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あるくくまもんの居候部屋

【期間限定?】まったりとした空気を届けます

そうだ、ギャンブルをしよう

2022-08-10 12:14:20 | ギャンブルと借金の暗闇
10年ほど前の話

年に5回あるジャンボ宝くじ

グリーンジャンボ(現在のバレンタインジャンボ)
ドリームジャンボ
サマージャンボ
オータムジャンボ(現在のハロウィンジャンボ)
年末ジャンボ

1年間、毎回必ずバラで10枚、3000円、つまり1,5000円購入していた。
それを2年間続けていた。

その結果・・・

1年目も、2年目も、1回ずつ1,0000円が当選した。
300円も当たったので、大体・・・
2,3000円くらい当選した。
でも、もちろん、3,0000円投資したので、7000円のマイナス・・・。

3年目、悩んだけど、結局買うのをやめた。
あれから、めったなことがなければ、宝くじは買っていない。


宝くじは、もっとも当たらないギャンブルだと言われている。
そもそも当たる確率がとんでもなく低い。
交通事故に遭う確率よりも、1等に当選する確率の方が高いとすら言われている。


ネット上にある情報を真実だとするならば
「1等が当たる確率」の300倍の確率で、交通事故で死亡するようだ。
300回交通事故で死亡すれば、宝くじで1等が当たるってことだね。
とんでもなく低い確率だ。

面白い比較では
「隕石にあたるよりは、高い確率だ」みたいな記事も発見した。
そう考えると、当たるような気がしないでもない(笑)


【宝くじは買わないと当たらない】という真実がある。
だから、夢を求めたい人は、ちょっと勇気を出して買ってみるのもいいかもしれない。

そんな、あるくくまもんは、最初に言ったように10年近く宝くじを買っていない。

このブログの読者で、あるくくまもんの正体を知っている人はご存じのように、ある時期からあるくくまもんは、LOTO6とBINGO5を購入している。
理由は、期待値計算をした時に、宝くじよりもLOTOやBINGOの方が当たる可能性が高いからだ。
そして、これまでに数万円をゲットしている。
これだけ聞くと、何も知らない人はびっくりするだろう。

ただ、その一方で、あるくくまもんは、既に数十万円の損失を出している。
50万円払って、5万円ゲットした。
そう思うと、嫌な感じしかしないことだろう。



昔、このエピソードを直接伝えた若い女の子がいた。
その当時、彼女は「ギャンブルって怖い。手を出さないようにする」と宣言していた。
それから、数年会わなかったんだけど、久々に会った彼女は見事にギャンブルにはまっていた。
「あるくくまもん?知らないんですか?宝くじとかLOTOとか当たる訳ないですよ。そんなのよりも、パチンコですよ、パチンコ!!!」
聞くと、初めて彼氏に連れて行ってもらったパチンコで8万円の利益をあげて、それ以降、ハマりにハマっているらしい。
見事に、ビギナーズラックの罠に彼女は入り込んでいった。
もう、そこまで行くと、他者には救えない世界だ。
自分の財産を使い果たさないと気付けない状況まで行ってしまった。

・・・いや。
自分の財産を使い果たしてもなお
借金や自己破産を繰り返して行く迷い道に入り込んでいったのかもしれない。

・・・あぁ、なんと哀しいことだろう。



そういえば
あるくくまもんの同年代の男友達の中には、土日になると競馬を楽しむ連中が一定数いる。
その中には、既婚者がいっぱいいるけれど、競馬でお金を使うことを許されている。
理由は明白で。
競馬で使えるお金の限度を奥さんが明示している
そして
夫がそれに従っているからだ。

あるくくまもんが知る限りでは
認められた額以上の散財は、絶対にしていないのだと言う。

そうなんだ。
「ギャンブル依存症」とか言われているけれど
結局悪いのは、「ギャンブルそのもの」ではなく
「ギャンブルにおぼれる人」なのだ。

世の中にはギャンブルがたくさんあるけれど
ギャンブルに「ハマる」のではなく
ギャンブルを「楽しむ」ことができれば
とても素敵なエンターテインメントなのだ。


さぁ
みなさん

ギャンブルをしましょう。

そして、散財をしましょう。

気付いたら、財布の中身はすっからかんで、通帳の預金残高が1桁になっているかもしれません。

でも、いいじゃないですか。

「宵越しの金は持たねぇ」と見栄を張って

どんどん、お金を使い果たしましょう♪

貸した金返せよ

2022-05-24 13:39:15 | ギャンブルと借金の暗闇
あなたは、他人にお金を貸したことがあるだろうか
数百円とか数千円程度だったら、貸した経験のある人もあることだろう。
一方で、お金の貸し借りに対して強い嫌悪感を持っていて
1円であっても絶対に貸し借りしないという人もいることだろう。

あるくくまもんはどっちなのかと言うと、後者にあたる。
記憶にある限りで言うけれど
過去数十年間で、誰かにお金を貸したことは一度たりともない。
お金を貸すということに、気持ち悪さを感じているからだ。
より正確に言えば、貸し借りが嫌なのではなくて

そもそも、「お金を貸す」ということは、まず大前提として「相手を信頼・信用している」ことがある。
信頼できる相手だからこそ、「必ずお金が返ってくる」という風に思っている。
そう。
お金を貸して、それがちゃんと戻ってくれば、何も起こらない。
でも
お金が返ってこなかったら、信頼や信用が一瞬で消え去ってしまうのだ。

信頼や信用が失われることのダメージとは、とんでもなく大きすぎる。
ただ単に「裏切られた」と思うダメージだけではなくて
「なぜ、人を裏切るような輩を、自分は今の今まで信じ続けてしまっていたんだろう」と自分を責めるようにもなってしまう。
そんな危険な状態に向かっていく恐れがあるのだ。


そんな、あるくくまもんが、かつて1度だけ友達からお金を借りたことがある。
学生の頃、とある少人数での授業を受けていたんだけど
その授業の教科書は、学内の本屋さんで買うのではなく、先生が直接業者に本を頼んで、受講者に渡す形式だった。
買いたい人が用紙に名前とかを書いて、先生に渡して、次の週に配られる予定だった。
その際に、現金を先生に渡して教科書を受け取ることになっていたんだけど・・・
あるくくまもんは、その日に限って、財布にお金を入れてくるのを忘れてしまっていたのだ。
確か、その教科書は2500円くらいだったような気がするんだけど・・・
前日、何か大きな買い物をして財布がすっからかんになった後、タンス貯金からお金を取り出すのを完全に忘れていて・・・
財布の中には、600円くらいしか入っていなかった。
お昼ご飯をどうにか食べられる程度の金額だ。
当然、教科書を買えないことに気付いて、あるくくまもんは、1人プチパニックに陥った。

「先生、申し訳ないですが、お金を忘れたので、来週でもいいでしょうか」と交渉することも考えたけれど・・・
さすがに大学の先生に対して、そんなことは冗談でも言えない。
「教科書なんて注文してないですよ~」
いや、嘘はさすがにいけない。
色々と考えた末に、当時一番仲が良かった男友達に借りることにした。

仲良しだったんだけど、彼はそれまで見たこともないような、すっごい嫌そうな目であるくくまもんを見ていたのを今でも覚えている。
きっと彼も、あるくくまもんと一緒で、お金の貸し借りはしない人だったのだろう。
3000円を借りて教科書を買い、翌日、朝一番に彼に3000円を返して、問題はすぐ解決した。
その後も、学生時代は彼との良好な関係は続いたけれど、しばらくの間は、「不快感を与えていたらどうしよう」と正直不安でしょうがなかった。

あるくくまもんが、お金を借りたのは後にも先にも、この3000円だけだ。
だから、ハッキリと金額まで覚えている。
その理由は、今言ったようなマイナスの気持ちをしばらくの間、持ち続けていたからなんだと、今では思っている。



それから、数十年、さらに生きてきているけれど。
どんなにお金で苦しんでいる人がいたとしても
その人が、どんなに身近な人で、あるくくまもんを頼ってくれているのだとしても
たとえ、あるくくまもんが、拒否したらその人の命が尽きることが分かっていたとしても
絶対に「お金を貸す」ということだけはしなかった。
実際に「お金を貸せば救える」と思ったことは何度もあったけれど、結果として、「あるくくまもんがお金を貸さなかったせいで、誰かの人生が終わった」というオチには全くなっていない。
だから、現時点で、この判断は正解だったと思っている。


あるくくまもんが、誰かからお金がなくて頼られた時
基本的には、冷たくあしらうということはしていない。
一度だけ、あえて突き放したケースはあったけれど、結果、あるくくまもんとその人との関係は切れていないし、その人は今幸せな生活を送っているので、あれで良かったはずだとは思っている。

あるくくまもんは、基本的に、お金を求めてきたら、2つの対応をすることにしている。
1つは、あるくくまもん以外の道を提案することだ。
市役所福祉課のような、公的な支援をしてくれるところを紹介して、そこにどうにかしてもらうというルートだ。
とはいっても、あるくくまもん自身は福祉的な知識も経験も皆無なので、そういうことをよく知っている人に聞いてみたり、場合によっては、そういう人に、託しちゃう。
「あるくくまもんはよく分からないから、この人のことどうにかしてあげてね。よろしく」と押し付けて、こっそり逃げちゃう。
大抵の場合は、この道を選ぶんだけど、託した相手がマトモな人なだけあって、ほとんどどうにかなっている。
お金に困った人も幸せになって、あるくくまもんもイイコトした感を味わえて、みんな幸せな気持ちになりましたとさ、ちゃんちゃんという素敵な話だ。

もう1つは
あまりやらない。
本当に、自分の人生を賭けた、大きな決断になることなんだけど。
「お金をあげちゃう」
ということをすることがある。
何度もやった訳じゃない。
本当に、ほんのちょっぴりだけやったことがあるくらいなんだけど。
もう、お金をあげちゃった。

理由は簡単。
その人との関係が終わってもいいと思っていた相手だったから。
いや、むしろ
その人との関係を終わらせたいと思っていたのかもしれない。
その人にいつまでも絡まれ続けていたら、人生がつらくなると思っていたような気もする。
別にいじめられていた訳じゃないよ。
ただ、諸事情でちょっとめんどくさい生き物にまとわりつかれてしまって、人生が詰みかけていたってだけの話。
そんな生き物に、お金が欲しいみたいなことを言われたので、自分の中で「手切れ金」と思って、お金をあげた。
それとなく、手切れ金っぽいことは言った上で渡したけどね。
で、実際、それがきっかけで、離れることができた。
お金で問題解決するのは好きじゃないけど、お金で解決できることは解決しちゃったほうがいいとすら今では思える。
それくらい不快な生命体だった。

だから、今後、あるくくまもんに「お金ちょうだい」って言った時に
急に大金をいきなり渡されたらさ察してください。
「もう二度と、あるくくまもんの前に現れるな」って意味だということです。
ただ、これを知ったら、あえて言ってくる人が出てきそうだなぁ。
「あるくくまもん、お金ちょうだい♪」って。
こわいね。
お金が絡むと、色んな人間関係が悪い方向にしか向かって行かないから、本当に切なくなるよね。


そんな訳で、今日、あるくくまもんが言いたいことが何なのかというと。
もう、至ってシンプル。

「貸した金は返って来ない
 どうしても渡したいのであれば、あげるつもりで渡せ」
それしかない。

結局、お金が絡むと、人間は本当におかしくなっていく。
一度壊れた信頼関係が復活することは二度とない。
どうか、この文章を読んでいるアナタが、お金のことで・・・
特に、数千円レベルの少額なお金のことで、人間関係を壊して、苦しむことのないように、願っております。

智子と信男の昇官牌

2022-02-23 11:01:39 | ギャンブルと借金の暗闇
★★★★
福元仁公
禄享義侯
壽利禮伯
喜貞智子
  信男
★★★★

みなさんは、上にある文字を見て、何を思うだろうか。
これは縦に読むのか?
それとも横に読むのか?

そもそも、これはなんだ?
また、あるくくまもんが大好きな歴史の何かなのか?
それとも、中学校か高校の古典の授業で出てきた有名な中国の詩なのか?

いえいえ。
これが何かというと

「昇官牌」
と呼ばれるものです。

やったことがある人も、ない人も「麻雀(マージャン)」は知っていると思いますが
この麻雀の「前身」であるとも言われたり
麻雀と同時期に成立したゲームとも言われたりするものです。

色んなサイトで、説明文を読みましたが、別に麻雀の牌や歴史に興味があるわけではないので、読んでいても意味がさっぱり分かりませんでした。

多分、あるくくまもんの浅い知識で説明すると
現代麻雀で使われている「東南西北」の字牌や「白發中」の三元牌のご先祖様みたいなものらしいです。
今は、「東南西北白發中」の7種類しかありませんが、昔は
「福元仁公禄享義侯壽利禮伯喜貞智子信男」という18種類もあったんですね。
どういうルールで使用されていたのか分かりませんが、18種類の区別をつけてやっていたゲーム
相当頭がよくないとできない気がします。

1年くらい前に、ネットサーフィンをしていた時に、どういう訳か、偶然、この「昇官牌」の画像に辿り着きました。
どういった経緯で巡り会えたのかは、自分でも全く覚えていません。

さて。
今からどうでもいい話をします。
いつも、このブログで話していることは、本当にどうでもいいことばかりですが、それにも増して、わざわざ宣言するほど、どうでもいいことです。

★★★★
福元仁公
禄享義侯
壽利禮伯
喜貞智子
  信男
★★★★

さっきも聞きましたが
みなさんは、上にある文字を見て、何を思うだろうか。

あるくくまもんは、この画像を見た時に、こう思ったのだ。

「あ、智子さんと信男くんが隠れてる」と。
ただ、それだけです(笑)


そういえば、かつて、麻雀大好きな男友達から
「妻が妊娠●か月で、★月頃にこどもが産まれる」という幸せな報告を受けたことがあります。

もし、その時、知っていれば、
「娘だったら智子にして、息子だったら信男にしてみたら」と提案しておけばよかったかなぁと今更ながら思っています。
話の流れで、あるくくまもんは
「娘だったら麻雀(ますず)にしてみたら?」という提案をしちゃいました。
そこにいた全員が、あるくくまもんを褒めたたえていました。
「「「ますずちゃん、可愛いね」」」と。

もちろん
「真鈴」とか「麻寿々」とかなら、まだいいでしょうね。
「麻雀」と書いて、「ますずちゃん」と読むなんて・・・
もし、ますずちゃんが大人になった時、名前の由来を知ったら、発狂して、あるくくまもんが刺されそうです。
当然のことながら
「ますずちゃんって可愛いけれど、奥さんにバレたら殺されるから」と却下されました(笑)
採用された方が怖いので、安心しましたよ。


麻雀と言えば
あるくくまもんは、学生時代、その男友達を含めた友達何人かで
雀荘に行ったことがあります。
ほんの数回です。

雀荘って・・・
「入ったら、賭け麻雀をやることを強制されるのでは!?」
「小指のないサングラスをかけたお兄さんがいっぱいいるのでは!?」
「負けたら全財産を奪われる!?」
というイメージがあったのですが、あるくくまもんが学生の時代にはそんなんじゃなかったようです。

一度だけ、「国士無双」という役満をあがったことがありました。
みんな驚いていました。
ただ、あるくくまもんは、ゲームでやった程度の知識しかなく
「点数計算」もできないので、結局ハマることはありませんでした。

「東」を「ポン」しようとして
「トン!!!」と言って、みんなに白い目で見られたのは、懐かしい思い出です(笑)


あるくくまもんの周囲にいた、ギャンブルにはまっていた友人たちも
結婚を機に、みんな手を引いたようです。

男たちは
「奥さんにお金を使ったのバレたら怒られるから」と言い
女たちは
「夫に幻滅されたくないから」と言っています。

面白いものですね。

ギャンブルに手を出して、一度人生破滅寸前まで行けるのも、ある意味若いからこそできることなのかもしれないですね。

40、50、60歳になって、プロでもないのにギャンブルにはまっている人たちを見ると・・・
とても切ない気持ちになるものね。

これを読んでいるみなさんも
もし、ギャンブルに手を出しているのだとしたら、程々にしておいたほうがいいですよ。
そして、まだ手を出していないのなら、出さないまま人生を終えるのも1つの選択肢ですよ。



・・・あっ。
その九索、ロン!

メンホン
ピンフ
リャンペーコー
チャンタ
ドラ2

三倍満
2,4000点ね。

小川博殺人事件

2021-11-18 12:46:13 | ギャンブルと借金の暗闇
11月18日と言うと、あなたは何を思い出すだろうか?

若い頃に好きだった人の誕生日?
大切な娘の誕生日?
敬愛するお姉様の誕生日?
・・・誕生日ばっかりだなぁ(苦笑)

11月18日と言えば
小川博が殺人事件を起こした日だ。

このブログの題名を見ると、一見、小川博が殺された事件のように思えてしまうかもしれない。
そんな誤解をさせていたら、謝罪します。
ごめんなさい。

さて。
小川博とは誰なのか。
元プロ野球選手だ。

最近、野球関連の話ばかりで申し訳ないけれども、野球関連のことで話したいことが次から次にわいて出てくるので、込み上げるままに文章を書いている。
うんざりさせているようだったら、謝罪します。
ごめんなさい。

はてさて。
小川博は、千葉ロッテマリーンズに所属していた選手だった。

アイドル的な人気を得ていた学生時代
そして、プロ野球入り
6年間で通算21勝という、そこそこの活躍
引退後は、5年間ロッテでコーチとして指導・・・・
ここまでだったら、そこら辺によくいるプロ野球選手あるある

ただ、彼は
度重なる借金地獄の果てにロッテを解雇され
産廃処理会社で働いていた2004年の11月18日
ついに、やってしまった。

自分の働く会社の会長に会いに、埼玉に向かった。
理由は、お金をせびるためだ。
そして、会長の家に行ったが、会長は不在で、応対した67歳の家政婦さんに「お金ちょうだい」と要求した。
家政婦さんが断ったところ、彼は逆ギレして、家政婦さんを突き飛ばして、家にあった現金を奪い・・・
気を失った家政婦さんを車に乗せて、そのまま近くの川の中にポイっと・・・したのだ。

その後、彼は逮捕され、無期懲役の判決が下り、今もなお、刑務所の中で暮らしているという。
来年で60歳、還暦を迎える年だ。
きっと彼は一生刑務所を出られないし、あと数十年、そこで余生を送るのだろう。

そんな事件が起こったのが、2004年の11月18日
今日でちょうど17年が経過した。
この事件が起きていなければ、今頃、あの家政婦さんも大往生していたのかもしれない。


一般に、この事件は、「プロスポーツ選手のセカンドキャリア(引退後の生活)」に関するネタとして、よく用いられるらしい。

そもそも、日本のスポーツ界って、ちょっと特殊なんだよね。
まず、基本的に日本だと、小学校や中学校で、特定の運動系の部活動に入ることで、スポーツとの出会いが始まる。
そして、一度特定の部活に入ると、他の部活に移ることは原則、許されない。
学校という小さい社会の中で、なぜか、縄張り争いを始める。
「おまえ、野球部を裏切るのか!」
「ハンドボール部のくせに偉そうにするな!」
「バレーボール部が出しゃばりすぎなのよ!!」
謎の喧嘩が始まる。

だから、教師たちは転部を許さない。
というか、腐った学校の場合は、教師まで縄張り争いを始め出す。

本来だったら
学校という同じ組織に所属する一員として「みんなでこの学校を盛り上げよう」となるべきなのに・・・
「おい、野球部!頑張って甲子園に行けよ!俺たちサッカー部も・・・」とか
「ねぇ、バレー部すごいじゃない。私たちも負けてらんないわよ!!」とか
そういうことを言い合って高め合っていけばいいのに、なぜかそうはなれない。
そして、結局、特定のスポーツだけしかやったことがない人間が増えていく。


学校の部活に影響されない人も一部いる。
昔の知り合いに、地域の野球クラブに所属している男の子がいた。
彼は「中学部活レベルの野球をやったら、感覚が鈍るから」という理由で、野球部には入らず、陸上部でひたすら走り続けていた。
地域のスイミングクラブに入って、ひたすら泳ぎ続ける人もいるよね。

でさ。
そういう場合も、結局は、特定のスポーツばかりをやり続けることになるんだよね。

月曜日は野球をして
火曜日はサッカーをして
水曜日は勉強をして
木曜日はバレーをして
金曜日は休息
土曜日はバスケをして
日曜日はバイトをする

こんなことは、現代日本ではまず、ありえない状況になっている。


特定のスポーツで、超一流のレベルまで上がれる人はいい。
年収1億円以上で生活できるようになる人はまだいい。
でも、あと一歩でプロになれたのに・・・なレベルで終わった人間は、とても苦しい思いをする。

野球で言えば
甲子園に行ったけれど、プロに指名されることなく、大学や社会人にも勧誘されなかった男の子を1人知っている。
彼は、高3の夏までは「俺のおかげでうちの学校は日本で有名になった」と頻繁に口にしていて
同級生も、先生たちもが、「まぁ、事実だからしょうがない」と、彼の暴走を黙認していた。
だが、その後の彼の「世の中からの」評価の低さを受けて・・・
みんな扱いが一気に変わったそうだ。

周囲から見れば
「へっ。今まで調子に乗っていた罰だよ。ざまぁみろ」と言いたいところだろう。

でも。
これって、ある意味、彼も被害者なんだよね。

特定のスポーツをしている時だけ評価される。
だから、そのスポーツの能力「だけ」を必死に伸ばそうとする。

で、そのスポーツで活躍できなくなった時には
何も残らない
何もできない、いい年をしたダメ人間になる・・・と。

プロ選手に慣れても、裸の王様になっちゃって
活躍できなくても
「俺はプロ選手だぜ」とか
「私はオリンピックの選手候補にまでなったのよ」とか
そういうことに、自分の存在価値を求めようとし始める。

近くにいる人間からすると
「調子のいいめんどくさいやつ」だけど
ちょっと離れた場所から見てると
「そこにしか自分の存在価値を認められない可哀想な人」でもあるんだよね。


日本のスポーツ界の構造って
残念だけど、そういうめんどくさくて、でも、可哀想な人を生産し続けているという要素を持ちすぎている。

野球をやりたい時には野球をやって
バスケをしたい時にはバスケをして
そんな感じに、いつでも自分がやりたいスポーツを選んでできる環境になればいいのになぁと思う。

もっと言うと、さっき例に挙げたように
今日は野球をやって
明日は遊んで
明後日は勉強をして
その次はバレーをして・・・
みたいに、いつでも自分がしたいことをできる、そしてその中でしたいスポーツを選べる・・・といった環境になればいいのになぁと思う。


第二の小川博を産みださないために
日本のスポーツ界の構造が変わるべき日が、間もなくやってきてくれることを、心から強く願う。

今必要な物を買うために

2021-03-22 15:09:54 | ギャンブルと借金の暗闇
たまに謎のメールが送られてくる。

「今、必要な物を買うために」

LINEでも、たまに見かける

「今、必要な物を買うために」


中身を見ていると
【キャッシング】とやらをしてみませんか・・・という内容だった。


最近、流行しているこのキャッシングという言葉
要は【借金】だ。

カタカナ語を使って、少し柔らかいカッコいい言い方をしているが
要は【借金】だ。

投資の世界では確かに「借金の重要性」が説かれることもある。

このチャンスで★を100万円で購入すれば、1週間で1億円になる。
でも、3日後には購入できなくなるので、買うなら今。
手元にお金がないなら、借金してでも★を買おう。
1週間後に1億円になったら、手数料込みで200万円返却しても、9800万円は手元に残るぞ。
さぁ、チャンスを自分のものにするか、見逃すかは、自分次第。

ただ、これは
デイトレードとか、投資とかを毎日毎日やっている人間だからこそできること。
一般の人間に、こんなチャンスを自分のものにすることなんて、そうできない。

結局のところ
やることは【ギャンブル】になってしまう。


ただ、普通のギャンブルと明らかに違う点が1つだけある。

一般にギャンブルは、自分の稼ぎの中からお金を使用する。

月給20万円の人が、月に1万円ギャンブルをしても、そう問題にはならない。
5万円使うと、ちょっときつい。
10万円使うと、他がかなり制限される。
20万円使うと、生活ができない。

だけど。
月給20万円の人が、25万円ギャンブルをしたら・・・どうなるだろうか?

奇跡的にギャンブルに勝てればいいけれども
奇跡が起きなければ、借金地獄へ「いってらっしゃいませ!さようなら!」だ。
簡単には戻ってこられない世界への旅立ちが始まる。


あるくくまもんの家に伝わる重要なお話がある。
まぁ、うちの遠い遠いご先祖様の中に、色々とやっちゃってた方がいるので・・・
厳しい家訓があるんだけど。

【今、手元にあるお金だけでできることをしろ。借金は絶対にするな。お金が足りないなら、身体と心を削って命がけで働け。それでも足りないなら、諦めろ】


普通だったら、
「才能があるのに、お金がないだけで可能性が消えてしまうのはもったいない。だから、そういう時は借金してでも・・・」
とか言いそうなものだけど。

お金の問題はとてもシビア。

「返せないよ。ごめんね♪」では解決しない問題。

冗談抜きで

「返せない?じゃあ、命をもらおうか?」
とならない保証がない世界。

実際に、わずか数百円のお金の貸し借りが原因で、人間関係が破綻する例は、数えきれないほど存在している。



だから。
「欲しいものがある。でも、お金がない。だから、借りよう」
そう衝動的に考えている人がいたら、こう言いたくなる。

【今、手元にあるお金だけでできることをしろ。借金は絶対にするな。お金が足りないなら、身体と心を削って命がけで働け。それでも足りないなら、諦めろ】

夢を追い求めることはとてもいいこと。

ただ。

夢を見すぎて、元の世界に戻れない人生になってからでは、後悔してももう遅い。

「今、必要なもの」

・・・本当に・・・

今、それは必要なものなのかい?

それがなかったら、あなたの人生はダメになってしまうほど

今、必要なものなのかい?


そう、自分に問いかけてから決断しても、遅くはないと思う。