一部で「仕事を断らない女」と呼ばれる伝説の女。
それはキティちゃん。
観光地に行くと必ずと言って良いほどその土地
ゆかりの格好をした彼女がいますよね。
俗に言う「ご当地キティ」。
ご当地衣装を着た者から原形を留めない者まで
バリエーションが様々あり、「仕事を断らない女」
と呼ばれる所以でもあります。
私は出張なり旅行なりに行くと必ずご当地キティをチェックし
心に迫る彼女がいると買ってくることにしております。
最近数が揃ってきたので、ここらで彼女の仕事を
分類・整理してみようと考えました。
以下、考察の結果である。
----------------------------------------------------
まず手元にあるキティちゃんの分類を考える。
図1 クリックで大きくなるよ
考察の結果、以下の4種類に分類することとした。
1.正統派系
2.かぶりもの系
3.箱系
4.クリーチャー系
次のそれぞれの系統について論ずる。
■分類ごとの特色
1.正統派系
この分類に属する者は、キティとしての原形を保ちながら
ご当地のコスチュームを着用、もしくはご当地名産品を
手に持つ者とする(図2参照)。
図2 クリックで大きくなるよ
島根のどじょうすくいをしている者は、実はキティではなく
ボーイフレンドのダニエルである。
こういったレアケースも稀に存在する。
先日行った中尊寺で発見した「義経&弁慶」は珍しい
セット販売に魅かれ購入に至った。
現に手元にある者の数は4分類の中で1番少ない。
正統派過ぎるが故に心に迫るものが少ないことが
理由だと考える。
2.かぶりもの系
この分類に属する者はキティとしての原形を保ちながら
動物、食物、など本来人の着用する物ではない衣装を
着用するものとする。
図3 クリックで大きくなるよ
この分類では動物のかぶりものを着用した者から
いくらなどの食物を強引に着用した者まで幅が広い。
各地を観察した印象でもこの分類に属する者は比較的
多いように思われる。
手っ取り早くご当地ゆかりのものを、と考える時に
比較的思いつきやすいのではないかと推察する。
この分類で特筆すべきは正統派との境界線である。
例をとると大阪に生息する「たこやきキティ」。
自らの足で自立していることから一見すると正統派に分類する
ところであるが、人間がたこ焼きを着用することは通常無い
という観点から考え、手足があることより着用する物から
正統派系との境界線を見出すものとする。
3.箱系
この分類に属する者は一見してキティとわかる外観をもち、
箱、その他箱に類する物に収められているものとする。
図4 クリックで大きくなるよ
この分類で最も見られるのは「バナナ」、「納豆の藁」、
「鉄瓶」など特産品の中にそのまま入った者である。
「こけし」に関しては後述のクリーチャー系に属する者と
意見が分かれる所であると思われるが、筒状の物に入り顔
だけを外に出していると考え箱系に分類するものとする。
なお余談だが、猫は狭い所を好み目の前に箱があると中に
入りたがる傾向がある。キティは人と猫の中間属する生物
であるが猫としての本能は残されており、この分類のような
狭い物の中に入るというシチュエーションは彼女の最も好む
所なのではないだろうか。
4.クリーチャー系
この分類に属する者はキティとしての原形を保持しておらず、
手足が変形・消失している者、表情のみキティの様相を呈する者
とする。
図5 クリックで大きくなるよ
この分類のキティを目にした者はその目を疑うであろう。
それがキティであると判別出来るまで数分を要する者も存在する。
クリーチャー系は各個体ごとに特筆する点が多い為、
いくつか抜き出し解説をする。
図6 クリックで大きくなるよ
図6は筆者が初めて遭遇したクリーチャー・米型(アルビノ)である。
遭遇の瞬間、稲妻を受けた様な衝撃を覚えたことを鮮明に記憶している。
顔とリボンからかろうじてキティと判別することはできたが
手と足が全く変形してしまっている。
携帯電話のストラップとして永らく活躍した後、
筆者自宅にて隠居生活を送っている。その後のモデルチェンジ
によりこれと全く同じ者は絶滅しており、保存用にもう1つ捕獲
していなかったことが悔やまれる。
キティは常に進化をする為、発見した際は速やかに捕獲する
ことをおすすめする。
尚、アルビノとしたのは、後に黄金色をした米型を発見した為である。
黄金色の者は一見するとかぶりものと見えなくもないが、
米の表面にキティの顔のパーツのみが描かれている所から
米と完全に同化しており、クリーチャーの分類とした。(図5参照)
図7 クリックで大きくなるよ
図7はクリーチャー・八つ橋型である。
京都にて発見・捕獲した。中には桜餡が詰まっていると推察する。
抹茶色の者が現在筆者の携帯電話にぶらさがっているが、
その色と相まってまさにクリーチャーの様相を呈する。
説明するまでキティであると認識しない者までいた。
背中には「京都」と書かれているのが微笑ましい。
図8 クリックで大きくなるよ
図8はクリーチャー・さやえんどうである。
2007年2月に発見・捕獲した者である。
最早手足は消失し、豆の様な物に目、鼻、ヒゲが
描かれリボンが付けられているのみである。
この個体から推測されるのは、キティをキティたらしめる
重要な要素というのが「リボン」であるということだ。
認知心理学の観点から考えると、キティがどのような格好を
していてもキティと認識できるのは「目、鼻、ヒゲ、リボン」
を記号として捕らえているからである。
その中でも「リボン」は彼女の際立った特徴であり、
リボンがあることでこれがキティであるという判断を
脳が下しているものと推測する。
認知心理学など大学1年の頃に履修しただけのため
だいぶ適当なことを言っているだがご容赦いだだきたい。
筆者はこの分類に属するキティの存在を3年程前に初めて確認した。
それ以来確実に個体数が増えている印象がある。
単なるコスチュームプレイに飽きた為か、人外の者へと変貌を
遂げるキティの身が案じられる。
■結論
以上の考察から下記を結論とし、この考察を結ぶものとする。
・キティは単なるコスチュームプレイからの脱却をはかっているが
その方向は人外の者へと向かっており、その身が案じられる。
しかし、その方向性がキティ自信の意思によるものという仮定は
推測の域を出ない。
・モデルチェンジが常に行われている為、捕獲を先延ばし
にすると絶滅の可能性がある。
・目、鼻、ヒゲ、リボンがあればそれはキティである。
その中でもリボンは特に重要な要素である。
・サンリオの懐は深い
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と、いうわけでやたら長文になってしまいました。
でも書ききれて満足です。
私は上に書いた通り、クリーチャーに衝撃を受けこの道に入りました。
今後どう進化してくのかとても楽しみです。
しかし、このキティちゃんを考える人は一体誰なのでしょう?
並みの思考回路じゃさやえんどうみたいなクリーチャーは
生まれないと思う。敬意すら覚えます。
ちなみにかぶりもの系の様な愛らしいのも大好きです。
一応厳選して買っているため思ったより数は少なかったです。
全部買ったらお金がいくらあっても足りないわなぁ。
その他のキティちゃんに関してはサイトがたくさんありますので
そちらをご参照下さいませ。
また、これはあくまで今手元にあるキティちゃんを元に行った考察です。
サンリオさん、今後も独創的なキティを宜しくお願いいたします。
それはキティちゃん。
観光地に行くと必ずと言って良いほどその土地
ゆかりの格好をした彼女がいますよね。
俗に言う「ご当地キティ」。
ご当地衣装を着た者から原形を留めない者まで
バリエーションが様々あり、「仕事を断らない女」
と呼ばれる所以でもあります。
私は出張なり旅行なりに行くと必ずご当地キティをチェックし
心に迫る彼女がいると買ってくることにしております。
最近数が揃ってきたので、ここらで彼女の仕事を
分類・整理してみようと考えました。
以下、考察の結果である。
----------------------------------------------------
まず手元にあるキティちゃんの分類を考える。
図1 クリックで大きくなるよ
考察の結果、以下の4種類に分類することとした。
1.正統派系
2.かぶりもの系
3.箱系
4.クリーチャー系
次のそれぞれの系統について論ずる。
■分類ごとの特色
1.正統派系
この分類に属する者は、キティとしての原形を保ちながら
ご当地のコスチュームを着用、もしくはご当地名産品を
手に持つ者とする(図2参照)。
図2 クリックで大きくなるよ
島根のどじょうすくいをしている者は、実はキティではなく
ボーイフレンドのダニエルである。
こういったレアケースも稀に存在する。
先日行った中尊寺で発見した「義経&弁慶」は珍しい
セット販売に魅かれ購入に至った。
現に手元にある者の数は4分類の中で1番少ない。
正統派過ぎるが故に心に迫るものが少ないことが
理由だと考える。
2.かぶりもの系
この分類に属する者はキティとしての原形を保ちながら
動物、食物、など本来人の着用する物ではない衣装を
着用するものとする。
図3 クリックで大きくなるよ
この分類では動物のかぶりものを着用した者から
いくらなどの食物を強引に着用した者まで幅が広い。
各地を観察した印象でもこの分類に属する者は比較的
多いように思われる。
手っ取り早くご当地ゆかりのものを、と考える時に
比較的思いつきやすいのではないかと推察する。
この分類で特筆すべきは正統派との境界線である。
例をとると大阪に生息する「たこやきキティ」。
自らの足で自立していることから一見すると正統派に分類する
ところであるが、人間がたこ焼きを着用することは通常無い
という観点から考え、手足があることより着用する物から
正統派系との境界線を見出すものとする。
3.箱系
この分類に属する者は一見してキティとわかる外観をもち、
箱、その他箱に類する物に収められているものとする。
図4 クリックで大きくなるよ
この分類で最も見られるのは「バナナ」、「納豆の藁」、
「鉄瓶」など特産品の中にそのまま入った者である。
「こけし」に関しては後述のクリーチャー系に属する者と
意見が分かれる所であると思われるが、筒状の物に入り顔
だけを外に出していると考え箱系に分類するものとする。
なお余談だが、猫は狭い所を好み目の前に箱があると中に
入りたがる傾向がある。キティは人と猫の中間属する生物
であるが猫としての本能は残されており、この分類のような
狭い物の中に入るというシチュエーションは彼女の最も好む
所なのではないだろうか。
4.クリーチャー系
この分類に属する者はキティとしての原形を保持しておらず、
手足が変形・消失している者、表情のみキティの様相を呈する者
とする。
図5 クリックで大きくなるよ
この分類のキティを目にした者はその目を疑うであろう。
それがキティであると判別出来るまで数分を要する者も存在する。
クリーチャー系は各個体ごとに特筆する点が多い為、
いくつか抜き出し解説をする。
図6 クリックで大きくなるよ
図6は筆者が初めて遭遇したクリーチャー・米型(アルビノ)である。
遭遇の瞬間、稲妻を受けた様な衝撃を覚えたことを鮮明に記憶している。
顔とリボンからかろうじてキティと判別することはできたが
手と足が全く変形してしまっている。
携帯電話のストラップとして永らく活躍した後、
筆者自宅にて隠居生活を送っている。その後のモデルチェンジ
によりこれと全く同じ者は絶滅しており、保存用にもう1つ捕獲
していなかったことが悔やまれる。
キティは常に進化をする為、発見した際は速やかに捕獲する
ことをおすすめする。
尚、アルビノとしたのは、後に黄金色をした米型を発見した為である。
黄金色の者は一見するとかぶりものと見えなくもないが、
米の表面にキティの顔のパーツのみが描かれている所から
米と完全に同化しており、クリーチャーの分類とした。(図5参照)
図7 クリックで大きくなるよ
図7はクリーチャー・八つ橋型である。
京都にて発見・捕獲した。中には桜餡が詰まっていると推察する。
抹茶色の者が現在筆者の携帯電話にぶらさがっているが、
その色と相まってまさにクリーチャーの様相を呈する。
説明するまでキティであると認識しない者までいた。
背中には「京都」と書かれているのが微笑ましい。
図8 クリックで大きくなるよ
図8はクリーチャー・さやえんどうである。
2007年2月に発見・捕獲した者である。
最早手足は消失し、豆の様な物に目、鼻、ヒゲが
描かれリボンが付けられているのみである。
この個体から推測されるのは、キティをキティたらしめる
重要な要素というのが「リボン」であるということだ。
認知心理学の観点から考えると、キティがどのような格好を
していてもキティと認識できるのは「目、鼻、ヒゲ、リボン」
を記号として捕らえているからである。
その中でも「リボン」は彼女の際立った特徴であり、
リボンがあることでこれがキティであるという判断を
脳が下しているものと推測する。
認知心理学など大学1年の頃に履修しただけのため
だいぶ適当なことを言っているだがご容赦いだだきたい。
筆者はこの分類に属するキティの存在を3年程前に初めて確認した。
それ以来確実に個体数が増えている印象がある。
単なるコスチュームプレイに飽きた為か、人外の者へと変貌を
遂げるキティの身が案じられる。
■結論
以上の考察から下記を結論とし、この考察を結ぶものとする。
・キティは単なるコスチュームプレイからの脱却をはかっているが
その方向は人外の者へと向かっており、その身が案じられる。
しかし、その方向性がキティ自信の意思によるものという仮定は
推測の域を出ない。
・モデルチェンジが常に行われている為、捕獲を先延ばし
にすると絶滅の可能性がある。
・目、鼻、ヒゲ、リボンがあればそれはキティである。
その中でもリボンは特に重要な要素である。
・サンリオの懐は深い
------------------------------------------------------------
と、いうわけでやたら長文になってしまいました。
でも書ききれて満足です。
私は上に書いた通り、クリーチャーに衝撃を受けこの道に入りました。
今後どう進化してくのかとても楽しみです。
しかし、このキティちゃんを考える人は一体誰なのでしょう?
並みの思考回路じゃさやえんどうみたいなクリーチャーは
生まれないと思う。敬意すら覚えます。
ちなみにかぶりもの系の様な愛らしいのも大好きです。
一応厳選して買っているため思ったより数は少なかったです。
全部買ったらお金がいくらあっても足りないわなぁ。
その他のキティちゃんに関してはサイトがたくさんありますので
そちらをご参照下さいませ。
また、これはあくまで今手元にあるキティちゃんを元に行った考察です。
サンリオさん、今後も独創的なキティを宜しくお願いいたします。