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「高齢化社会」に備えよ(1) ――積極的に都市・交通インフラに投資せよ!

2012-10-20 | ニュースに出ないニュース
[HRPニュースファイル431]「高齢化社会」に備えよ(1)――積極的に都市・交通インフラに投資せよ!

高齢化するこれからの社会にどのように取り組むべきか――

この問いについて世界各国の政府は答えを見つけ出さなければならないとする国連人口基金の報告書『21世紀の高齢化:祝福すべき成果と直面する課題』が10月1日、東京で発表されました。

国連報告書は、60歳以上の世界人口は現在8億1千万人で、全人口の約12%であるのが、今後10年以内に10億人に達し、2050年には20億人を超えて世界人口の22%を占めると予測しています。

現在、世界では60歳以上の人口は9人に1人の割合ですが、2050年には、5人に1人の割合に増加することになります。

また、現状では人口の30%以上が高齢者(60歳以上)なのは日本だけですが、2050年には、日本に続いて高齢者が人口の30%を超える国は64カ国に達します。

報告書は、60歳以上の人々の3人に2人が途上国に暮らしており、2050年までに、その比率は約5人に4人になると予測。途上国も含めた「高齢化社会」の到来を告げています。

しかし、社会保障のあらゆる分野を含む包括的社会保護制度を有する国の数は世界全体で3分の1だけであり、その恩恵を受けるのは世界人口の28%にすぎず、地球規模で進む高齢化に対して、国際社会全体で対応を急ぐよう訴えています。

国連は、高齢者を単に「福祉の受益者」としてだけでなく、社会への「積極的な参加者」として見るよう求めており、60歳以上の人口が介護者、投票人、ボランティア、起業家などとして、驚くほどの生産性を発揮し、社会に貢献していることを見出したとしています。

高齢になっても社会の一員として活動することを可能とするためには「革新的な技術の開発と活用を促進する、高齢者に配慮した物理的環境が特に重要である。年をとると、移動が困難になり、視力や聴力も衰えてくるからである」と指摘しています。

例えば、加齢に伴う身体機能の低下などにより、運転に困難や危険が伴うケースが増大します。

そうなった場合、高齢者が自動車に代わる移動手段を確保できるか否かが、生活の自立や経済活動、社会参加等を決定づけます。

実際、65~74歳と75歳以上の年齢層の移動手段ごとの利用率の変化をみると、自動車が35→26%、鉄道が18→14%、自転車が17→15%に減り、バスが3→9%、徒歩が24→34%と増えています。(三菱総合研究所「高齢者の健康増進につながるモビリティ環境に向けて」)

高齢者にとっては、移動手段の有無が活動や生活に大きく影響します。利用しやすい移動手段が存在する高齢者は外出頻度が高く、逆に、移動手段が無いと「外出の自由」を失い、「買い物難民」等、自立を妨げる問題が発生します。

高齢者の移動の自由と自立を確保するためには、都市計画レベルにおいては、住宅、職場、文化、教育、医療、福祉等が接近・集積した「コンパクト・シティ」、すなわち、「誰もが歩いて生活できる街づくり」が必要になります。

また、高齢者の移動手段の確保を踏まえた交通インフラ投資も重要です。

富山市は近年、都市部を中心に次世代型路面電車(LRT)を敷設した結果、高齢者の外出機会が増えました。調査によれば、LRTが敷設された結果、約四分の一の富山市民が外出する頻度が増え、特に高齢者の三割が外出が増えています。

実際、LRTは平日で約30%、休日で約43%が60代以上の高齢者による利用となっています。(富山市「富山港線LRT化の整備効果調査結果」)

また、高齢者向けの交通手段として、PM(Personal Mobility・パーソナルな移動交通手段)、例えば、小型電気自動車(ミニカー)、電動アシスト自転車、高齢者向け電動車いす(シニアカー)等の技術開発投資やPM専用走行レーンの整備等の交通インフラ投資も必要です。

これまで高齢化問題は地方の過疎化と表裏一体でしたが、今後、10~20年かけて、「大都市の高齢化問題」が大都市圏で大きく顕在化してまいります。

東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県では、今後10年間に65歳以上の高齢者が200万人以上増加し、そのスピードと勢いは地方を上回ります。(ニッセイ基礎研REPORT 2012年5月号「大介護時代の都市~もうひとつの『高齢化問題』」)

2005年から2035年にかけての65歳以上の人口増加率は東京圏が75.7%増、近畿圏が46.6%増、中京圏が52.8%増となり、急速な高齢人口の増加に社会資本がついていけないことが危惧されています。(松谷明彦著『人口減少時代の大都市経済』東洋経済,2010)

日本が高齢化社会をどう迎え、いかに課題を克服していくか――今、全世界が注目しています。日本は「課題先進国」として、全力を挙げて「高齢化社会」の到来を見据えた都市・交通インフラ投資を積極的に進めていくべきです。(文責・黒川白雲)
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〔10/27公開講演会「米国保守革命の背景」のお知らせ!〕

2012-10-20 | ニュースに出ないニュース
皆さま、こんにちは!
ラジオ番組「ついき秀学の『日本の未来はここにあり』」、明日10/21(日)のゲストは先週に引き続き、国際政治アナリストの伊藤貫氏です。

今回の放送では、軍事拡張を続ける中国に対して、核武装を含め、抑止力として日本に何が必要かについて語られていますので、ぜひ、お聴き下さい!

放送時間はラジオ大阪が毎週日曜日の朝7:30~8:00、和歌山放送が毎週日曜日の夜20:00~20:30です。

なお、当日(日曜日)の24:00以降、下記ホームページより、全国どこの地域からでもダウンロードが可能です!ぜひ、お聴き下さい!
⇒http://nihonnomiraiwakokoniari.tumblr.com/
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【10/27「米国保守革命の背景」公開講演会のお知らせ】

来る10月27日の講演会では、昨年11月5日、及び今年3月31日、「増税が国を滅ぼす国民会議」議長として野田政権への消費税増税反対の集会デモで指揮を執られたJTR(日本税制改革協議会)の内山優会長をお招きし、『米国保守革命の背景』と題し御講演を頂きます。

党員・一般の方どなたでもご参加頂けます!ぜひ、ご友人をお誘い合わせの上、ご参加ください。お待ち申し上げております。

ご参加のお申し込みは、「お名前(ふりがな)」、「ご希望の講演会」を明記の上、下記までメールをお送りくださいますよう、お願い申し上げます。
⇒公開講演会事務局【info@hr-party.jp】

■講演会「米国保守革命の背景」
【日時】10月27(土) 14:00~16:10
【場所】ユートピア活動推進館
港区赤坂2-10-8(地下鉄溜池山王9番出口から徒歩3分)⇒http://www.shoja-irh.jp/utopiakskan/index_m.html
電話:03-6277-6937(休館日を除く10時~18時)
【講師】JTR日本税制改革協議会 内山優会長
【会費】1,000円
【主催】幸福実現党

JTRは、不当な増税を阻止し、シンプルでスリムな税制を求める運動を展開しているATR(全米税制改革協議会)と連携し、日本国内において、いかなる増税にも反対をしています。

公開講演会では内山会長より、「なぜ、増税してはいけないのか?」「なぜ今、『小さな政府・安い税金』なのか?」「幸福実現党と共に進めて来た増税反対運動がいかに政府や議員に影響を及ぼしているか」「『小さな政府』運動の源流にある米国の保守革命(レーガン政権以降の米国での保守の復活)」等、今、まさに私達が目指している「保守革命」について講義頂きます!

【JTR日本税制改革協議会 内山優会長プロフィール】http://www.jtr.gr.jp/
2003年9月まで一貫して中小企業数社の経営者を務める。1984年から95年まで社団法人行田青年会議所に所属。1991年、社団法人日本青年会議所第一政策委員会に出向し「税制並びに情報公開」に関する政策の提言を、時の海部総理大臣に提出。1997年JTR日本税制改革協議会を設立し、いかなる増税にも反対する草の根運動を開始。
米国の有力な保守系シンクタンクであるヘリテイジ財団が発行する書籍「POLICY EXPERT」(2005~2006)に掲載されている唯一の日本人。
2007年度、アトラス財団によるTempleton Freedom Awards Grant受賞(日本初)。
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