レスピーギの秘曲?
今回はレスピーギ(1879年-1936年イタリア)作曲の地の精のバラード(The Ballad of Gnomes)です。
久しぶりに知名度のある作曲家のご紹介です。レスピーギは、ローマ3部作やリュートのための古風な舞曲とアリアが有名で、吹奏楽の方にはシバの女王ベルギスは親しまれている曲であると思います。
以前は、組曲「鳥」をご紹介しましたが、今回のレスピーギの地の精のバラードの知名度は低いのでは無いでしょうか。
私の所有しているCDでは世界初録音と記載されておりますので、演奏機会が多くは無いように思います。
確かに、ローマ3部作と比較すると、やや地味かもしれませんが、それでもさすがはレスピーギです、スペクタクル性を感させるメロディーや穏やかで美しいメロディーも登場しますので、レスピーギファンの方はもちろんのこと、レスピーギを聴いた事の無い方にもお勧めしたい1曲です。
参考までに、タイトルのGnomes「ノーム」とは、ヨーロッパの民話に登場する大地を司る妖精との事です。
なお、今回は秘曲とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この管弦楽曲の演奏時間は約15ほどとなります。
ざわめくような雰囲気で曲は始まります。オーケストラのやや高揚感ある演奏の中に親しみ易いメロディーが時折り顔を覗かせます。続いて、オーケストラが雄大な演奏を奏でます。その後、少々おどけたようなメロディーが登場すると、穏やかな雰囲気となり、まるでひっそりと静まり返った森の中の湖をイメージさせるかのような美しい響きが奏でられます。時折り少々おどけた雰囲気のメロディーが登場します。やがて、その静けさは魔物でも登場するかのようなけたたましい響きに変わり、一旦控え目な演奏に戻りますが、ゆっくりと魔物が近付いてくるかのように徐々に高揚感ある演奏へと変わります。
そして、冒頭の親しみ易いメロディーも登場しつつ不穏な雰囲気となり、再び徐々に高揚感を増して行き、まるで魔物から小走りで逃れるかのようなスペクタクル性を感じる演奏となります。そして、最後はオーケストラの力強い響きで幕を閉じます
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、Calaで、ジェフリー・サイモン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団の演奏のものです
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