩きます

街中を流れる米川

水が流れる街って私は大好きです

疲れを忘れて歩いてしまいました

気がついたら琵琶湖に出ていました

少し北へ歩くと見えてくる長浜城

本丸跡

秀吉の足跡と北国街道の賑わいの街 長浜。。
駆け足でしたが、綺麗に整備された観光地でした。
歩き回るのには丁度良い広さですね。

 さぁもうそろそろ夕日が琵琶湖へ沈む時間です。
朝から醒ヶ井→近江八幡→長浜と滋賀の古い町並みを満喫した旅でした。
どこも素晴らしかったけどやっぱり私は「醒ヶ井」が好きだなぁ。

 来年もきっと「梅香藻」を見に行きたいです。
長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。



ずっと気になっていた場所③~近江八幡編2~

2013-08-19 07:41:04 | 街道歩き
 近江八幡巡り、船を下りてからは街の中をぐるり一回りしました。
古い町並みが残っている方角へ猛暑の中を歩きました。。

 白雲館 明治時代に建てられた旧八幡東学校です。
これとそっくりな建物が自宅近く(静岡県磐田市)にもありました。。

お向かいには日牟礼八幡宮の大きな鳥居

八幡堀沿いの路地って良い感じでした

船からみた景色の場所にやってきました 明治橋のほとりです

おみやげ物屋さんも江戸っぽく演出・・

名産のかわらで作ったオブジェが可愛らしい!

八幡山城へはロープウェイで行きます。。

さすが近江商人の町ですね、町屋がデカイっ!

武家屋敷とはちょっと趣が違いますね

窓の装飾がステキです

当時の商人の豊かさの象徴

あの布団の「西川」も近江商人だったのですね

これだけ大きいと内部が気になりますが中は非公開でした

今もここに人々の暮らしがあることに驚きです

歴史民族資料館

旧伴家住宅 いまは資料館になっています

物凄く暑いのですが、このような町並みを歩いていると時間の経つのを忘れてしまいます。

信長が創建したという西光寺

立派な山門


 琵琶湖の水の恵みを活かして、商業を興し、様々な情報を得ることによって更に発展させた
近江商人のまち「近江八幡」。
今は幹線道路から少し離れて静かなたたずまいを残すのみになっていますが、
琵琶湖周辺の奥の深さというか、侮れなさをそこはかとなく漂わせるものが、
歩いていて感じました。。

 18きっぷ使い倒しの旅、ナントこのあとさらに琵琶湖東岸を北上いたします^^;(続く)



ずっと気になっていた場所②~近江八幡編~

2013-08-18 18:39:20 | 街道歩き
 青春18切符を使い倒す旅は、
自宅から「醒ヶ井駅」を経て今度は琵琶湖線で「安土駅」へ
ここでちょいとヤボ用を済ませてから、
「安土」の次の駅「近江八幡駅」で下車しました。

ここも以前より少々気になる街でした。。

駅前の観光案内所で旧市街へは歩くと40分も掛かるので、
バスでどうぞ~と教えていただきました。

 ここでは古い町並みやヴォーリスの建築も気になりますが、
何といっても「八幡堀」を見てみたかったのです。


 そもそも近江八幡という街は、信長亡き後天下を手中にした秀吉が甥の秀次に命じて作らせた街です。
秀次は後に「殺生関白」などと云われ非業の死を遂げますが、
この街をあの安土城下にも負けないような商業都市にしようと手を尽くしました。
琵琶湖と市街地を結んだ「八幡堀」も彼がこの街に残した遺産です。

一時は八幡堀も汚染され荒れて埋め立て案まで出たそうですが、
地元の方々の地道な努力によって甦ったそうです。
堀端には風情溢れる民家が立ち並んでいます

道に迷って楽しい街って大好きです。。



 本来は2名以上の予約制だそうですが、暑さのためか他にお客さんがいないようだったので、
私一人でも運行してくださいました。。

さぁ、「八幡堀めぐり」出発です!!

靴を脱いで畳敷きの船内へ

堀の回りの石垣も素敵です

風が気持ちよくて暑さも忘れます

日牟礼八幡宮の「白雲橋」をくぐります

緑の中を船は進みます

「明治橋」です

白壁の旧家が見えてきました

まるで時代劇の舞台みたいです

と思ったら、ここは本当によくロケをやっているそうです。


おしゃれなカフェが見えました

お城みたいな形のお寺です

レンガ工場の煙突 ここで船はUターンして元の場所へ戻ります

桜の季節は綺麗でしょうね・・・


 わずか35分の船旅でしたが、琵琶湖と共に暮らしてきた人々へ思いをはせるよい経験になりました。
万城目学さんの「偉大なるしゅららぼん」という小説に旧家のスーパーお坊ちゃまが
八幡堀を自家用船で通学するシーンがあるのですが、こんな感じだったのかしらと想像しちゃいました。。