落葉帰根・・故郷へ帰り 故郷の土になる。

2023-09-21 04:27:11 | 仏の古里国東半島

 

 落葉帰根…。故郷へ帰り 故郷の土になる。

                                      

「落葉帰根」とは、樹木の葉が、根から発した枝の先に春に芽を生じて夏に茂って秋には落ちて根に帰るようすを指し、人の活動やものごとが本源を忘れずに戻ることに例えられます。この四字熟語は、葉が落ちて根に帰る様子から、何事も結局はもとに帰る意味や、落ち着くところへ落ち着く意味を持ちます。

 

中国人留学生からきいた言葉です。

年1回我ら同期生2百人が助成している中国の留学生との忘年会で歓談する機会があり、その際 留学生から聴いた言葉です。

中国の華僑は世界中に散らばっているが、彼らは死んだ後に母国中国の土に帰ること願いながら、現地に墓を作らない風習があるという。

 

人生至る所 青山あり

という言葉もある。

住んだ場所で死ぬのも良し とする考えである

生まれ育った土地を離れ、夢を追って遠くの地で頑張る人は多いが、それでも望郷の念は捨てがたいのだろう。余生は故郷に帰ってと思う人は多い。

 

根に帰る落葉。しかし、その葉もいずれ腐葉土と化し木を成長させる養分となる。終わりのない大自然の循環運動。人もまた、故郷に帰りその地の役に立つことができれば、自然の法則に叶うというもの。

 

自分の場合はどうだろう。

18歳で上京して工場の立ち並ぶ川崎に住み とうとう60歳になるまで

川崎の街から離れられなかった。

最初は川崎の南部 駅からさらに海よりのさつき橋近くのボロやに住み

結婚して2番目に住んだのが横須賀線新川崎駅近くのアパート

3番目が川崎奥地の住宅街の団地

4番目が南武線と小田急線が交差する登戸の分譲マンション。

5番目が小田急線新百合丘駅からバスで10分の千代が丘の戸建て。

6番目にやっと終の棲家葉山へ。

 

転々とした人生である。

葉山には西暦2000年のミレニアムの年に移ってきたので今年で23年目。

一番長く住んだのが葉山である。

 

葉山に住みながら 一方では生地大分県国東半島のど真ん中に誰も住まない

家があり、仏壇があり、先祖の墓地がある。

兄弟姉妹8人のうちすでに3人しか残っていない。

仕方がないので自分と兄の2人でこの田舎の家を、年2回 春と秋に帰省して

見ている。その間 近所の人に頼んで草刈りなどしながら 何とか今日まできた。

 

やがて 我らが居なくなってから誰が面倒を見るのか、まだわからない。

墓地には一番古いのが江戸時代享保の文字がある墓があり、徳川吉宗の時代の

墓らしい。300年前の墓である。

 こんな古い墓を「墓じまい」として捨てるわけにはゆかない。

 

落葉帰根 

自分は故郷のこの墓地の一角に小さな墓を建て、それも戒名など訳が分からない

名前を付けられのをやめて ・氏名 ・生年月日のみ刻んだ墓にしよう。

親父たちが眠る場所の隣が空き地なので そこに墓を建てておこう。

子どもたちも賛成している。

 

そうすれば、家族ともども墓をどうしよう など悩まなくてすむ。

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。