


下手をすると、おやつの話ばかりになりかねないこのブログ…。
久々に生徒作品を載せます。
抽象画しか描けない!と苦悩していた、通称・クマさんのお花。
結構時間かけて描きました。花を描こうとしたいきさつは、なんだったけかな。(聞いてたのに忘れた私って一体…。)
それでも、彼女が花を描き切ったのには大きな意味があります。

キャンバスにアクリル。
ほんわかと優しい印象なのに、しっかり深みも備わっているのは、幾重にも重ねた色とマチエール(画肌)のおかげ。
これは、ほんとにクマさんの頑張りのしるしなんです。
あきらめずに自分のイメージと向き合うと、自然と画面に説得力が出てきます。

私たちがモノづくりをするとき、
何をどう表現したらいいのかを明確に持たないといけない・・・ということでもないと思います。
手を動かしながら、自分でもどう出来上がっていくかわからないから楽しみ、なんて場合もありますし
「~せねばならない」は無いんじゃないかな、というのが私の考えです。
けれど一つあるとしたら、それは「あきらめないこと」。
途中で投げ出さない事は、口を酸っぱくして皆に話ししてることかもしれません。
「自分探し」って言葉も個人的にはあんまり好きじゃないです。
自分はいつだってここにいるわけですし、フラフラ探しまわるより、がっぷり自分と向きあってからの話だとも考えるわけです。
遠くへ行くためには、戻ってこられる自分という土地を耕さない事には、どうにも土砂崩ればかりで埒があかないと。
人それぞれですけどね。
クマさんのように、どうやって自分を表現したらいいかと小さいながらも頑丈なキャンバスの上でのたうちまわると
「あ、こういう描き方を私はするのね」なんてことがあったりします。
それが他人にもいい形で伝わるのが絵なので、全く面白いものです。
力を抜いて、楽しみながらそれができる人もいるし
このように悩みぬいて見つけて行く人もいます。
うちにはいろんな人が集まっていますが、基本はゆる~い教室。それぞれのやり方で成り立つ元気アートです。
みんな良いようになるといいな~と思ってます。