振り向けばカジュアルウォーターII

某ゴルフサイトで連載していたコラムの続編です。

No.21 実況中継

2005-02-28 | ゴルフ
河津桜


【今週の1枚】河津桜
ソメイヨシノよりも一足早く咲くことで有名な河津桜。川の両岸の桜並木は、それは見事なものです。川側は一面菜の花が咲き、河津桜と相まって、非常にやさしい風景を作ってくれます。春がもうすぐそこまできていますね。 → 壁紙
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いやぁ、惜しかった、宮里藍プロ。3日目が終了した時点ではそのままの勢いで海外ツアー個人初勝利になるかと思われましたが、そうは簡単にいきませんでしたね。アニカの影になっていても、やっぱりウェブという感じでしょうか。

いや、宮里プロの話ではなくて、今回はテレビの実況についてちょっと書こうと思います。ゴルフを実況するアナウンサーの数はそれほど多くありません。各局、だいたい決まった方がやりますよね。

これまで様々なゴルフの試合中継を見てきましたが、どうも的確な実況ができるアナウンサーが少ない気がしてなりません。どう表現したらいいかなぁ。その状況をきちんと伝えていないとか、お決まりのフレーズしか出てこないとか、そういう感じでしょうか。

グリーンに乗ればナイスオンでバーディチャンス、カップに寄ればナイスタッチ、カップの横を通り過ぎれば惜しくも○○ならず……。ゴルフにまつわる用語が少ないということもありますが、他のスポーツの実況に比べて、どうもボキャブラリーが少なく、かつ、どこか注目選手をひいきとするような用語が羅列される傾向にあるような気がしてなりません。

今回も2打差で最終ホールを迎え、並ぶにはバーディ・ボギーしかないわけです。まあイーグル・パーという可能性もありますけど、基本的にはバーディ・ボギー。セカンドを打った時点で宮里プロの残した距離はとても1パット圏内ではないのに、バーディが狙えるところにつけましたという実況はどうなんでしょうか。

「グリーンには乗りましたが、ちょっと厳しいか?」とか、あるいは「絶対条件のバーディを狙うには難しい距離が残りました」とか、「少々長いが、この距離を沈められなければ優勝に届きません」とか言うべきだと思うんですよね。もちろん心情としては、それを沈めてくれ!という気持ちはありますけど。

男子ツアーでもジャンボが強かったころとか、こういう傾向が非常に強かったですし、あるいはジャンボ以外でも、外国人選手との優勝争いという展開になるとこういう実況が増える気がします。

もう少し中立的な立場で、しかも的確に実況してもらえませんかねぇ。あるいは逆に、私情を入れるなら思いっきり入れてしまうのもおもしろいと思います。テレビ朝日で青木功プロが解説するとそのような傾向の放送になりがちですが、私はあれはあれでおもしろいと思っています。どっちつかずがいちばんいけないと思います。


 from Manabu **Springwater** Shimizu
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