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<オリンパス>再建方針定まらず 新経営陣船出

2012年04月20日 | 日記
 オリンパスは20日の臨時株主総会と取締役会で、笹宏行社長(56)らによる新たな経営体制を正式に決定した。損失隠しによる粉飾決算事件から、一時は上場廃止の危機に追い込まれたが、ようやく再起に向けた体制が整った。しかし損失隠しを反映した決算修正で自己資本比率が大きく落ち込むなど課題は多い。【大久保陽一】

 「私に課せられた使命は、一刻も早く毀損(きそん)したブランドと信頼を取り戻すこと」。株主総会の最後にあいさつに立った笹氏は、信頼回復を目指し先頭に立つ考えを強調した。

 損失隠しの影響で株主の関心は高く、総会の来場者は昨年6月の定時総会(280人)を大きく上回り、過去最多の975人。開催時間も2時間59分と過去最長だった。人事案には反対意見も出たが、株主の賛成多数で承認された。

 ただ、オリンパスが直面する課題は大きい。業績は厳しさを増しており、11年10~12月期は、稼ぎ頭の医療事業の営業利益こそ前年同期比7%増だったものの、タイの洪水被害などで全体の営業利益は13%減。12年3月期は最終(当期)損益が320億円の赤字に転落する見通しで、1949年の上場以来初の無配となる見込みだ。

 自己資本比率が昨年12月末現在で4.4%まで低下したことも大きな問題だ。同業のキヤノン(自己資本比率は68.8%)やニコン(同46.8%)と比べるまでもなく「危機的な状況」(高山修一前社長)で、市場からも「極端な低水準で資本増強は必要かつ急務」(国内系証券アナリスト)との見方が広がっている。

 そんなオリンパスに対し、医療事業の強化を目指すソニーや富士フイルムホールディングス、テルモの3社が資本提携に名乗りを上げている。提携により第三者割当増資を引き受けてもらうことで自己資本を厚くするのも一手だが、笹社長は3社いずれとも提携せず「自力再建する道も選択肢」としており、方針は定まっていない。

引用元:yahoo ニュース


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