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<大同特殊鋼>鉄スクラップ海外調達比率「5年で5倍に」

2010年06月30日 | 日記
 特殊鋼大手、大同特殊鋼の社長に29日就任した嶋尾正氏(60)が毎日新聞のインタビューに応じ、主原料の鉄スクラップの海外調達比率を、今後5年で5倍に増やす意向を明らかにした。人口減などで鉄スクラップの国内供給量が先細ることを見据えた措置で、調達ルートを多様化して安定成長を目指す。

 原料の9割を占める鉄スクラップのうち、輸入割合は1%弱。これを5年で5%に引き上げる。主な調達先は北米を想定している。

 自動車メーカーなどは、日本の人口減や新興国メーカーとの競争激化を背景に、生産拠点を海外に移しつつある。しかし、嶋尾社長は品質重視の観点から、今後も国内で特殊鋼を生産するとしたうえで、「良質なスクラップがいつまでも豊富に手に入るとは限らない。先々のため早めに手を打つ」と、原料の海外調達を重視する考えを示した。現状水準の円高が続けば、輸入に伴う輸送コストを加味しても採算がとれるとしている。

 また、同社が開発を進めている集光レンズと組み合わせた特殊な太陽光発電システムについて「製造コストを大幅に下げるめどがついてきた」とし、今後2年で事業化に向けた最終判断を下すとした。【宮島寛】

引用元:yahoo ニュース