ヒヨコピヨピヨ

いつの間にやら5年目も終盤。会社の策略にはまり北の地への赴任。もう少しがんばります。

「不気味の谷」と「想像力の欠如」

2005-12-28 11:26:31 | Weblog
私ゲーム大好きですがこんな気になるニュースが。

リアル過ぎる『Xbox 360』用ゲームと「不気味の谷」現象
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051212201.html

人間はある程度以上のリアルな物には嫌悪感を抱き、
ぬいぐるみや漫画の様な人間と離れた物に逆に親和感を抱く

ということみたいです。
この現象を「不気味の谷」とロボット工学の学者さんが名付けたとのこと。
これには非常に納得。
Livedoorニュースの方に書いてある
>人間の脳は見たものをリアルな像に近づけるために空白の部分を補う
>では、人間のアバターが写真のようにリアルになった場合はどうだろうか?
>ここで奇妙なことが起こる。人間の脳は反発してわずかに完璧さに届かない
>些細な点に注意を向けるようになる。
>アバターのリアリズムはこのとき、突如として不気味の谷に転がり落ちる
>           ――そして、アバターはゾンビのように見え始める。

この記述に非常に同意。


親和感とは違うかもしれませんが、ゲームで似たようなことは感じます。

例えばファイナルファンタジー10。数年前に美しい映像で話題になりましたね。
私ファイナルファンタジーシリーズは小学校の頃よりやっておりますが
このゲームにだけは終ぞ手を出しておりません。

なんで魅力を感じないんだろ?と考えた結果、
自分の想像力を働かせる余地がないからだと気付きました。
同じゲームを例えばファミコンの2頭身キャラで再現したとしたら
多分私はこのゲームをプレイすると思います。

最近小説を原作にした映画やドラマが多く作られていますね。
「原作の方が面白い」という人をよく聞きますがこれも
同じ理由なのではないかと思います。
映像化された作品は所詮「誰かの想像したもの」なんです。
よほど監督と感性が近い人が見なければ本当に面白いとは
感じられないのではないでしょうか。単純に映像がキレイだとか
この話を映像化したのか!という驚きはまた別にありますが
それは本質的な面白さとは言えないはず。

小説原作物でもう1つ気になっているのが「小説の漫画化」。
少し前にディープラブなる話が流行っていましたね。
私本屋でバイトしていたので最盛期の売れっぷりには辟易していました。
ある時気になってどれどれと中身を見ると、大きな文字&スカスカの行間
これなら2時間で読み終わるよしかもこれで1000円かよ・・・
などと思っておりました。

しかしこれが驚き!
映画化だけでは飽き足らず漫画化までされているのです。
罪と罰を漫画化と言ったらまぁ、納得します。
あの量は本が嫌いな人には辛いでしょうから。
しかしこれよ?!お前らは字が読めない人なのかと。
漫画だって所詮「誰かの想像力」です。本質的な面白さでは絶対に無い。

「誰かの想像した物」をただ受け入れておもしろい!と絶賛するのは
想像力欠如、思考停止ということになるのではないでしょうか。

小説もゲームも
自分である程度の想像力を働かせる所に
最大の面白みがあるはず。

というのが私の意見。
今の若人は本を読まんから本当の面白さを知らないんですきっと。

話が完全にずれてしまいましたが結論として、
今のなんでもビジュアル化という流れには非常に不安を覚える。
ということです。


livedoorニュース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1546472/detail