わが母、みこちゃんから電話です。
「スーパーの○○って、伯父さんちの方よね?」
「そうだよ。どうかしたの?」と私。
いつもの事ながら話の順序はバラバラなので
私の頭は母の話をあちこちつなぎ合わせにかかります。
・・・で、内容というのは
以前申込みをした「シルバー人材派遣」の研修を数回受けているのですが
今回は、係りの方と待ち合わせをして「ビラ配り」をするそうなんです。
その待ち合わせ場所が、問い合わせのあったスーパーなのです。
だけど、みこちゃんは自宅からその場所への道のりが頭の中で繋がらないらしく
人との待ち合わせに遅れてはいけないと考え、私に場所の確認をしたのです。
そして、「今から、その場所に行って時間と道を確認してくるわ」
と言って電話を切ったのでした。
どうやら、私が思っていた以上にみこちゃんの
「お仕事プロジェクト」(リハビリ活動)は順調に進んでいるようです。
根がまじめなみこちゃんは、毎回こうして「下見」に出かけます。
だけど当日は、「下見」の道順をすべて忘れていまい
再度道を尋ねながら目的地に辿りついているのです。
後日その事を「全く、情けないわねぇ~」と笑いながら私に報告。
「だけど、いいのよ。どうせ暇なんだからいい運動よ♪」と前向きです。
はたして、仕事がどこまでお役にたてるか私には分かりませんが
十数年前に勤めをやめて以来の「社会復帰」です。
みこちゃんが自分なりに諦めずにがんばっている姿が
娘としてとても嬉しいです。
そして、私自身も母を見習ってがんばろうと思いました。
老いることによって、かつて出来ていた様々な事を奪われてしまった母。
その母が、再度「生きがい」を見出して一日でも多く笑顔で過ごせるように
これからも応援していきたいと思います。
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