goo blog サービス終了のお知らせ 

あるくくまもんの居候部屋

【期間限定?】まったりとした空気を届けます

石川雅規投手24年連続勝利

2025-04-24 10:44:54 | ヤクルトスワローズとプロ野球
東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手が
先週「24年連続勝利」という、日本プロ野球新記録を樹立した。

プロ野球に馴染みのない人には、ピンと来ないことかもしれないけれど
とんでもない記録だ。

何が凄いかというと。
まず、石川投手は、現在45歳だ。
年齢的には、まさに中年。
典型的なおっさんの年齢である。

しかし、普通に投げている。
記念登板とかではなく
勝とうとして試合に出続けている。

2024年のデータだと、平均引退年齢は26.3歳
一部の有名選手や、活躍できる選手は、30代後半や40代までやっていけるけれど
その多くが、入団して数年で、引退せざるを得ない状況になっている。

そんな中、石川選手は平均引退年齢から20年も経った現在も、投げ続けている。


もちろん
その背景には、ヤクルトの残念な状況もある。
本来だったら、20代の若手投手がもっともっと活躍して、勝ちまくって
「石川さん、アンタみたいなおっさんがいなくても、俺たちがいればヤクルトは大丈夫なんだよ」
と引導を渡さないといけない。
「俺も年だし、さすがに引退するか・・・」
そう思えるようにしていかないといけない。
ただ、残念なことに、若手投手たちが次から次に、ケガで離脱して、早い段階で消え去っていく。
そんな現象が、この10年ほど続いているので、石川が出ないといけない状態になっている。

石川本人の記録への欲望と、ファンの願いもあるだろう。
2024年終了時点で、186勝。
あと、14勝することで、名球会入りができる200勝に辿り着けるのだ。
2015年の13勝以降、2桁勝利からは遠ざかっているけれど
「どうにか、頑張り続けて・・・」
とみんなが願い続けてしまうのは、ファンだから仕方がないのだろう(苦笑)

しかし
残念ながら、昨日の試合は見事に惨敗
そう何回も簡単に勝ち続けることは残念ながらできない。

そして、また高津監督をはじめ首脳陣に対して批判が襲ってくる。
「年寄りに勝たせるためだけに、わざわざ・・・」と。
「もっと若手が活躍できるような環境と采配を・・・」と。

まぁ、本気で記録を達成させたいと首脳陣が特別扱いをしているとすれば
「2週間に1試合」みたいな謎のペースじゃなくて「1週間に1回」にすればいいだけなんだよね。
それをしないってことは、首脳陣の考えはまたどこか違うところにあるんだろうね。

いずれにしても
現在のヤクルトの問題点は
「今日こそは勝たないと!」って思ったり
「あの人に白星をつけさせたい!」って思ったりすると
みんな急に身体中に無駄な力が入って、凡打を繰り返すところなんだよね。

日本人選手だけじゃなくて
サンタナやオスナみたいな外国人選手たちもそう。
いや、特に、オスナは今年、その傾向がとんでもなく顕著に出ている。
なんか、日本人らしくてちょっと面白い(笑)

半年後、どんな結果になっているのかな?

いい年齢になったあるくくまもん的には
45歳の人間が、現役でプロ野球をしているという現実が、自分自身の励みになっているから、どんどん結果を残してほしいよね。

それにしても
若い世代から
「勝たせてあげたい」と思わせていること

この人望がすごいなぁって思う。

あるくくまもんにはない、恋しい感覚だ。

つば九郎はどこへ飛んでいく?

2025-03-03 10:36:13 | ヤクルトスワローズとプロ野球
2025年2月中旬
とんでもないニュースが日本中を駆け巡った。

東京ヤクルトスワローズのマスコットである、つば九郎の「担当スタッフ」が急逝したということが発覚した。
そして
多くの人から、あるくくまもんは声をかけられた。
「あるくくまもん、残念だったね」
と。

確かに、そうだ。
とても残念だ。

「あるくくまもんと一緒に試合観戦したかったけど、もう二度とできなくなった」
と言ってきた人もいた。
ん?
どうやら、野球を見に行きたかったのではなく、つば九郎を見に行きたかったようである。
もはや「あるくくまもんと一緒に」はどうでもいいということなのか。

ヤクルトファンを中心に
あちこちで哀しみの声は上がっているし
ヤクルトファンじゃなくても
つば九郎の今までの活躍(暴走)を知る人たちが、「畜生ペンギン」がいなくなったことを哀しんでいる声が聴こえてくる。


あるくくまもんの現時点での正直な気持ちを言おう。
なんかね。
「無」
なんだよ。

第一報を聴いたその日から、今の今まで特別感情が湧いてきてないんだよね。
どこか冷めているというか。
「まぁ、いつかは別れが来ることは分かっていたしね」
っていう気持ちで満たされている。
ちょっと変な感じ。
もう少し経ったら実感がわくのかね?

ということでね。
良くも悪くも、冷静でいられる間に、今後の話をするね。
既にネット上で、「今後のつば九郎」のことで議論がなされているみたいだけど。
あるくくまもんなりの意見を言っておくね。
既にある意見の影響を受けまくっているので、特別オリジナルではないことは先に強調しておくね。


まず
今回亡くなったのは「つば九郎の担当スタッフ」です。
つば九郎自身は、まだこの世に生き続けています。
そして、つば九郎の正体は「ツバメ」です。
渡り鳥です。
寒い時期になると暖かい地域に旅立っていく生き物です。
今回、「つば九郎の担当スタッフ」が亡くなったのは沖縄でした。
これらのことから考えていくと。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
つば九郎は元々、仕事をすることが好きではないツバメでした
でも、ヤクルト球団のスタッフに出会い
その人の言うことだけは素直に聞いてくれたので
今まで安い賃金(ヤクルト飲み放題1年など)で働いてくれていました。
しかし、担当スタッフの死去に伴い、生まれ持ったサボり癖が発動して
「沖縄なんか寒いわ!もっと暖かい地域でチャンネエと遊んでくるぜ!」
と置き手紙を残して、どこかに旅立ってしまいました。

さて。
ツバメは4月から7月にかけて1~2回卵を産むようです。
そして、2週間ほど温めると、雛が生まれるそうです。
ということは。
南国に遊びに行ったつば九郎の子どもが、5月頃に産まれることでしょう。
そして、メスツバメのことで頭がいっぱいなつば九郎のことです。
子育てなんかしないで、遊び続けていることでしょう。
きっと、仕事三昧の日本のことなんか忘れて南国をエンジョイし続けるのでしょう。
父親の愛を感じられずに育った「つば九郎の子ども」は、父親以上にやさぐれた性格になっていきます。
同時に、自分のルーツについても興味を持ち始めます。

父親が、かつていた「日本」という国は、7月になると南国と同じもしくはそれ以上に暑くなることを知りました。
6月のある日
「つば九郎の子ども」は、育児放棄をしているつば九郎の目を盗み
日本に旅立ったのでした。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

これでいいんじゃないかな?

見た目は、すっごく似ているけれど
どこかちょっと違う気がする。
でも、父子だから、かなり似ていても問題なし。

そして、やさぐれた父親の育児放棄のせいで、父親以上にやさぐれた性格
まだ生まれて間もないから、日本語は上手に書けないし、キツイ表現を使うこともしばしば

ほら。
これで、いいじゃない。
名前が「つば十郎」になるのか「ツバクーロ」になるのかは分からないけど
そういうストーリーをしっかりと描ききることができれば
多くの人が納得のいく、「今後」はいくらでも作れると思うんだよね。


まぁ
元はと言えば
2014年にひっそりと「燕太郎(えんたろう)」を引退させておいて
その代わりに、訳の分からない「トルクーヤ」を連れてきて
そんなトルクーヤすら2023年で引退させて
つば九郎(と、つばみちゃん)だけに仕事を集中させ過ぎたのが裏目に出た結果ではあるからね。

「つば九郎のこども」が日本にやって来るまでは
燕太郎やトルクーヤに頭を下げて、呼び戻して
どうにか乗り切ってくれないかなぁ。

そんなことを考えています。
あと数週間で、今年のプロ野球も開幕ですね。

星野仙一の評価はどう変わったか

2024-01-16 11:49:54 | ヤクルトスワローズとプロ野球
20世紀
巨人を相手にバッタバッタとアウトを奪い続けた男がいた。
その名は星野仙一

彼は確かに強いプロ野球選手だった。
しかし、彼は選手として活躍した以上に、監督として活躍し続けた。
自分が選手時代に所属していた中日だけでなく、阪神や楽天でも監督を務めた。

そう
かつて、彼は闘将と呼ばれていた。
敵チームの監督だろうが選手だろうが、そして審判だろうが
納得のいかないことをする相手には、「物理的に」立ち向かっていった。

そして、自分のチームの選手に対しても
不適切な行いをした場合には、普通に鉄拳制裁を加えていた。

いわゆる熱い男だ。

彼のことを知らない人は
「星野仙一」で検索してみてほしい。
特に1990年代、審判に対してタックルしたり、暴力をふるったり、暴言を吐いたりしている動画が沢山出てくることだろう。
そう、彼は当時「プロ野球珍プレー好プレー」のレギュラーだった(笑)


あるくくまもんは
1990年代
彼の暴走をテレビで見ていて
大爆笑していたものだった。

2000年代頃から
何か違和感を持ち始めた。
けど、その正体が分からなかった。

2010年頃
とあるニュースを見て、その正体に気付き始めた。
かつて彼はこんなことを言っていたのだという。
「もし、球団がお金を出してくれるのであれば、私はあちこちから選手を引き抜くことができるだろう」
みたいなことを。
どうやら、球界のあちこちに人脈があって、関係性もある程度できているから、お金さえあれば、いくらでも説得できるというのだ。

この話がどこまで真実なのかは分からない。
本気で本人が言っていたのかもしれないし
お金を出さない球団に対する不満を言おうと、ネタとして言っただけかもしれない。

だけど
このニュースを読んでいて、ふと思った。
「どうして、世の中は、こんなにも星野仙一を評価しているのだろうか?」
と。
長嶋茂雄であっても、野村克也であっても
圧倒的に支持はされているけれど、同時に批判もされている。
だけど、星野仙一には、なぜかそういう批判が起こっていなかったのだ。

「金さえあれば、誰でも引き抜ける」って
もはや裏社会の発想じゃない。
それを世の中みんなで大絶賛するなんて、なんかおかしくない?
そう思っていたけれど、同調してくれる人は周囲にはいなかった。

そして
2018年
彼はこの世を去った。
野球界を始め、世の中は彼の死を悼んだ。
あるくくまもんも、当然、彼が死んだことにお悔やみの気持ちを持ってはいた。
だけど
世の中は同じだった。
2018年も2019年も
「あんな素晴らしい人が亡くなるなんて・・・」
というニュースが定期的に流れ続けていた。
すごく気持ち悪かった。

あれからだいぶ月日が流れた。
2023年頃からだろうか。
最近になって、少しずつ彼に関する否定的な意見が見られるようになった。
彼のこれまでの行動が本当に好ましかったのか、適切だったのか、そういった提起がされたり、議論がちょっとだけ起こっている。
少しホッとしている。

無理に良い面だけをアピールしまくっている人間は
死んだ後に、こうなるんだなぁとつくづく気付かされた。

あるくくまもんは、生きている間に、適切な範囲内で批判をされたい。
そして、いつの日か死んだ後は
「まぁ、色々あったけれど、いいやつを亡くしたな」
とみんなから思われたい。

そんなことを、彼の評価の変化から思った。

阪神日本一を祝えず苦しむ方へ

2023-11-13 10:32:39 | ヤクルトスワローズとプロ野球
阪神タイガースが日本一になって、2023年のプロ野球は終わりを告げました。
1985年の吉田義男監督が成し遂げた日本一以来、ずっと日本一にはなってなかったんですね。
なんだか不思議な感じです。
今回、あるくくまもんの身近な人の一部が、純粋な気持ちで試合を見ていたようで、最終戦までもつれ込んだ状況にハイテンションになっていたようです。

あるくくまもんは、何試合か、なんとなくテレビを付けっぱなしにしていたので、流れと雰囲気は分かりますが、応援していないチーム同士の闘いなので、特に興味もなく。
阪神が日本一になったのを確認して、すぐにテレビを消した感じです。

普段、敵として見ている阪神が日本一になったことに対しては
「ふーん、そうなんだね」
としか思わなかったし
仮にオリックスが勝ったとしても、去年やられた相手だったので
「くぅ~」
としか思わなかったと思う。


ただね。
あるくくまもんの身近な人の、さらに別な集団の中に、結構、阪神が日本一になったことで不快感を持っている人たちがいることが、最近発覚したんだよね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
私は、別に野球に興味を持たずに生きていました。
ただ、ある時期に、プロ野球に興味を持たなければいけなくなる事件が起こりました。
それは、父親からの虐待的なかかわりです。
そこに、プロ野球、特に阪神タイガースが影響していました。

私の父親は阪神ファンでした。
阪神が勝つと、とても嬉しい気持ちになって、家族とほほえましい生活を送っていました。
しかし、阪神が負けると、その瞬間、明らかに態度が変わって、家族に対して攻撃的な態度をとるようになりました。
完全に不機嫌モード全開です。

話しかけたら怒鳴られます。
近付くだけで暴力的なことをされます。
そういう時は、いかに近付かないか、かかわらないかが生き残る重要なポイントでした。
まだ、目の前で負けたことが確認できた時はいいです。
負けたことを知らずに私が父親にかかわった時、いつも痛い出来事が起こりました。

だから、私は必死で阪神戦の結果を調べる癖がついたのです。

今はもう父親から離れて、独立した生活をしています。
阪神戦の結果を気にする必要はありません。
でも、今だからこそ思うんです。
阪神なんか負け続けてしまえ、と。
おまえたちのせいで、私が苦しい思いをし続けたんだ。
おまえたちなんか、負け続けてどん底まで堕ちてしまえ、と。

分かってます。
こんなことを考えること自体が愚かだということを。
阪神のことを考えていること自体がバカバカしいなと思うこともあります。
でも、そう思わずにはいられないんです。
一生、あの球団を好きになることはないし、
一生、あの球団に関することから離れたいと思っています。

私は心が狭いのでしょうか。
たかが、プロスポーツのチームです。
家族を殺した憎い兵隊でもありません。
そんなチームを愛することができない私はダメダメなんでしょうか。
教えて下さい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

こんな相談でした。
はい。
良くある話ですね。
このケースでは、父親が極悪人でしたが、彼氏とか他の人が極悪人になることも頻繁にあります。

正直、この極悪人の気持ちは分かりますよ。
あるくくまもんだって、ヤクルトが負けた日は機嫌が悪いから。
でも、あるくくまもんは、自分なりの対策をとっているのです。
試合を見ていて負けた瞬間、テレビは消す。
そして、一切その日の結果は気にしないし、試合に関する話を誰ともしない。
そんな試合なんか、初めからなかったという状況にしてしまう。
これだけで、気持ちは一気に晴れるのです。
だから、この文章を読んでいるみなさん
ヤクルトが負けた時には、一切あるくくまもんにネタを振らないで下さい。
それだけで、楽しくあなたと仲良くいられますよ。
よろしくね。


さて。
今回の相談に対する、あるくくまもんなりの答えです。

まず、あるくくまもんの中での、「こだわり」に関する定義を話します。

【XXXという行為ができた方が、人生がより良くなる。
 その中で、何らかの自分なりの理由があって、XXXという行為ができないのであれば、その理由とは、ただの無価値なこだわりです。】

こういう風に考えています。
さて、今回の相談で言うと
「XXX」には「阪神を愛する」が入りますね。

「阪神を愛するという行為ができた方が、人生がより良くなる」
ちょっと日本語をキレイにしましょう。
「阪神を愛せた方が、人生がより良くなる」

さぁ。
この文章は正しいでしょうか?
ハッキリ言えば、正しくないですね。
より正確に言えば、人によりますね。

だから、別に阪神を愛せなくても人生が悪くなることはないですよね。
つまり、この話は、相談者さんの人生にとっては、正直どうでもいいことです。
阪神を愛せないことを悩む必要なんかないってことですね。
もし、この文章の存在に気付いてくれたら、ご安心ください。


スポーツはしょせんスポーツです。
されど、戦争の代わりに行われている行為でもあります。
好きなチームは応援すればいい。
同じように
嫌いなチームはとことん憎めばいい。
それでいいんです。
スポーツなんてそんなもんなんですから。

クライマックスシリーズ不要論

2023-10-07 11:13:32 | ヤクルトスワローズとプロ野球
今日はプロ野球の話をしますので、興味のない方や、プロ野球のことを知らない方には、かなり読みづらい文章になることを、最初に謝罪しておきます。

これから語ることは、実は2年前には自分の中で完成されていた論理で、ずっとずっと言いたいと思っていた内容です。
ただ、幸せなことに、我が愛する東京ヤクルトスワローズが一昨年も昨年も、リーグ優勝した上にクライマックスシリーズを乗り越えて、日本シリーズに出場することができたため言えませんでした。
これから語ることは、強者や勝者が言うべき内容ではないからです。

しかし、不幸なことに、今年はヤクルトが日に日におかしくなっていき、最終的に最後の試合でサヨナラ勝ちをした末の、ギリギリの5位でした。
完全なる敗者です。
一昨年と昨年のアレはなんだったんだろうと、あちこちから酷評されるような状況です。
しかし、弱者で、敗者になったからこそ、遠慮なくこの話ができるようになりました。
ようやく。
ということで、2年間温めた話を語らせていただきます。


ハッキリ言います。
【クライマックスシリーズいらないでしょ?】

正直、クライマックスシリーズをやる価値って、どれくらいあるのか、プロ野球ファンは考えたことがあるのだろうか?

もちろん2位や3位のチームが下克上をして、日本一になったら、それは実に「ドラマチック」なことだろう。
2010年にパリーグ3位だった千葉ロッテが日本一になった時は大騒ぎになった。
あれは、すごいことだと思った。

でも、1年間、140試合を闘い続けて出た結果をほとんど無視して、たった数試合勝っただけのチームに権利を渡しちゃうって、それまでの試合の価値を全否定しているのと同じだよね。
実際、ヤクルトファンのあるくくまもんだけど。
過去、2位、3位で下克上を狙っていたシーズンが3回あった(2009年3位、2012年3位、2018年2位)。
勝ってくれたら嬉しいとは思っていたけれど、それでも勝つことができなかった時に
「あぁ、負けて良かった」って感じていた。
なんか違うって気持ちがあったからね。

それで、去年と一昨年2連覇をした時に
「せっかく優勝したのに、なんで数試合負けただけでダメになっちゃうんだよ!!」って怒りの感情で満たされていた。
結果、2位と3位を倒せたから問題は起こらなかったんだけどね。

今年は、3位にも入れなかったから、チャンスがない立場なので、ようやく言えるようになった。
もうクライマックスシリーズは廃止していいと思う。


そうは言っても
やっぱり下克上ストーリーってすっごく盛り上がるんだよね。
観客もいっぱい来るし、テレビ放映がされると、球団の収入ががっぽがっぽになるから。
どうしても、止められないんだろうね。

一応、あるくくまもんの中では、解決策があってね。
これまでに、ここでは語ってないはずだから言うんだけど。
ずばり、プロ野球を3リーグ制にしちゃえばいい。
既存のリーグを解体して、新しいチームを2つずつ作る。

Aリーグ
 横浜(神奈川)
 中日(愛知)
 オリックス(大阪)
 日本ハム(北海道)
 新チーム(栃木)
 新チーム(石川)


Bリーグ
 巨人(東京)
 阪神(兵庫)
 ソフトバンク(福岡)
 西武(埼玉)
 新チーム(新潟)
 新チーム(静岡)


Cリーグ
 ヤクルト(東京)
 広島(広島)
 楽天(宮城)
 ロッテ(千葉)
 新チーム(宮崎)
 新チーム(高知)

それで、Aリーグ優勝者とBリーグ優勝者とCリーグ優勝者とワイルドカードチームがトーナメントで闘う。
これは、アメリカのメジャーリーグ的発想です。
ワイルドカードチームってのは、3つのリーグの2位チームのうち「最も勝率が高かったチーム」のことです。
つまり、2位のチームは「優勝できない」ことが分かっても、最後まで頑張って勝ち続ければ、日本一決定トーナメントに出場できるというもの。
こうすれば、「あんなに弱いチームが、最後に勝っただけで日本一になれるなんて」という問題が起こらなくなるはずなのです。


ただ、この実現のためには2つ大きな課題があると思っています。
1つは新チームを6つ作ることができるかです。
巨人をはじめとした既存の球団は新しい人間が入ってくることに拒否的なことが多いので、実現がかなり難しいのは事実です。

そして、もう1つが、年俸の問題です。
プロ野球選手たちが身を切る改革をする必要が出てきます。
日本中に沢山の球団を作るためには、最高選手で年俸6億とかそういうとんでもない金額を出さなくてもいいという状態にしなくてはいけません。
具体的には、「プロ野球選手の年俸は最大1億円とする」ことです。
その代わり、テレビCMに出るとか、副業をすることを一切球団が止められない状態にすることが必要にもなります。
そうすれば、限られた資金を持った人や企業が参戦しやすくなるはずなのです。


さて、ちょっとだけ熱く語ってみましたが、今後の野球界は一体どうなるのでしょうか。
個人的には、昭和のように多くの人がプロ野球を好きになってくれるように、努力をしてほしいです。
その中で、ヤクルトに日本一を奪還してほしいのです。
さぁ、どうなることやら。

弱小チームを応援するカップル

2023-08-01 10:34:21 | ヤクルトスワローズとプロ野球
少し前のこと
とある若い女の子から、ヤクルトの試合を見に行ったという話を聞かされた。

彼女がヤクルトファンだということは、それなりに永い付き合いだったのに知らなくて少しビックリしたけれど
よくよく聞いてみると、実は去年からファンになったのだという。
あぁ。
一昨年、去年と2年連続でセリーグ優勝をしたし、10年ほどの前の「カープ女子」みたいな感じで、ヤクルトファンになったのか・・・
まぁ、古参のファンからすると、にわかファンって少し煙たい存在なんだけれど
冷静に考えれば、自分だって最初はにわかファンだったわけだから、あまり偉そうなことは言えないんだよね(苦笑)


さて。
ヤクルトの試合を見に行った女の子なんだけれど
「んで、誰と行ったの?」と聞くと
一瞬だけ頬を赤らめながら
「んーと、えーーっと。そのー、最近ちょっと気になっている人と・・・?」
と答えた。

どうして、文末に「?」が付くのか、よく分からなかったけれど
とりあえず友達以上恋人未満の男の子と一緒に野球観戦に行ったようなのだ。
どうやら、彼も野球が好きだったらしい。

実は、その試合
あるくくまもんも仕事終わりにフラッと行こうかどうか悩んでいた試合だったんだよ。
でも、ちょっとどうしてもやらなくちゃいけない仕事がどどどどどどどどーっとやってきたせいで、結局行けなかったんだよね。
その日は、行けなかったことをすっごく残念に思っていたけれど、後になって行けなくてよかったのかもって思ったりもした。
だって、自分の知り合いがイチャイチャしている姿を見せつけられることになっていたかもしれないからね。
まぁ、あの広い球場で偶然会う確率なんてそんなに高くはないんだけど、それでもその偶然が起こったらなんか気マズイからね。
いや、こっちがそう思っているだけで、あっちは何とも思わずに見せつけてくるだけかもしれないけれど(笑)


んでね。
その試合
結果はどうなったかって言うと。
残念ながら、ヤクルトが敗けちゃったんだよね。
しかも、かなり残念な感じで。

だから、家で中継を見ていて、あるくくまもんも残念な気持ちになっていたけれど。
実際に現地で見ていたカップル目前の2人も、すっごい残念な気持ちで帰ったんだって。
・・・あっ。
本当に帰ったのか、寄り道をしたのかまでは分からないけれどね。


その時ね。
2人が実際どう思っていたかまでは詳しく確認しなかったんだけどさ。
どういう気持ちで応援していたのか
そして
今後、どういう感じで応援していくのかが個人的には気になっちゃったんだよね。

そりゃね。
試合は試合
勝負は勝負だから
もちろん、自分の応援しているチームに勝ってほしいよ。
応援しているチームが勝ってくれたら、それだけで嬉しいし
「自分が応援したから勝った!」みたいな気持ちにもなれるしね。

でもさ。
絶対に全ての試合を勝ち続けるってのは、不可能なんだよね。

「トーナメント方式で、最大5試合」とかいう設定だったら、もちろん1チームは全勝できるんだけれど
多くのスポーツ競技って、1年間に何十試合とか、百何試合とか実施するから、それを全て勝つことってできない。
個人で考えてみても
例えば野球だったら毎回ヒットを打つことはできない。
あの天才と言われたイチローですら、最大で4割くらいの打率であった。
3割打てれば、大打者と言われているのが現実だ。
サッカーだって、毎試合得点を挙げている選手なんていない。
相撲だって、横綱も大体1場所で1回か2回は負けている。

そして
どんなに強いチームだって、いつかは弱くなる日が来る。
冒頭に言った「カープ女子」
広島東洋カープもかつて3連覇を成し遂げたけれど、その直後、急に弱くなって暗黒時代を迎えて、この10年くらいは苦しみ続けた。
ヤクルトだって、2連覇の後の今年は、大絶賛不調の状況がず~~~~~~~~~っと続いている。

この3か月間
勝てない高津監督に対する暴言や批判はネット上にすっごく散乱している。
その多くが、勝てないことに対するイライラから来るものなんだろう。
つまり
「勝って当然」という考えが、染みついてしまったのか
もしくは
「勝って当然」という状況しか知らないファンもどきの話なのか
どちらかなのだろう。

よく、結婚式の誓いで
「病める時も、健やかなるときも~」って言葉が出て来るけれど。
本当のファンだったら
勝ち続けている時に応援するのは当然として
負け続けている時も、安易な批判をせずに応援することができるはずなんだよね。


冒頭の2人は、どっちなんだろうか。
あるくくまもんの頭は、そのことでいっぱいになっていた。

まぁ、あるくくまもんはどんなに強くても、どんなに弱くても
人間性に問題がない監督と選手だったら、いつまでもいついつまでも応援し続けるだけなんだけどね。

本当のファンはどこにいる?

2023-06-05 11:07:39 | ヤクルトスワローズとプロ野球
2021年、2022年とセリーグ優勝、2連覇を決めた、われらが東京ヤクルトスワローズ
あるくくまもんが数十年来、応援していることは、これまでも何回か書いてきた。

そんなスワローズだけど
2023年シーズンは、地獄の様相を呈する危険な空気を醸し出していた。

開幕から1か月間
4月中はなんとかギリギリのところを綱渡りしていたんだけれど
ゴールデンウイークに入るころから、リズムがなんか狂い始めていって
5月中旬には、ダントツのビリだった中日ドラゴンズに追いつきそうな空気を漂わせ始めた。

そして、悪夢は始まった。

5月14日(日)
5vs8で中日ドラゴンズに勝利したあの日から。

16日負け
17日負け
18日負け
20日負け
21日引き分け
23日負け
24日負け
25日負け
26日負け
27日負け
28日負け
30日負け
31日負け

5月後半は、見事なまでに1回の引き分けをはさんだものの、12連敗というとんでもない状況になってしまった。

中日ドラゴンズがあまりにも弱すぎるから、「ダントツの」ではないものの
既にセリーグで最下位に落ちてしまった。

この13試合のうちの、何試合かはテレビ中継で見ていて応援していたけれど
毎日哀しい気持ちで眠りにつかなければいけないので、メンタル的に大変だった。

でも、もっとつらかったのは
ネット上で、高津監督の采配や、出場している選手個人の批判が大量にあがっていたことだったかな。

「2年連続で優勝したせいで、自分のやりかたにこだわりすぎている」
「自分のお気に入りばかりを使っていて、出場選手のテコ入れができない」
「どうして打てないのが分かっている、アイツなんかを出し続けているんだ!」
「この選手はもうプロでは出場できないレベルに落ちたんだよ。早く引退させろ!!」
そんな感じのコメントがもう所狭しと書かれていた。

気持ちは分かる。
自分の応援しているチームが負け続きでうんざりしているのは、よく分かる。
だけど
あるくくまもんは、すっごい違和感を覚えていた。

テレビ中継を見ていると
観客たちは、みんな大きな声で選手を応援し続けていた。
その中から、監督に対する暴言や、選手に対する野次は一切聞こえてこなかった。

だから
1試合に数千円を払って、応援している人たちは、残念がってはいたものの、頑張っていた人を非難する人は(傍目には)いなかったのだ。
ということは
ネット上で批判をしていた人たちは・・・
つまり、テレビで応援していたか、ネットの速報で結果を見た人たち・・・ということになる。

あぁ、冷静に考えればそうか。
お金を払って応援している人と、お金も払わずに応援しているだけの人と、どっちの味方になるべきか
どっちの意見を聞こうとするべきか。
答えは、すっごくシンプルだったね。

コロナが始まってから1回も球場に足を運べていない立場だから、あるくくまもんも偉そうなことは言えないんだけど
また、近い将来、球場に行って直接応援しようかなぁって気持ちが芽生えつつある。


6月1日
ヤクルトは、日本ハムファイターズ相手に、半月ぶりの勝利を収めた。
その日、高津監督や選手を責める人はいなかった。
2日は台風の影響で中止になって
3日の試合は、ちょっと終盤追いつかれそうになったけれど、どうにか振り切って、20日ぶりの2連勝
4日の試合は、いい感じに点を取り続け、44日ぶりの3連勝
とりあえず、5位に戻ってくることができた。

ようやく新鮮な空気が流れ始めている。
このまま一気に勝ち続けて、去年に続いて交流戦の覇者になってほしいものです。


すぐ、批判をしたがる人ってのは
一体、何を考えて批判し続けているのだろうか。
ふと、自戒を込めつつも、不思議な気持ちになった。

紳士たれなくそったれ

2023-02-15 11:00:57 | ヤクルトスワローズとプロ野球
2022年9月
読売ジャイアンツの坂本勇人選手が、文春砲に打たれたことがあった。
報道によると
坂本選手が、女性と性行為をする時に、避妊をすることを拒否し、するたびにアフターピルを飲ませることを強要していたという。
そして、いざ、その女性が妊娠していたことが発覚したら
「中絶するなら、早い方がいいだろう?」と口にしたという。

当時、プロ野球もペナントレース終盤で盛り上がっている時だけに、残念な報道ではあった。
元々、爽やかイケメンとして売っていたために、その報道を聞いて
「えっ、あの坂本選手がそんなひどいことを!?」と思ったプロ野球ファンは少ないだろう。
多くが
「あぁ、やっぱりか」
と感じたはずだ。


さて
その報道から、しばらく経った、ある日のこと
某おぢさんから、こんな質問をされた。

「ねぇ、あるくくまもん。あの巨人の選手の事件知ってる?」
「ん?坂本が中絶を強要した話ですか?」
「そうそう。あれってさ。すごくヒドイと思うんだけど・・・。なんか、内容のゲスさがやばいんだけど、全然その後の報道とかがないんだけど・・・。その点についてはどう思う?」


だから、あるくくまもんは、ハッキリと答えた。
【だって、巨人の選手が起こした事件ですよ。全部、裏でうやむやにするように動いているに決まっているじゃないですか】
と。

別に、あるくくまもんが、アンチ巨人だからそういうことを言っている訳ではない。
読売新聞社の裏ボスである渡辺恒雄氏が、いまだに政治の中枢とつながっているから言っている訳でもない。
過去の巨人の選手がした事件と、その後の情勢を振り返れば、答えは見えてくるのだ。

2017年に、横浜からFA移籍した山口俊投手は、7月に、泥酔中に右手の甲を負傷し、その後行った病院で扉を破壊したり、警備員に暴行を加えたことがある。
彼は8月から11月までの3か月間出場停止となった。
この年の巨人の順位は4位でクライマックスシリーズに出ることもできなかった。
3か月の出場停止は厳しすぎると本人も主張したようだけれど、実質出られなかったのは1か月くらい。
酔っ払って、病院の施設を破壊して、人を殴っても、不起訴処分で終われる。
さすがとしか言いようがない。


まぁ、それ以上に有名なのは
グータッチで有名な、原監督こと、原辰徳選手だろう。
元暴力団員の男に1億円を渡していたことが、2012年に報道されて、一時期話題になった。

まだ選手として活躍していた1990年代
既に結婚していた原選手は、とある女性と不倫関係を始めていた。
不倫関係はやがて終わりを迎えるのだけれど
それからだいぶ時間が経過した2006年
監督として活動していた時期に、10年前の不倫の話を入手した元暴力団の男から、脅迫されて
公表しない代わりに、1億円を渡していた。

この事実が2012年に文春砲に見つかり、報道された。
原監督側は、文春側を訴えたものの、裁判で敗訴となり
「この報道は真実である」という、恥ずかしい証明をされてしまった。


そんな原監督のもとで、経験を積んだ坂本選手なのである。
残念な要素が遺伝して、世代交代しただけの話なのだ。

「巨人軍は紳士たれ」という言葉の下に、髭を生やしちゃだめだとか謎のルールで縛っているけれど。

日本ハムで後輩選手に暴力をふるって出場停止処分を受けた中田翔選手を引き取って、すぐに試合に出しちゃうこともしている。

どこが紳士なのかはさっぱり分からない。
でも、そんなチームが「球界の盟主」を名乗っていて
そんなチームや、そんな選手を応援している人がいるのだ。

それが残念な現実なんだろう。

現実から目を背けて、いいところだけを応援していて、本当にいいのかどうかは分からない。
でも、「それでいい」と思っているファンがいることも、これまた残念な現実なんだろう。


きっと
20年後くらいに
坂本監督時代に育てられた選手が
また、不倫をしたり、女性を妊娠させて中絶を強要したりすることがあるのだろうね。
哀しいけれど、それが現実なのよね。

優勝雑誌が溜まりゆく

2022-10-06 11:02:19 | ヤクルトスワローズとプロ野球
1992年・1993年に成し遂げて以来
29年振りに、われらがヤクルト・スワローズがセリーグ2連覇を達成した。

1993年の日本シリーズで因縁の宿敵、西武ライオンズにようやく勝ったあの年
守護神として、7試合中3試合でセーブをもぎとったのが、高津臣吾投手
そんな彼が約30年の時を経て、監督として2連覇を達成した。

数十年来のファンとしては、とても感慨深いものがあるエピソードだ。


1990年代は、スワローズの黄金時代と言われていたけれど
93年の日本一の後は
94年、4位
95年、日本一
96年、4位
97年、日本一
98年、4位
と日本一になった次の年は、選手陣が次々に不調になって、4位に陥り、その次の年にようやくリベンジを・・・と繰り返しが行われていた時代でもあった。
野村監督が退任後、若松監督になって
99年と00年は3年連続の4位になるものの
01年に4年ぶりの日本一になった。

そこまでは良かったけれど
そこから、再び15年ほどの暗黒時代に突入していった。
15年に14年振りのセリーグ優勝を果たすも
16年は5位、17年は最下位
18年は2位になるものの、19年は再び最下位
高津監督の1年目となる20年も2年連続の最下位
もう、「すっごくいい」か「ビリ」かの繰り返しになっていった。

なんとも、もやもやする20年間だった。
それが、2021年ようやく20年ぶりの日本一
去年、何度も書いていたように、とても嬉しいことづくめだった。

でも、同時に
内心「日本一の後だから、来年はすっごい反動でヤバいことになるんだろうなぁ・・」と思っていた。

そんな考えは愚かだぞと言わんばかりに、再びセリーグ優勝を決めてくれた。
こんなに嬉しいことはない。
長年のファンなのに、今年の最下位を想定してしまったこと、心よりお詫び申し上げます。



さて。
あるくくまもんが、2022年の秋
ちょっと困っていることが1つある。

2001年にセリーグ優勝を決めて、日本一になった時
あちこちの出版社から
「ヤクルト、セリーグ優勝記念号」的な雑誌が発売された。
あるくくまもんは、書店で目に入ったものは全部買い占めた。

まだ、インターネット黎明期の当時
雑誌は重要な情報源だった。
今でも、当時の雑誌を見て、懐かしさに浸ることができる。

そして、こう思ったものだった。
「また、優勝して販売されたら、全社の雑誌を買い占めよう」と。
その夢が実現するのは、遅くとも数年後だと思っていたけれど、実際は14年後であった。
2015年にも雑誌を買い占めた訳だけど。
これまたその次の機会まで、6年を要した。

2015年はセリーグ優勝だけしかできなかったけれど
2021年は、日本一にも輝いたので
2倍の雑誌が販売された。
当然、全部買い占めた。

2001年、2015年、2021年の各雑誌は、あるくくまもんの実家の棚の中にきれいな状態で飾られている。
今年も、セリーグ優勝を決めて、雑誌が販売されたので、今買い集めているところだ。
日本一になったら、またその2倍買わなくてはいけない。
ただ、置く場所がなくなってきた。
それが現在の大きな悩み。

だけど、そんな悩みで苦しめてもらうために、クライマックスシリーズと日本シリーズを乗り越えて、2年連続日本一に輝いてほしい。
ファンとして、心からそう願っている。


順調に勝ち進めば
今年は、22日(土)23日(日)、25日(火)26日(水)27日(木)、29日(土)30日(日)の7日間が日本シリーズ
去年みたいに、最後の最後の試合まで決まらない緊迫した展開もいいけれど
正直、27日までに決めてほしいなぁって思う。
25日(火)26日(水)27日(木)の3日間は、仕事が終わったら、日が暮れる前には絶対に帰ろう。

と、妄想しちゃっているけれど。
まずは、来週のクライマックスシリーズファイナルステージを突破すること。
村神様が、最後の試合の最後の打席で日本人選手最多本塁打を記録して、史上最年少での三冠王を達成して、今までの悪いリズムや感覚を吹き飛ばしてくれたから、そのままの勢いで行けるような気がしてきている。

どうか、2022年10月が、ヤクルトファンにとって幸せな結果を招いてくれる素敵な日々でありますように。

村神さまとともに

2022-09-01 11:32:07 | ヤクルトスワローズとプロ野球
最近、ヤクルトファンであることを少し多めに書くようになったからなのか、急にヤクルト関係の話を振って来る人が増えたような気がする。

街でヤクルト関係の広告とかを見かけた時に、わざわざ写真を撮って
「これ、あるくくまもんだよね?」と見せてきたり、メールを送ってきたり・・・。
うーん。
日本語がおかしいぞ。
ヤクルトの選手が描かれたポスターを見せてきて
「これ、あるくくまもんが好きなチームだよね?」と聞いてくるなら
「うん、そうだよ」と言えるけれど。
「これ、あるくくまもんだよね?」と聞かれたら
「いや、違うけど」としか答えられない。

まぁ、そんな細かいグチは置いといて。
今年は何かが違っている。
去年、リーグ優勝した時や、日本一になった時も頻繁に書いていたけど、その頃はそんな誰も野球の話なんか言ってこなかったのに、今年は一体どうしたのだろう。
少し変な感じだ。


さて。
そんなヤクルトスワローズだけど。
8月が終わった時点で、まだかろうじて、セリーグ首位を走り続けている。
7月初めには、「史上最速の優勝を決めるか!」と騒がれていたものの、チーム内にコロナ陽性者が続出したことで、7月中旬から約1か月間、ほぼほぼ負け続け、たまに勝って・・・な状況で、一気に2位との差がなくなってしまった。
それでも、かろうじて4ゲーム差まででこらえて、つい先日2位の横浜との3連戦を3連勝で終えて、一気に突き放しにかかろうとしているところだ。

一昨日の巨人戦にもどうにか勝利し
昨日は、23:30までかかる延長戦の末、引き分けに終わったけれど、負けなかったことは良かったなぁと感じている。


あれほどまでに、危険な状態だったチームを支え続けているのは
プロ野球ファンだったら、もはや知らない人はいない
村上宗隆(むらかみ・むねたか)選手だ。

2000年2月2日生まれの22歳。
奇跡的に2が並びまくっているけれど、現在5年目の選手だ。
元々、将来すごいことになるとは言われていたけれど、年を追うごとに、成長を続けていて、今年はとんでもない状態になっている。

7月31日と8月2日の試合で、5打席連続ホームランという日本新記録を作り出した。
漫画やドラマで5連続でホームランなんか打ったら
「つまんねー。ありえねー展開だし~」とか言われそうな評価を受けるが。
それを現実に起こしてしまったのだ。

そして
8月30日に、残念ながら、あと1歩のところで止まっちゃったんだけど。
14連続打席出塁(日本記録は15、あと2回で新記録更新だった)
9連続打数安打(日本記録は11、あと3本で新記録更新だった)
というとんでもない記録を作り上げる寸前まで行っていた。

さらにさらに。
野球では「バッター」としては
「打率(どれだけ多くの割合でヒットを打ったか)」
「本塁打(どれだけホームランを打ったか)」
「打点(どれだけ点数を取ったか)」
という3つの項目が、主に表彰の対象になるんだけど・・・。

村上は、現時点で3つとも1位なのです。
打率 0.339
本塁打 49
打点  120

野球の詳しいルールが分からない方にはポカーンかもしれません。
ただ、これとんでもない数字なんです。
なにより2位のとの差が半端ないんです。
打率 0.339(2位は0.321)
本塁打 49(2位は25)
打点  120(2位は78)

常識的に考えると、本塁打と打点の1位は確定です。
ここから2位の人が逆転することはアリエナイくらいの差です。
打率だけは、一気に変わる恐れもあるんだけれど、相手が勝負を避けた場合(フォアボール)打率は下がらないので、全部1位になる可能性が実は高いと言われています。
全部1位になったら「三冠王」と呼ばれます。
この「三冠王」
今まで7人しか手に入れたことがない称号です。
ノムさんこと野村克也、世界の王貞治、オレ流の落合博満などです。
一番最近の達成者は、「平成唯一の三冠王」こと、2004年の松中信彦です。
もう20年近く出ていない記録なんですね。

今や、ヤクルトファンだけじゃなく
全プロ野球ファンが「三冠王が生まれるのか」を固唾をのんで見守っているようです。

ちなみに、今日の題名にある「村神さま」ですが・・・。
このあまりにも神がかった戦績を見たファンたちが
「村上」はもはや「神様」だから「村上さま」じゃなくて「村神さま」だ!!
ということで、「村神」と呼ぶようになりました。
しばらくして、ヤクルト球団も、公式グッズに「村神」と描かれたものを販売するようになっています。



さて。
もう、かれこれ数十年、ヤクルトスワローズのファンを続けているけれど
もうすぐ2連覇できそうな、こんな最強な状況で応援ができることも幸せだし
三冠王の誕生をファンとして祝えることも幸せです。
裏切ることなく、諦めることもなく、ずっと長年ファンでい続けてよかったと思える今日この頃です。
最下位続きの年もあったし、意味不明な外部の監督が来てチームの良さを壊しかけた暗黒時代もあったけれど、よく耐え抜いたなぁって感じます。
負けていても、負け続けていても応援しているだけで嬉しいという時代もあったけれど
やっぱり、そんな応援している人たちが勝ち続けてくれると、とっても嬉しい気持ちになれますよね。


そういえば、10年ほど前のこと
広島東洋カープが強かった時期に、急激に女性ファンが増加して「カープ女子」なんて言葉も作られていましたね。
「カープ女子」たちは今でも変わらず応援し続けているのかな?

「強いから好き」じゃなくて
「応援している人や相手が強くなってくれる」のを見るのって、また違うよね。
男であっても、女であっても
こどもであっても、ご老人であっても
多くの人がプロ野球のファンでいてくれたらいいなぁと思う昨今です。


個人的には
現在49本打っている村上選手が、残り25試合(つまり、残り約100打席)で
12本以上ホームランを打って
同じくヤクルトにいたバレンティンが2013年に作り上げた日本新記録の60本を軽ーく更新してくれたら嬉しいなぁと思っています。

今日は試合がないけれど
明日以降も、早く帰れる日はとっとと帰宅して、応援するのです。

かっとばせ~
むっらかみ~

史上1人目と史上1羽目

2022-08-06 11:24:43 | ヤクルトスワローズとプロ野球
この1週間は、ヤクルトファンにはたまらない、忘れられない1週間であった。

2022年7月31日(日)
0-2で負けていたものの、村上宗隆選手が、第3打席でホームランを打ち1-2に。
続く第4打席でもホームランを打ち、土壇場9回に2-2に追いついた。
さらに、延長11回2ランホームランを打ち、チームは4-2で大逆転勝利をした。

月曜日は試合がなく
2022年8月2日(火)
第1打席で村上選手はまたもホームランを打った。
これで、あのホームラン王である王貞治選手らと同じ
「4打席連続ホームラン」という偉業を成し遂げた。
それだけでも、驚くべきことなのに、問題なのは
続く、第2打席で、村上選手はまたもホームランを打ってしまった。

これまで、数十年間のプロ野球の歴史の中で
誰も成し遂げたことがない「5打席連続ホームラン」という偉業を成し遂げたのだ。

この展開、正直、漫画やドラマでは絶対に描かれない設定だ。
野球漫画で、主人公が5打席連続ホームランなどを打ったと描いた日には
「いくら漫画だからって、現実に起こらないような展開を描くなよ」と非難轟轟になってしまうことだろう。
「そんなホームランを打つ選手なんかいたって面白くもないわ」とすら言われてしまうかもしれない。

しかし
「漫画やドラマのような」ではなく
「漫画やドラマですら描かれないような」ことが現実に起こってしまった。

ヤクルトファンとしてはとても嬉しい。
試合にも勝利したからとても嬉しい。
でも、あまりに非現実的なことが起こってしまって、心が追い付かないって言うのが正直な気持ちだと思う。


そして
昨日、2022年8月5日(木)
ヤクルトスワローズの公式マスコットである「つば九郎」が、「主催試合2000試合出場」を達成した。

主催試合っていう言葉が分かりづらい人のために説明をすると
プロ野球の球団は、それぞれ自分のチームの球場を持っている。
球団として所有する場合もあれば、年間契約で借りていることもある。
3月に話した、札幌でのトラブルも、この契約の問題だったりする。
(日本ハムファイターズと札幌ドームについては、2022年3月28日書いた【損して得取る北広島】の記事をご参照ください)

ヤクルトは、明治神宮野球場(神宮球場)をホームグラウンドにしている。
巨人は東京ドーム、阪神は甲子園球場を・・・といった感じだ。

セ・リーグもパ・リーグも6チームずつなので、5チームと1年間戦い続けることになる。
1年間100試合あるとすれば・・・
ヤクルトは巨人と20試合、阪神と20試合、広島と20試合、中日と20試合、横浜と20試合戦うことになる。
この中で、例えば、巨人との20試合のうち
10試合は自分のホームグラウンドの神宮球場で戦い
10試合は相手のホームグラウンドの東京ドームで戦うことになる。
(今回、分かりやすくするため、交流戦のこととか地方での試合については考慮しないで説明してあります。プロ野球好きな方はその点、スルーしてください。)

つまり、ざっくり言うと
1年間の試合のうち、自分の球場で戦えるのは半分で
残りの半分は日本中あちこちを回って試合をする。

球団マスコットは試合が始まる前、試合中、試合が終わった後に球場でパフォーマンスをするんだけど
基本的に、球団マスコットが登場できるのは「自分の球場で試合をする時だけ」というルールがあるのです。
だから、神宮球場でヤクルトと巨人が試合をする時、つば九郎は登場できますが、巨人のマスコット「ジャビットくん」は登場できません。
同じように、東京ドームでヤクルトと巨人が試合をする時、ジャビットくんは登場できますが、つば九郎は登場できないのです。
そういうルールがあるので、プロ野球選手は全ての試合に参加できるのだけれど、マスコットは1年間のうち最大半分の試合にしか出られないってことになるんですね。

そのような制限の中で、2000試合に・・
いや、主催試合2000試合に出場できたって、とんでもないことなんですよね。

ちなみに、プロ野球選手では、今日時点で2000試合出場した選手は54人しかいません。
3000試合出場した選手は、元中日監督の谷繁選手や、ノムさんこと野村克也さんだけなんですよ。
1994年4月9日に初出場したつば九郎
2008年7月10日に1000試合出場し
2022年8月5日に2000試合に出場した。
この流れで単純計算すると、2036年の9月くらいに3000試合達成しそうだね。
14年後かぁ・・・。

あるくくまもんの年齢は・・・
ブルブル・・・
うん。
きっと、生きてる!!

つば九郎が年を取らないように、あるくくまもんだって、公式キャラクターの熊として年を取らないんだもの!!

その日に、元気で生きていられるように
今日も明日も明後日も、しっかり仕事を頑張ろう!!!

なんて思った、夏の寒い昼なのでした。


ボソッ
14年間あれば、村上選手が6打席連続ホームランとか、意味不明・理解不可能なことしちゃうのも見られるかもなぁ・・。

ヤクルトとコロナとストレス

2022-07-21 12:32:07 | ヤクルトスワローズとプロ野球
あるくくまもんは、長年のヤクルトスワローズのファンだ。
プロ野球も好きだけれど、それ以上にやっぱりヤクルトが好きだ。
昨年、20年振りの日本一に輝いて、最高の時間を味わうことができたし
今年も、7月上旬の時点で、日本最速のマジックが点灯し、ダントツの1位のまま爆走していた。
「球団初の、2年連続日本一、連覇も夢じゃない」
そう言われていた。

ところが
7月8日、数人の選手とスタッフにコロナ陽性反応が出たことから、色んな動きが起こった。
翌日9日には、高津監督を始め、14人の陽性が確認され、合計18人の選手・スタッフが試合に出られない状況になった。
9日・10日に予定されていた阪神戦は、急遽中止になった。

このことから、数日間、ネット上でヤクルトに対する批判的な意見が大量に飛び交っていた。
主な内容としては
「数人が陽性の時は試合をするのに、大量に陽性が出たから試合を中止にするのは卑怯だ。不戦敗にするべきだ。」であったり
「試合中にマスクを外すことのあった監督の問題だ。マスク着用を徹底していない球団に問題がある」であったりした。
ほとんどが、ヤクルトに対しての、否定的な意見だった。

まず、この事実に対して、ヤクルトファンとして思ったことがある。
「ヤクルトが独走しているからって、そんなに批判するなんて、おかしいんじゃないの?嫉妬?やっかみ?」
と。

そして、そんなイライラが収まって冷静になった後で思ったことがある。
「どうして、ヤクルトの球団自体がこんなに批判を受けなければいけないんだろうか?」
と。
なんか、コロナ騒動が始まってからそろそろ2年半が経過するんだけど
日本人の考え方が、この2年半で全く成熟されていないことがよく分かる事案だなぁって思ったの。

なんかね。
2020年の初めの頃は、もっとコロナ感染に対して許容的だったっていうか
「コロナになっちゃうなんて、可哀想だね」
「陽性出ちゃったなんて、不運だったね」
そういう風に多くの日本人は思っていたんだよね。
もちろん、迷惑系Youtuberは批判されていたけれど。

でも、2020年の終わりごろから
「コロナにかかっちゃうのは、ちゃんと感染対策をとっていないからだ!」
「コロナになっちゃうのは、本人の問題だ!!」
そういう風な批判がどんどん起こってきているんだよね。
そして、それから約1年半、その状況が続いている。

そして、その態度を変えるつもりもないし
変わろうとする人を批判する人の方が増えつつあるんだよね。

本当に不思議な感じがする。



そんなことを考えながら、時間が過ぎていく。
ヤクルトは、一軍の選手が大量離脱して、二軍の陰性だったメンバーが大量招集されて、ユウイチ監督代行のもとで試合が行われたけれど、雨天中止を挟みつつ6連敗を喫した(正確には、高津監督最後の試合から6連敗なので、ユウイチ監督代行自体は5連敗しかしていない)

その間に・・・
12日から数日の間に、西武ライオンズで10人以上の陽性発覚者が出た。
16日から数日の間に、日本ハムファイターズでも10人以上の陽性発覚者が出た。
それ自体は、まったく驚かなかった。
でも、ビックリしたのは、西武と日本ハムで、大量に陽性発覚者が現れた時には、批判的な意見がほとんど出なかったのだ。
「もう、しょうがないよね」とか
「マスクしないでスポーツやっているんだから、そりゃあ大量に出るよ」とか
そういう諦めにも似たような感じのコメントであふれていた。

理解に苦しんだ。
「なに、この変わりようは?」
と。

そして、ヤクルトは早期に陽性発覚者が出たこともあって、昨日の試合から高津監督が現場復帰して、大勝利をあげた。
巨人を相手に、2-8で圧勝したのだ。
これは個人的にとても嬉しかった。

そんな昨夜、またすごい速報が流れてきた。
18日のヒーローでもあった丸選手をはじめとする38人の感染が確認されたのだという(一部はスタッフ)。
もちろん、このニュース自体は、まったく驚かなかった。
ヤクルトでも大量に出たし、西武でも日本ハムでも大量に出ているんだ。
次にどこの球団で出てもおかしくはないだろう。
というか、陽性発覚した選手がいたことから、全選手に検査を行った巨人の球団が、しっかりと対応したからこそ出てしまった真実なのだろう。
あるくくまもんは、徹底的なアンチ巨人だけれども、この決断自体には一定の敬意を表している。
ただ、あるくくまもんがビックリしたのは
巨人で大量に陽性発覚者が出たことに対して、とんでもない量の批判的なコメントがネット上にあふれているんだよね。
これは本当に意味不明だった。
また戻っちゃったよ、って思った。
陽性発覚した人を責めて、何がそんなに面白いのかって聞きたくなるような惨状だった。



あるくくまもんが、少し前に語っていた夢を覚えているだろうか。
この夏の暑さで、マスクを外す人が増えてくれることを夢見ていたことを。
残念ながら、あれは本当に夢に終わってしまいそうだ。

カンカン照りで熱くて死にそうな日は、みんなこっそりとマスクを外すのに
少しでも涼しい日になると、こぞってマスクをつけて歩いている。
あぁ、そんなにもマスクをつけて生きていたいんだね。
そして、その「マスクをつけたくもないにつけさせられるストレス」を発散するために
陽性が発覚した人を悪者にして、ひたすら責めるという悪循環に陥っているんだね。
でも、自分自身がそんなゆがんだ世界に入り込んでいることにも気付けないんだもんね。
自分だけが正義
自分だけが被害者
そんな勘違いをしたまま、短くても来年の2月頃、インフルエンザの季節まではマスクをつけ続けるんだろうね。



あるくくまもんは、ごくごく限られた「信頼できる」人と一緒にいる時だけはマスクを外してやりとりをしている。
そして、お互いにこういう話をする。
「高熱が出ないように、しっかり寝て、しっかり食べて、体調管理だけはちゃんとしよう」と。
結局のところ、疑いをかけられて「PCR検査をすることを強制された」瞬間に、危険な立場になるのだ。
PCR検査をしなくてもいいような日々を過ごせば、生きていけるのだ。

日本社会はそんなゆがんだ社会になっている。
変われるチャンスは2つしかない。

個人レベルと、政治レベルと2つのチャンスがある。

個人レベルで変わるチャンスは
「かかっても気にしない」と8割以上の人が思うようになれば、マスクをつける人はほとんどいなくなる。
意識改革ができるかどうかという話だ。

政治レベルで変わるチャンスは
「コロナ感染症を2類から5類に変更するか」だ。
「超やばい感染症という2類感染症」から「毎年のインフルと同レベルの5類感染症」に変更してくれれば
「あぁ、その程度の病気なのね」と、みんなが思えるようになる。
症状がひどい人だけは行動制限されるけど、それ以外は特に何とも思われなくなる。

2020年の時点で、この「2類⇒5類」の話は指摘されていたけれど
国は動くつもりもないし、医療界が変えないようにしているらしい。



さぁ
こんな日本社会で生きているあなたは
どうやって、この生きづらい中を、生き抜いていくのか?
どうする?

プロ野球とダーツ

2022-06-15 11:32:26 | ヤクルトスワローズとプロ野球
【CATVシリーズ第3話】

2022年1月、DAZNが月額料金を大幅値上げすることを発表すると、日本各地で非難の声が勃発した。
月額1925円だったものが、3000円になったという。
同時に、DAZN側は
「月額料金が上がったものの、年間契約だと1年で2,7000円です。2,7000円÷12=2250円なので、そこまで大幅な値上げではありません」
みたいな説明をして、年間契約をするように促していたらしい。

あるくくまもんはDAZNと契約していないし
スマホを使ってテレビ番組を見る習慣が全くない(Youtubeとかも見ない)ので、契約者の気持ちがさっぱり分からない。

ふと気になって、契約者たちがこの料金改定についてどう思っているのか、ネットの声を調べている時に、面白い意見に辿り着いた。

「私は●●のスポーツを見るために契約をしていました。でも、●●のシーズンって2月~7月なんですよね。6か月しか見ることないから、1年契約する価値ないんですよね」
「私は★★のスポーツを見る時だけ契約をしていました。でも、★★のシーズンって11月~1月なんですよね。3か月しか見ることないから、1年契約する価値ないんですよね」

値上げに対する不平不満というより
そもそも1年契約をしている人がそんなにいないんじゃないかって言う指摘がいくつか存在していた。
これは全くあるくくまもんの頭にない発想だった。

ペイパービュー(PPV:pay-per-view)に近い発想だよね。
PPVは、自分が見たい番組だけお金を支払って見るシステム
映画「マドンナたちの恋」を見るために300円を払い
アニメ「フットサルの夢」を全26話見るために1200円を払う
そんな感じのシステム。

アメリカのケーブルテレビは、日本の「定額でほぼ何でも見られる」システムとは違って、PPVでいい番組を配信し続けたことで、国内で拡大発展したとも言われている。

日本のケーブルテレビでも、PPVは増えてきているけれど、実際どれくらいの人が見ているんだろう?
特別データがないから何とも言えないけど、まだそんなに大量の人が買っている訳ではない気がしている。
もちろん、あるくくまもんが1回もPPVの購入をしたことがないからっていうのもあるんだろうけれどね。


実際
最近のあるくくまもん
ネット代込みで毎月9000円くらい払っているけれど、一番見る番組って、プロ野球なんだよね。
シーズンは4月から10月
半年しか見ていない。
今は143試合開催されているから、もしPPV方式で1試合500円で販売されていれば
143×500円=7,1500円
仕事の都合とかで見られない日も多くあるのが現実だし。
今、年間10,0000円くらいはらっているからお買い得になっちゃう。

お金にがめつい人間だったら、そういうわずか3万円のために色々考えちゃうだろうね。
でも、嬉しいことに自分が応援しているヤクルトスワローズが、去年日本一になって、今年も現時点でダントツの1位
日本シリーズに出られる可能性とか考えると、試合数が想定よりも多くなっていく。
つまり、結局は月額固定で払っていた方が何かあった時にお買い得ってことなんだと思ってる。

実際、そんなに頻度は多くなくなっちゃったけど、ニュース番組とか他のチャンネルもたまに見ることあるしね。
「見たいものだけを見られる」ことの良さもあるんだろうけど。
「見たい時に見たいものを、お金を考えないで見られる」ことの良さもあると思うから。
きっとこれからも、あるくくまもんはケーブルテレビと契約し続けるんだと思う。

あと。
今、オンボロアパートに住んでいる間は我慢しているんだけど、将来もっといいところに引っ越しをしたら大容量の「HDDレコーダー」を買おうと思っているから・・・。
もう、とりあえず色んなものを録画しておいて後で余裕がある時に見る生活スタイルにしていこうと考えている。
「今からでも買えばいいじゃん」って思われるだろうけれど、オンボロアパート狭いから、あまり物を買っておきたくないんだよね~。
「広くて素敵なお家に住んだら買うぞ~」
「そのために仕事をしっかり頑張るぞ~」
って思いながら今までお仕事を頑張っていた節もあるからね。
まぁ、そのうちそのうち・・・。



話を戻すと
PPVと違って無料定額制の場合
偶然、素敵な番組との「出逢い」が起こりうるんだよね。
なんとなーくチャンネルを回していたら(←言い方が古いね)、偶然面白そうな番組をやっていて、暇だからなんとなく見ていたら・・・
そのままハマっちゃいました、って感じ。

10年くらい前にあるくくまもんがハマったのがダーツだった。
ダーツってなんとなく「あの数字のところに刺したら点数が入るんでしょ?20が一番大きいんだよね」くらいの理解だった。
見ている時もみんな20を目指して投げていて、「20ばっかり刺そうとして面白いのかなぁ」と感じていた。
でも、それは「501」という「ゼロワン」の大会で。
最初、501点を持って行って、それをどんどん減らすものだった。
20の中にも「シングル・ダブル・トリプル」のエリアがあって
20のシングルは20点
20のダブルは40点
20のトリプルは60点
という感じ。
1順あたり、3本投げられるから、20のトリプルに3本入れば180点
でも、20のトリプルってめっちゃ狭いから、なかなか入らない。
そして入った時場内実況が
「180!!!」と言うんだけど、会場の数千人がその声で大歓声になる。
場内実況の
「わーーーーーんはんどれっ・・・ええええええいてぃいいいいいいいいい!!!」って言い方が最高で、一気に興奮しちゃう。
イギリスとかヨーロッパでは、結構ダーツって人気で普通にそれくらいの観客が来るような巨大なイベントなんだよね。

で。
501のルールは、「0を切ったら勝利」ではなくて「ピッタリ0で終わらせる」ことが求められる。
しかも、一番最後の1本は「ダブルかインナブルで終わらせる」ことが求められる。
インナブルってのは、ダーツの的の位置なん真ん中にある小さな●のこと。
ここは当てると50点になる。

180を3回やると540だから、越えちゃう
調整をする必要が出てくる。
例えば…。
180を2回やったら
501-180-180=141
三順目は
17のトリプル51で、残り90
20のトリプル60で、残り30
最後は15のダブルで勝利!!

これができたら、ナインダーツ(9本だけで勝利した)ってことで、歴史に名前が残るのだ。

説明が難しいんだけど、最後のダブルを狙うときに、間違ってシングルに入った時の保険として
16➡️8➡️4➡️2➡️1と狙い続けていくのが重要な戦略だったりする。

あるくくまもんが見ていた当時
マリオみたいな太ったおじさんがいつものように出ていて「面白いなぁ」って思ってたんだけど。
それが実は、絶対王者のフィル・テイラーだったと後で知ってかなり驚いた。

もう、吸い込まれるようにファンになっちゃったよね。
だから、その当時は、ダーツの大会を放送していたら、必ず見ていたけど、その試合がフィル・テイラーの出場する試合だった時には、すごく嬉しかったのを覚えている。

当てるべき場面で必ず当てることができていたからね。
本当に衝撃的だった。

ただ、契約が切れたのか何なのか2010年シーズン以降ほとんどダーツの大会って放送されていないんだよね。
それがすごくもったいないし、残念。
今も定期的に最新の大会が放送されていれば見ちゃうのになぁって思っている。

そういえば、数年前
「ダーツのプロになりたい」って言ってた若い女の子が身近にいた。
どうしてもなりたくて、頻繁にダーツバーに通って毎日何時間も練習してるって言ってたなぁ。
周囲から反対されて仕方なく定職に就いたけど一年で辞めたってところまでは耳にしている。
消息不明だけど、今も元気にダーツにいそしんでくれていたらいいなぁって思っている。



さぁ。
プロ野球は、交流戦も終わり、明後日からシーズン中盤に入っていく。
今週末から少しずつ穏やかな日々に戻って行きそうだから、また早く帰って、のんびり野球を見てリラックスしよう。

損して得取る北広島

2022-03-28 11:27:02 | ヤクルトスワローズとプロ野球
プロ野球の日本ハムファイターズ
「俺を監督と呼ぶな!BIG BOSSと呼べ」と言ったことでお馴染みの
SHINJOこと、新庄剛志 新監督のもと、今年のパリーグで暴れ始めている。

とはいっても、今日時点で、ファイターズはパリーグで唯一「勝利していない」最下位チームなのはここだけの話だ。
さすがに、そのうち初勝利はすることだろう。

さて。
そんな日本ハムファイターズだけれど
今日は、プロ野球の話をする訳ではない。

日本ハムファイターズが本拠地として利用している「札幌ドーム」について語ろうと思う。

2001年に、野球を含めた様々なスポーツもできるサッカー場として、札幌ドームは完成した。
Jリーグのコンサドーレ札幌や、プロ野球の日本ハムファイターズのホームグラウンドになり、その他さまざまなスポーツが行われるようになり、北海道のスポーツの中心施設となっていった。

多くのプロ野球のチームは、それぞれ自分の会社が所有していないホームグラウンドを使う場合、「球場使用料」を支払っている。
例えば、巨人(読売ジャイアンツ)は東京ドームに、年間30億円の球場利用料を支払っていると言われているし
ヤクルトスワローズは、神宮球場に15億円くらいを支払っていると言われている。

福岡ソフトバンクホークスは、自社が所有しているヤフオクドームを使用しているので、利用料は支払わずに実施できている。

さて。
日本ハムファイターズは、札幌ドームに対して、年間10億円ほどの使用料を支払っているのだけれど。
日本ハム球団は、札幌ドームと
「札幌ドーム内で販売する、日本ハムグッズの売り上げは、日本ハムではなくて、札幌ドームのもの」という契約を結んでいた。

15年以上札幌ドームをホームグラウンドにしてきた日本ハムだけど
「グッズの売り上げを、日本ハムのものにしてほしい。そうしないと会社が持たない。もし、それがだめなら、年間10億円の使用料を値下げしてくれ」と札幌ドームに交渉をした。

すると、札幌ドームは
「日本ハムは値下げをしろって言うけれど、もしうちのドームが使えなくなったら、一番困るのは自分たちだろう?ちょっと調子に乗っているな。こらしめてやろう」と思ったのか
「そんなに今の値段が不満ならば、もっと値上げしてあげますよ!」
と上から目線で、交渉を始めた。

それから、色々と揉めに揉めまくった結果
日本ハムは
「札幌ドーム、ちょっと調子の乗りすぎ!そんなにふざけたこと言うなら、もうこっちが出て行ってやる!!」
とブチ切れた。

札幌ドームも、最初は
「無理無理。北海道にうちと同じ規模のスタジアムはないんだから、どうせ最後にはごめんなさいって言ってくるヨ~」と思っていた。

・・・が。

ここで、大きな動きがあった。
札幌市の隣にある北広島市が
「もし、日本ハムさんが良ければ、うちの市内に野球場を中心とした巨大なエリア、ボールパークを作ってもいいですよ~」
と提案をしたのだった。

最初は、北広島市が自分の市の存在をアピールする、目立ちたがりな行動をしているだけと思われていたが・・・
実は北広島市は真面目に考えて動いていて

ボールパークの固定資産罪など、様々な税金面の優遇をすることや、JRに交渉してボールパーク新駅を作ってもらうように依頼するという動きを始めたのだった。

そして、様々な交渉を重ねた結果
来週からの1年間2022年度をもって、札幌ドームでの興行を終えて
2023年からは北広島市のボールパークで興行をしていくこととなった。


札幌ドームは、日本ハムから支払われていた10億円のおかげで何とか施設を存続できていると言われ続けていた。
コンサドーレ札幌や、他のスポーツイベントだけでは維持ができずに、やがてダメになっていくのではないかと、数年前から指摘されている。
おそらく、その予想が的中すれば、近い将来、札幌ドームは潰れて廃墟になるのだろう。
そして、その運営にかかわっている札幌市も、大変なことになるのだろう。
下手すれば、その維持のために札幌市民から大量に税金が徴収されて・・・な地獄が待っているのかもしれない。

その一方で、北広島市はどうだろうか。
正直な話、しばらくの間、北広島市は札幌市以上の地獄を見ることになるだろう。
交通網の整備や施設建設等で、億単位の出費を続けることになる。
さらに、広大な敷地から徴収することができるはずの税金をとらないと断言しちゃったのだ。
毎年毎年、数十億円規模のマイナスが発生する。
当然、北広島市民は税収不足で苦しみ続けることになる。
これは100%間違いない。

ただ。
もちろん、賛否両論あるのだろうけれど、将来的に、長期的に見れば、北広島市はとんでもないプラスを得ることは確実だろう。
数年間を耐えきることができれば、一気に北広島市は大幅な税収アップが待っている。
まず、来年2023年から、北広島市内の食事施設や宿泊施設はどんどん売り上げアップになるだろう。
今までは札幌市内にしか行かなかった旅行客が、札幌ではなく北広島市内でお金を使うようになっていくからだ。
「あのボールパークのある北広島市内にありますよ」と、ブームに乗ろうとして会社を移転したり、工場を作る会社も出てくるだろう。
少しずつ、北海道内の人の動きが変わり出し、札幌中心ではなくなっていく可能性がある。

さすがに、札幌よりも栄えることはないだろうけれど
2010年時点での北広島市の状況より
2030年時点での北広島市の状況は、とんでもなくよくなっていることだろう。

しばらくは、大変な時期が続くかもしれないけれど
それを乗り切れば、確実にウハウハな日々が待っている。
そう
まさに、これこそ
【損して得取れ】

こういう長期的な観点を持った人が上に立っている組織は、本当に成長できるし、そんな組織で働いていきたいと思っちゃう。
北広島市役所の人がうらやましいなぁ・・・なんて思ってみたりする(笑)



ところで
北広島市

知り合いに、北広島市出身の女の子がいるんだけど

ある、おぢさんに
「彼女は北広島市から来たんですよ」
と言うと
「へー。広島の子なんだね」
と返された。
「いや、だから、広島じゃなくて、北広島の子なんです」
って強く言っても、
「うん、だから広島の子なんでしょ。お好み焼き美味しいよね~」
と、広島県のグルメの話を語り出して、会話にならなかったことがある。

うん。
きっと、あのおぢさんは、広島県広島市の北にある「北広島町」と勘違いしているんだと思うことにしよう。

でも
きっと、日本ハムが完全移転して、北広島市がもっと発展すれば
日本中の人が「北広島市は北海道の札幌の隣」って覚えてくれるようになるんだろうね。

ちなみに、北広島市は、明治時代に広島県からやってきた開拓移民によって作られたみたいですね。
広島県とすごく関係がある地域です。
北広島市内のお好み焼きのお店を探してみましたが、見つけられませんでした。
きっと、この記事をあのおぢさんが読んだならば
「恥ずかしい!俺が思い違いをしていたと思われたくないから、北広島市内のお好み焼き屋を探し出して、そこにこっそり食べに行って【北広島市のお好み焼き屋は美味しいよ】って言ってやるぜ」
って思うことでしょう。

そんなどうでもいいことはさておき。

がんばれ、北広島市!!!

あるくくまもんは、北海道の北広島市を応援しています。

威圧的に相手を罵倒するトップ

2022-01-13 12:45:18 | ヤクルトスワローズとプロ野球
2022年になったけれど
ちょっと去年のプロ野球を思い返すことがある。

というのも、自分の応援するヤクルトスワローズが2015年以来6年ぶりのリーグ優勝をし、2001年以来20年ぶりに日本一になった。
11月に書いたけれど、2021年の日本シリーズは、プロ野球ファンの多くが「伝説」と評価するほどの名勝負になった。

そして
ヤクルトが優勝するたびに、あるくくまもんがやっているのは
スポーツ系の出版社が発売する「優勝記念号」みたいな雑誌の購入だ。
今でも、実家の本棚には2001年と2015年の雑誌が残っている。
しょっちゅう優勝する訳ではない球団を応援しているからこそできる趣味(?)なのかもしれない。
で、年が明けても、自分がまだ買えていない雑誌はないかを、あちこちの書店を巡って探して・・・で、実際にまだ買っていないものに巡り合えていたりするので・・・。
まだ、自分の中で2021年のプロ野球が完全に終わっていなかったりする(苦笑)


ヤクルトファンの中で、この数か月、頻繁に語られた話として
2021年、ヤクルトが優勝できたターニングポイントは
「7月6日の阪神戦」と「9月13日の中日戦」にあったとされている。

ヤクルトファンであれば、「矢野監督の暴走」と「審判のジャッジミスによる試合終了」と言えば、すぐに思い出すだろう。
ヤクルトは、若手とベテランが上手にかみ合っていたとか、高津監督の手腕がよかったとか、色々言われているものの、それは当然として
あの2回の「事件」での対応によって、優勝できたと考えられている。

今回は、【プロ野球に興味がない人や、そもそも野球のルールを知らない人が読む】という前提で語ってみたい。
ファンであれば、わざわざ読まなくても分かっていると思うので、当時を思い出してくれればいいのかなぁと思っている。


7月6日の阪神戦について、語ってみよう。
阪神が攻ヤクルトが守備の時の出来事だ。
ヒットを打って、ランナーになっていた阪神の近本(ちかもと)という選手がいた。

野球のルールとして、ランナーは
「キャッチャーがこのあたりにグローブをかまえてるぞー」とか
「ピッチャーがこんな風に、ボールを持っているから、きっとこの変化球が来るぞー」とか
そういうことに気付いたとしても、絶対にバッターに教えてはいけないというものがある。
それらは「サイン盗み」と言われていて、やっていることがバレたら、とんでもないことになる。

近本選手は、ランナーの時に、左手を何度も何度もクイクイっと上げる動きをした。
それを見た、ヤクルトの村上選手が
「あの近本選手の動き、なんか不自然だよ!おかしいよ!」と審判に訴えた。

すると
阪神の矢野監督と井上コーチが、村上選手に対して
「何言ってんだ!!絶対にやってねえわ!ボケ!!ふざけんな!」と急に騒ぎ出したのだ。

この様子を見たヤクルトの高津監督が
「まぎらわしい動きはするな!」と叫んだところ

阪神の矢野監督は
「なんだ、オラァ、絶対にやってねえんだよ!ゴラァ!!」と叫び続けていたのだ。

審判団が一度、試合を止めて、2人の監督を集めて話し合いをさせた。
ヤクルトの高津監督と、審判団は
「サイン盗みをやっているなんて言ってない。まぎらわしい行動だけはしないでくれ、と言っているんだ」と言ったが
阪神の矢野監督は
「やってないんだよ」の一点張りで、ずっとブチ切れたまま叫び続けていた。

そして試合後も、矢野監督は
「やってないものはやってない」の主張をするばかりだった。

実際に、サイン盗みをやっていたかどうか。
その真実は分からない。
「やっていないことの証明」いわゆる「悪魔の証明」は誰にもできない。
だから、実際にやっていたかどうかは、この際、どうでもいい。

でも。
実は、あるプロ野球ファンが、この事件が起こる前と、起こった後の数人の選手の打率を計算して、ネット上で公表した。
近本選手がランナーにいる時に、バッターになることが多い数人の選手だけが、
事件の前よりも、後の方が、「すっごく」成績が悪くなっていたのだ。
つまり、ヒットを打てなくなっていたのだ。

疑惑が指摘された後も、同じくらいヒットを打っていれば
「ほら、関係ないでしょ?サインなんか盗んでも盗まなくても打てるんだよ~」と言うことができたし、周囲も
「そうだよね。やっぱりやってなかったんだよね~」となるのに、
現実は、その逆となり
「やっぱり、サイン盗みをしていたんじゃないの?」
と思われる結果になってしまった。


ただ。
今回の「サイン盗み疑惑」なんだけど。
問題だったのは、バッターが打てなくなったこととか、疑惑をもたれた近本選手・・・ではなく。
阪神の「矢野監督の対応ミス」が一番の問題だと言われている。

本来であれば、チームのトップである矢野監督が、疑惑を指摘されたら
部下の近本選手を呼んで
「おい、近本!こんな風にみんなから誤解をされているぞ。紛らわしい行動はよろしくない。俺が謝ってくるから、お前は疑われるようなことするな」
と注意して。
試合後の記者会見でも
「私の指導力不足でした。今後、疑われることのないようにしっかりと指導をします」
と言っていれば・・・
「おー。さすが、矢野監督だ。正々堂々としているし、ちゃんと責任も取るし、指導もしてるし、素晴らしい」と美談になった案件なのだ。

でも、さっき言ったように
指摘された瞬間に、頭のスイッチが沸騰して、テレビに放送されちゃマズいような暴言を吐き続けてしまった。
気になる人は、【矢野監督 サイン盗み キレる】で動画検索してみよう。
具体的にどんな言葉が出たのかが聞けるよ。

これには、阪神以外のファンだけじゃなくて、多くの阪神ファンも
「ここまですぐにブチ切れるって・・・やっていたことを指摘されたからだよな・・・。」
と思うようになったという。

結果として
阪神は、その試合には勝ったものの、8月以降、どんどん負けが続き、結果としてヤクルトが僅差で優勝することになった。

ヤクルトファンからすれば、「矢野監督の暴走のおかげで、勝手に自滅してくれて、どうもありがとう」
という話になるが
プロ野球ファンとしては、とても残念な事件だった。



この事件について
プロ野球ファンとして、ヤクルトファンとして・・・ではなく
1人の人間として見た時

「組織のトップの行動の影響力の大きさ」を考える、とてもいいテーマだと感じることがある。
実際に悪いことをやっていたとしても、していないとしても
「うちは悪いことは一切していません」と
主張すればするほど
周囲は「あぁ、あそこは、きっと裏では悪いことしているんだろうなぁ」って思われてしまう。
そして
「うちは悪いことなんてしている訳ねぇだろうが!適当なこと言うんじゃねぇよ!!」と大声を上げて、ののしるように主張し始めた日には・・・
周囲は「あぁ、あそこは、絶対に裏で悪いことしているよ」と思うようになる。

それが、実際に悪いことをしているのであれば、しょうがない。
周囲から「ざまぁ見ろ」と言われて、消えゆくのみだ。

でも、本当に悪いことをしていないのであれば、
下でまじめに働いている人たちは、もうやるせない気持ちでいっぱいになる。


上司の行動次第で
上司の発言次第で
組織そのものの評価が一気に、大きく変わる可能性があるということを思い知らされた。

組織で上に立って、仕事をするって大変だね。
あるくくまもんは、そんな素質もないし
何より、「上に立って」なんて言われることなんかないから、大丈夫なんだけどね。


ちょっと文章が長くなってきたので、
9月13日の中日戦については、またいつか語りたい日が来たら語ることにしよう。

みなさんの職場や学校の上司や先輩が
何より、トップに立つ人が
マトモな人で、マトモな行動をとれる方であることも、心よりお祈り申し上げます。