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あるくくまもんの居候部屋

【期間限定?】まったりとした空気を届けます

深夜の学校の夢

2025-04-19 10:32:53 | 幼き頃のささやかな思ひ出
かつて、ここにも何度か書いたことがあるんだろうけれど
あるくくまもんは、定期的に夢を見る。

そして、その内容を覚えていることが多い。
つまりは、眠りが浅い。
しっかりと眠れていないってことになるんだけどさ(苦笑)

ただ。
どんなに爆睡している人でも、かならず一定周期でレム睡眠はしているわけだから、夢は見ているんだよね。
覚えていないだけで。
だから、そこまで単純化できるものでもなかったりする。


さて。
そんな夢を覚えていることも多いあるくくまもんなんだけど
ここ数年
特に見ることが増えている夢がある。
それが【深夜の学校】の夢なのだ。

まず「学校」の方に触れるけれど
よく出てくるのは、あるくくまもんが通っていた小学校
既に無くなっちゃったから、今ではもう見られない建物なんだけど。
「1階の職員室」に行ったり
「廊下を歩いて階段を昇って体育館」に向かったり
「6年生のエリアから4年生のエリア」に移動したり
「2階のトイレ」に行ったり
「昇降口で靴を履き替えて校庭」に移動したり
もう、10歳くらいの頃の建物内で、普通に生活をしている。

出てくる人たちは、小学校時代の友人とかではなく
高校時代の友人だったり、今の職場の人だったりする。
だけど、夢の中では「この学校にいた頃の仲間」という認識をしている。

ごくごくたまーに、中学や高校が出てくることもあるけれど
本当にたまーに。
大学はほとんど出てくることがない。

でも
「自分の通っていた大学」は出てこないのに
「初めての大学」は頻繁に出てくる。

大学時代の友人が隣を歩いていて
「今、俺、ここの大学で教授をやっているんだぜ!」と言って学内を紹介してくれたり
今の職場の人と一緒に、大学の大きな講義室に入って、何かの授業を受けたり
自分の知っている人が誰一人いない部屋で、研修を受けていたり
広大な「大学の校庭」が雨で泥まみれになっていて、あるくくまもんがぼっちで泥掃除をさせられていたり
巨大な図書館の地下に潜りこんで、本を探していたり
色んな(実際には存在しない)大学を巡っている。
そして、夢の中では
「今日はこの大学なのか・・・」と思いながら生活をしている。

なんなんだろうね?
「小学校時代」にやり残した何かトラウマ的な思い出とかが残っているのかな?
自分が通っていた大学ではない
実は本当に行きたかった理想の大学があったのかな?
いつか解明したいね。


そして、もう1つ
「深夜」である部分。
ここが本当に面白い。
「日中の学校」の夢を見たことがない。
もしかしたら、自分が通っていた頃には、見ていたのかもしれないけれど
少なくとも、この10年近くは見ていない。
学校の夢を見る時は毎回必ず、深夜なのだ。

そもそも、ここ数年は、夢の舞台がほとんど「深夜の世界」になりつつある。
たまに「21~22時」とか「4~6時」だと思う場面もあるけれど
ほとんどが、深夜。
そして、その世界であるくくまもんが思っている。
「あぁ、また深夜の世界なのね・・・」と。
ただ面白いのは、完全に「自分が夢の世界にいる」という自覚まではできていない。
自覚していれば
「ここは夢の世界だから、したい放題できるぞ!」ってなるけれど、それは1度も実現できていないからね。
「あぁ、また深夜の世界で大学を回るのねー」
「深夜の母校か・・・今回は何があるんだろ?」
「さて。こんなに遅い時間だけど、今日は★★に向かって出かけるんだった」
そんなことを思いながら生活をしている。

きっと、自分自身が年を取って
半分くらい「自分が今深夜の時間に生きていて、夢を見ている」ってうっすらと考えられるようになったんだろうね。
これがまた、さらに年を取ったら、夢を記憶することもできなくなって
いつかは「夢を見ている」という自覚もできないくらいボケるんだろうね。


さて。
今度は、一体、どこの深夜の学校で
あるくくまもんは、永い時を過ごすんだろうね。

3連続流星群

2024-08-14 11:15:41 | 幼き頃のささやかな思ひ出
お盆の季節になると、毎年思い出すことがある。

まだ、母方のお爺ちゃんもお婆ちゃんも生きていた数十年前のこと
その年も、母親に連れられて、母親の実家に数日間お泊りをしていた。
年末年始とお盆は、従兄姉たちと会える。
年に2回だけ会ってわいわい騒ぐ日が繰り返されていた。

その年
ちょうど、お盆のタイミングでペルセウス座流星群が日本上空を騒がせていた。

まだまだ小さかったけれど
特別な日なので、星が見えるような夏の遅い時間まで起きていることを許されていた。
田舎のあかりもほとんどないような世界
いつもだったら煌煌と輝いている家の光も意図的に消されて、そこには足元を照らすわずかな光だけ。

そして
上を見ると、輝く満面の星空
とても素敵な光景だった。

大きな彗星は、残念ながら見られなかったけれど
小さな彗星たちが何度も何度も空を暴れまわっていた。
今思えば、いわゆる「当たり年」だったってことなんだろうね。

とはいっても
まだまだ幼いこども達がいつまでも起き続けられる訳もなく
「そろそろ寝ようか」という話が出ていた時間帯。
誰かが
「じゃあ、あと10個見たら眠ることにする!」
と言い出して、了承された。
それから、3個目か5個目くらいの時だっただろうか。


ほぼ真上の空を、小さな星が下から上に、見た目5cmほど流れていった。

「あっ!」
誰かが反応して声を発した瞬間

→→→→→→→☆

今度は、ほぼほぼ同じ場所を、同じくらい小さな星が左から右に、見た目7cmほど流れていった。

「えっ!」
誰かが反応して声を発した瞬間


再び、その近くを、同じくらい小さな星が下から上に、見た目5cmほど流れていった。

一瞬の出来事だった。
多分、3秒もかかっていない。
本当に、一瞬のうちに、ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!と星が流れて消えていった。

みんな呆気に取られて、数秒間、それ以上の声が出せないでいたけれど
4つ目の星はいくら経っても流れなかったので
「きっと、あれ以上のスゴイ流れ星はもう見られないだろうから、終わりにしよう」と誰かが言い出し、寝ることになった。


・・・ただ。
実は、みんなが早く流れ星鑑賞を終わりにしたかった理由はほかにあった。

みんな身体中が、虫に刺されまくっていた。
あまりのかゆさに、もう肉体的にも精神的にも限界だったのだ。

かゆみを我慢しながら、お風呂に入って、服を着て
それでも、かゆみが限界を迎えたので、母親に「もうダメ!かゆい!」と言うと
「じゃあ、伯父ちゃんに『キンカンとかウナとか貸して』って言ってきなさい」
と言われたので、伯父のところに向かった。

「伯父ちゃーん!」
「どうした、あるくくまもん?」
「蚊に刺されまくってかゆいから、塗るやつ貸してー!」
「なんだそりゃ?そんなんないぞ・・・」
「えー、ないの?塗ったらすーすーして気持ちいいやつだよー!!」
「あー、それならあるぞ。ほれ・・・」

そう言って渡されたものを塗ってみたところ、かなりすーすーしたのだけれど
残念なことに、全くかゆみは変わらなかった。

そう、それはアンメルツヨコヨコだったのだ。
よく分からないけれど
「ねぇ、伯父ちゃん?これ、アンメルツヨコヨコって書いてあるけれど、これでかゆいの治るの?」
と聞いたら、
「ん?治らないのか?」
と返された。

とりあえずお礼を言って、母親に一連の話を伝えたところ
爆笑しながら
「それじゃあ、治らないわ。ってか、ないのね。じゃあ、我慢しなさい」
って言われたので、一晩中、我慢し続けた。
かいー
かいー

翌朝、伯父ちゃんに
「ねぇ、伯父ちゃん。お母さんに聞いたけれど、アンメルツヨコヨコって、かゆいのを治すんじゃなくて、疲れた時に塗る薬なんだって」
って言ったところ
「へー、そうだったのかー。ははははは」
と爆笑された。

あれは、今思い出しても、謎の会話だったと思う。
というか、そういう時代だったんだろうね。


あれから数十年
何度も、流れ星は見てきたけれど
ライブ中継も含めて、3連続の流れ星は見たことがないなぁ。
またいつか
いや、こんどは4連続で見てみたいなぁ。

幸せになれますように・・・
幸せになれますように・・・
幸せになれますように・・・

きっと、3回連続で言い切ることができるはずだろうから。

二度と帰れない建物

2024-05-15 10:32:45 | 幼き頃のささやかな思ひ出
あるくくまもんの実家のそこそこ近くに
4階建てくらいの、小さなホールみたいな建物がある。

どうやら、市町村で運営をしている建物らしく
シティホール(市民会館)的な物とはまた別に、だいぶ昔に建てられた物だ。

あるくくまもんが生まれた頃には既に存在していて
今もなお、建っている。
途中で改築とか、増築とかされたのだろうか?
それとも、築数十年のまま、人知れず使われ続けているのだろうか?
謎多き建物である。


あるくくまもんが記憶している限りで言うと
その建物に2回だけ入ったことがある。

ただ、あるくくまもんの母親に言わせると
何十回もその建物には行っていたらしい。
何百回も行ったのかは断言できないけれど
あるくくまもんが小さい頃は、散歩ついでにその建物に入って、自動販売機で、当時お気に入りだったジュースを買ってもらって、嬉しそうに飲んでいたらしい。
全く以て記憶がない。

なぜ、記憶がないのか。
それは、単に自分が年を取ったからではない。
その建物が恐怖の建物だからだ。


小学校に入ってからは、1度も行った記憶がないから
きっと、5~6歳の頃のことだろう。

あるくくまもんの中で、その建物は
「一度入ったら、二度と出ることができない建物」
になっていた。

より正確に言うと
「大人が一緒にいればどうにかなるけれど、こどもだけで入ったら、二度と出ることはできず、永遠に建物中を彷徨い続けることになる」
そんな建物になっていた。

あれから数十年が経っている。
いい年齢になったあるくくまもんだけれど
今、その建物の前を通るたびに、同じことを考えている。
「大人になったけれど、誰かと一緒に入らなかったら、出られないかもしれない」
だから、結局入ることができず、恐怖の感覚だけが蘇ってくるだけの建物になっている。


そんな話を、つい最近、母親にしてみた。
すると
「そんなことを考えていたなんて知らなかった」
と驚かれた。
どうやら、幼少期のあるくくまもんが、母親にその話をしたことはなかったようだ。
(単に母親が忘れていただけかもしれないけれど)

これ、あくまでも予測に過ぎないんだけどさ。
母親と一緒にその建物に行った時
ちょっとした瞬間に、一時的な迷子になったんじゃないかなぁって思っているの。
本当に10秒とか、母親のことを見失ったとかね。
それで
「もしかしたら二度と会えないのかも・・・」
とか思っちゃって、それがトラウマ的に染みついちゃっているんじゃないかなぁって説
これが自分の中ではかなり濃厚。
実際はどうなんだろうね。


いつか一度入ってみて
「あれはこどものころの思い込みに過ぎなかったんだ」
と安心するのもアリだし

一生入らずに、こどもの頃の面白い思い出として永遠に残しておくのもアリだと思っている。

どっちが幸せなのかな?

においが呼び起こす記憶

2024-04-13 11:57:37 | 幼き頃のささやかな思ひ出
後期高齢熊を名乗っているあるくくまもんだけど
うちの職場には、あるくくまもんよりも、もっとも~っと年上のお兄さまやお姉さまが働いている。

そんな中でも、一番年上のお姉さまの近くに行った時のこと

ぷううううううううん

何かのにおいが、あるくくまもんの鼻の中を泳ぎ出した。
・・・
なんだ、このにおいは!

どこかで嗅いだことがある。
くさいようでくさくない。
ホッとするようでホッとしない。
なんだ、この懐かしい感覚は・・・。

懐かしい?

ぷううううううううん

・・・
・・・
・・・

あっ!

そうだ。
このにおいは、はるか昔に死んだ、あるくくまもんの婆ちゃんのにおいだ。


それから
そのお姉さまの近くに行くたびに、今は亡き祖母のことを思いだすようになったんだけど。
どうして、こんなにも同じにおいを発しているのかが分からなかった。

もちろん、数十年前に嗅いだにおいの完全な記憶なんて残ってはいないんだけど。
それでも、「婆ちゃんのにおい」って断言できる。
どうして、ここまで・・・

それはそれは
真剣に数か月くらい考えていた。


そして
ある瞬間、ハッと気が付いた。

「あぁ、これはただの加齢臭なんだ」と。
実はすっごく単純な話だったのだ。
でも、なんかすっごくスッキリした(笑)


そんなこんなで、色々と納得できてホッとしていたある夜のこと
お風呂に入ったまでは良かったんだけど
ぼーっとしているうちに、いつの間にか意識を飛ばしていて、気付いたら床で寝てしまっていた。
時計を見ると、深夜のとんでもない時間
焦って起き上がろうとすると、手がなんか気持ち悪い。

よくよく見ると、うつ伏せになって寝ていたからなのか
手の甲によだれがべったりとくっついていたのだ。
・・・あぁ、汚い。

ぷううううううううん

その直後、再び、あるくくまもんの脳内に何か刺激が走った。
・・・あれ?
この感覚、つい最近味わったぞ。
なんだっけ?
・・・
なんだ?
・・・
・・・
・・・
あっ!

そうだ。
このにおいは、はるか昔に死んだ、あるくくまもんの婆ちゃんのにおいだ。

そして、先日の話と、その夜の話が、あるくくまもんの中で結びついて衝撃が走った。
え・・・
あるくくまもんが「婆ちゃんのにおい」だと思っていたのって
実は、加齢臭とよだれのにおいだったの?

もう、何とも言えない気持ちになった(苦笑)


しかし
においって不思議だよね。
視覚情報は、写真で保存できるし
聴覚情報は、ICレコーダーで保存できる
でも
嗅覚情報はどうしようもない
空気に触れたら、どんどん薄まって、数週間も経てば消え去ってしまう。

それなのに
同じような、似たようなにおいを嗅ぐと
「あ、あのにおいだ!」
って瞬時に気付けるし
何より、そのにおいを発していた人や、そのにおいを嗅いでいた時の思い出が一気に蘇るのだから。

においには、実は不思議な力が備わっているのかもしれないね。

回転ドアに挟まれる恐怖

2024-02-10 14:38:01 | 幼き頃のささやかな思ひ出
あるくくまもんが、まだ幼い子熊だった頃

親に連れていかれた建物には、回転式の棒状のドアがあった。

まず、その建物って言うのは
美術館とか博物館とか、こども向けのイベントをやっているような建物とか、まぁ、そういうところだ。

そして、「回転式の棒状のドア」なんだけど。
これを、どう具体的に説明していいのかが分からない。
絵で描けばシンプルなんだけど、どうにかして文字だけで伝えようと思ってる。

その「回転式の棒状のドア」は、多くの場合、建物の出口に設置されていて
永遠に回転し続けるんだけど、半分回ったところで、出られるようになっている。
そして、半分回ったところで出なかった場合、その棒に挟まってしまうという形式だった。

あ。
ようやく検索したら画像が少しだけ出てきた。
「回転ドア・金属」もしくは
「ロータゲート・金属」で検索をすれば、最初に出てきた1列15本くらい横向きの金属の棒が見えるはずだ。
一応、画像付きで紹介されている記事をリンク貼っておきますね。
あるくくまもんは、今、それについて語っている。

あれね。
こどもの頃、すっごく怖くてね。
「もし、途中で回転ドアから出ないで、そのまま1回転しようとしちゃったら、どうなっちゃうんだろう?」
って考えたら、本当に脳内が恐怖でいっぱいになっちゃって。

漫画やアニメみたいに・・・
骨がボキボキって折れて
肉がミンチみたいになっちゃうんじゃないか・・・。
強烈な痛みを感じながら死んじゃうんじゃないか・・・

そう思って、恐くて怖くて
そのドアを通る時は
「絶対に、転ばないように、コケないように・・・」
って強く意識しながら通り抜けていて
ちゃんと通ることができた時には
「良かった、無事通ることができた・・・」
って安心したものだった。

幼少のあるくくまもんにとっては、大きな公園のアスレチックよりも、壮大で脅威的なトラップだったのだ。


そんな恐怖のドアを不意に思い出したんだけど。
同時に
「考えたら、最近、アレを見かけていないなぁ」
とも感じた。

やっぱり、どこかでトラブルが起きたか、ケガ人が出たか、場合によっては死人が出たとかどういう事件・事故が起こったんだろうなぁ。

いや。
そもそも、普通のドアが回るだけの回転ドア自体も、最近あまり見かけなくなったよなぁ。
東京のオフィスビルとか、大きな建物の入り口にはキレイな回転扉があるものだったけれど。


そんなことを思っていると
東京タワーの外階段の降りる方の出口に、まだ、金属製の回転ドアが設置されていることを知った。

その他にも
鉄道系の博物館にも似たようなものがあるということを知った。
昔の改札として展示されているらしい。

そっか。
きっと、あれは・・・
昭和に置いてけぼりにされた遺産が、平成を越えて、令和になってもひっそりと眠っているだけなんだなぁと思った。

令和の世の中なら当たり前にある「モノ」も
もしかしたら30年後、40年後、50年後には、年寄りしか分からないものになっているんだろうね。

時代が流れるって切ないね。