しばらく葉山をはなれ 三浦半島のYK病院で透析のかたわら 動脈瘤の治療を
受けていました。
ブログを更新する気持ちにもなれず、結構 ハードな日々をすごしていました。
私の動脈瘤はすでに6センチをこえ 破裂寸前のようでした。
この病院の心臓血管外科の医師は造影CT検査の画像をみながら、
自分はこのような複雑な手術をしたことがない。この病院でも誰もこのような
手術をした経験のある人は誰もいない、
といって、しばらく時間をくれといって2週間経ちました。
下腹部に2か所に動脈瘤があり、動脈の血管のなかにステントを2本いれ、それをつないで、ステントを一本にしてその中に心臓から送られる血液を通し、ステントの外側にある2つの動脈瘤を無力化する、という難手術でした。
手術に先立ち、家内 子ども 兄がよばれ、手術の説明を1時間にわたりうけ、
100%成功するかどうかわからない、初めての経験だ、
それでも やりますか、
と念をおされました。
同意書に判を押し 手術を行いました。
手術時間は7時間におよびました。
「あの先生なら大丈夫だ 任せよう」と長男の言葉で、みな同意してくれました。
自分は全身麻酔で意識がなかったので、時間の経過は分かりませんでした。
終わってからICUに1日滞在して その後病床に帰りました。
4日後、手術の結果を見るためのCT画像を見せてもらいました。
ステントがきれいに挿入され、ステントと血管の間の隙間もなく、血液の
流れもその隙間に入ることなく、ステントの中を流れているようすが見て取れました。
成功したようです。
「我々医者もガンばったのだから、庄武さんも頑張ってください」
とはげまされました。
それにしても この心臓外科の医者は「凄腕だ」と 感謝してもしきれない
おもいで いっぱいです。
一旦はあきらめかけていた命です。
救ってくれた先生には お礼の言葉もありません。
大切に日々を送っていきたいと思っています。