先週火曜日に上野の国立西洋美術館の「フランク・ブラングイン」展を見た。いわゆる「松方コレクション」である。ブラングインはベルギーで生まれ、イギリスで活躍した芸術家でしたが才能を認めたのはフランスでの展覧会でした。アカデミックな教育を受けてはいませんが
、卓越した描写力と構成力で、絵画、室内装飾、壁画、家具デザインと多彩な才能を発揮しました、今でいうマルチな才能の美術家でした。特に版画やエッチングの描写は目を見張るものがあります。
私はこの画家を見るのは初めてなのですが、第一次世界大戦後のロンドンの産業革命の雰囲気が残る労働者階級の様子が多く描かれており、私の好きな（働く人の描写）分野です。
その戦争特需で巨万の富を得た日本人の松方幸次郎（初代川崎造船所社長・現・川崎重工）がコレクションを集めるに際してもブラングインのアドバイスを参考にする程、２人は大変親しかったそうです。フランク・ブラングインと意気投合した理由はブラングインは海や、船の絵が多く松方は造船所社長と言う立場での二人は船つながりなのです。
松方幸次郎はこの特需で自分が自由に使えるお金は今で換算すると
300億円だったそうです。フランク・ブラングインは生まれ育った所が
海の近くで、描かれているいくつかの絵も海で働く人が躍動感あふれ又、《海賊バカニーア》の色使いや《海の葬送》など静寂と、そしてエッチングの《英国軍艦ブリタニア号の最期》精密さを持ち合わせている不思議な画家である。
地味な暗い色彩の時代から大胆な色使いへの転換そして、現代アートのマチスなんかが影響を受けたんではないかと思わせる不思議な構図と配色そして繊細だが大胆・一言で言うと「男らしい絵」と言える。その後、
上野公園の桜を見たが、人・人・人でごった返していたがその中に意外と鼻ピーのお兄ちゃんや刈り上げ眉ナシのお姉ちゃんたちが騒いでいたのが意外だった。
日本人は桜とダンゴが好きなんだな～。中野通りも哲学堂から中野駅近く迄桜並木が続いていてこの時期は、かなり人が出ているが、中野通りだと
新井小学校か薬師公園の歩道橋の上から見る桜が奇麗だが、私も昔カメラに凝っていた頃、朝5時頃からほうぼうの桜名所に行ったが印象に残るのは小滝橋から神田川に入ると遊歩道沿いを歩くと面影橋ちかくに川にしだれかかっている桜が何とも言えない風情がある。咲くも良し・散るも良し風が吹くも良し・私も日本人だったのだ？・・・
。（写真はフランク・ブラングインのチケット）今週いっぱい桜がもつかも？
ホームページのアドレスが変わりました
http://www.hairspacearts.com/
定休日 火曜日 ４月２０（火）２１（水）連休
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