初登場!パルムグレン
今回はセリム・パルムグレン(1878年-1951年フィンランド)作曲のピアノ協奏曲第1番です。
私の大好きな北欧、その雰囲気を感じ取って頂ける作品をご紹介します。パルムグレンのピアノ協奏曲第1番は、誰の影響を受けたのか分かりませんが、パルムグレンの個性が既に発揮されている曲だと思います。
厳冬という雰囲気ではありませんが、北欧の清涼感を感じるような曲で、メロディーもパルムグレンならではの美しさを感じます。
ロマンティックな美しさという表現よりは、透明感のある美しさと表現したいところです。
一度はお聴き頂きたい曲です。
なお、この曲は「秘曲」とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この曲は4つの楽章から構成されており、演奏時間は約15分少々となります。
1.第1楽章
煌くようなピアノの音色で曲は始まり、穏やかな雰囲気の演奏が続きます。やがて、ピアノが力強く輝くようなメロディーを奏で、オーケストラが清涼感のあるメロディーで続きます。そして、一瞬軽やかなテンポになり、その後再びピアノの力強い響きが登場し、穏やかで美しい響きとなり、やがて静かになります。
その後、ピアノ独奏が美しいメロディーを奏で、そして静かに次の楽章へと続きます。
2.第2楽章
親しみ易いメロディーが子気味の良いテンポで奏でられ、その後、やや勇壮的な雰囲気のメロディーが奏でられます。そして、しばらくすると、高揚感を以って勇壮的な雰囲気のメロディーが奏でられます。そして、演奏は静かになり、そのまま終わります。
3.第3楽章
穏やかな雰囲気ですが、メロディーにはやや悲壮感を感じます。一旦雄大な演奏が登場しますが、その後は、まるで一羽の白鳥がポツンと湖を泳いでいるように、どこかしら寂しい雰囲気のメロディーが奏でられます。透明感のある美しさとでも表現したら良いでしょうか。その後、高揚感ある演奏が登場し、ピアノが華麗なメロディーを奏でます。そして、切れ目無く次の楽章へと続きます。
4.第4楽章
ピアノとオーケストラが軽やかなテンポのメロディーを奏でます。ピアノの音色に清涼感を感じます。その後、オーケストラの高揚感ある演奏が登場します。その後は、ピアノが弾むような雰囲気の演奏を行い、美しいメロディーがピアノとオーケストラによって奏でられ、最後はオーケストラの堂々とした演奏で幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルはFinlandiaで、ジャック・メルシエ指揮、エーロ・ヘイノネン(ピアノ)、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏のものです
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