■
■今日のモスクワは 。気温はマイナス17度。さむいですね~ 。
■さて、水曜日のMICEXのインデックスは前日比0.88% の1,697.21でした。売買代金はこれまた少なめの約364億Rblで、174社が 、85社が でした。
■ 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ロスネフチ」・・・232Rbl / 2.53% / 約11億Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.877Rbl / 2.09% / 約14億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,280Rbl / 1.33% / 約2,450万Rbl
「スルグト」・・・32.25Rbl / 1.27% / 約15億Rbl
「タトネフチ」・・・111.55Rbl / 1.18% / 約3億Rbl
「ルコイル」・・・2,093Rbl / 0.87% / 約37億Rbl
「アエロフロート」・・・72Rbl / 0.71% / 約1,824万Rbl
「ガスプロム」・・・280.2Rbl / 0.6% / 約56億Rbl
「UES」・・・32.43Rbl / 0.53% / 約87億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万2,800Rbl / 0.43% / 約62億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・115.99Rbl / 0.42% / 約2,536万Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,790Rbl / 0.27% / 約25億Rbl
「ロステルAO」・・・215.25Rbl / 0.12% / 約4億Rbl
■ 下げ組代表:
昨日はなし
■昨日はスタート直後は でしたが、それから正午にかけて に転じます。その後は結局、緩やかに下るか、横ばいというパターンでした 。
■4月の原油先物の値段はバレル当たり57.2ドル~58ドルの間で揺れましたが、決して値上がりしたわけでありません 。しかし、この動きに反して、昨日のロシア市場の石油株はご覧のように値を上げています 。
■やはり前日のNY市場の結果や英国の結果が良かったことが、午前中の の牽引役となったようですね。
■午後になると、米国の消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、今年1月の結果は予想を上回る前月比+0.2%でした 。このことで少しロシア市場も影響を受け、若干の に転じています。
■またNY市場のスタートは でしたが、昨日の夕刻時点では、このことはロシア市場には余り影響を与えていないようです。はい。
■さぁ~今日は今週の最終日(金曜日は「祖国防衛者の日」でお休みです )。どうなりますか
■さて、今日は20日に行われたビジネス円卓会議の話題をお届けしましょう 。
■最近のロシア経済の成長に伴い、先進国、特に米国発のアンチ・ロシアキャンペーン が展開されていますが、今日の記事もこれに少し関連があります 。さて、どういう内容でしょうか さっそく記事へLet`s Go
石油価格がバレル当たり18~23ドルになっても、ロシア経済を脅かさない。昨晩、大統領府鑑定局のアルカディー・ドゥワルコビッチ局長が《Economist Conferences》主催のビジネス円卓会議でこう発表した。同局長は、ロシアには高収益を得るための好条件が設けられ、マスコミが作り出すアンチ・ロシアに外国人が引き込まれないように呼びかけた。
昨晩、外国人企業家達が、今後のロシアの経済政策に何が待ち受けているのか、そしてロシアに自己資金を投資することに意味があるのかどうかを理解するために集まった。もちろん、彼らは正式な統計を信じないし、また国際通信社や西側のマスコミは最近、ロシアのリスクについてしばしば報じているからそれも当然である。
《Economist Intelligence Unit》社の副社長ダニエル・ターニルが語ったところでは、『ロシアにおけるビジネスの成功は高度な商業的秘密ですが、自己資金(投資)の平均的な収益率は、世界で最も高い部類に入ります』。
多くの経済的な実績を背景に、国際的な政治舞台におけるロシアの役割は拡大している。同氏によれば、これは全て『イラクを十字架にはりつける米国がもたらしている』という。
外国人投資家達は、ロシア市場に対しとても慎重に接している。ドゥワルコビッチ副局長は、ロシアには未解決の問題がたくさん残っていることを認めた。しかしそれと共に、マクロ経済の安定には到達しており、長期的なビジネスプロジェクトを計画することも可能になっていると語った。一方、十分な安定化基金や金・外貨準備高により、石油が下落したとしても、リスクをカバー出来るという。
『西側のマスコミ(プレス)は、ネガティブな側面にしか注目しません。これはプレスは自由ではないということか、またはロシアをただ好きではないということでしょう』~とドゥワルコビッチ氏は語った。
また同氏はビジネスマン達に対し、政府の今の重要課題は、既に実績を持つものを基盤にしたイノベーション経済の創設で、(中略)大規模な産業プロジェクトは、ハイレベルな資源加工分野、航空機・造船分野、工業機械分野において実現されるだろうと語った。
ドゥワルコビッチ氏は、『ロシアにとっての外国投資は、お金だけではなく、技術、そして経営の訓練でもあるのです』、と認めた。
『ロシアは素晴らしい市場で、ここは投資をするに値します』~《Coca-Cola Company 》のロシア・ウクライナ・ベラルーシ代表クレイド・タッグル氏は語る~『重要なのは、ロシアで実際に起こっていること、そして起こっていないことの評価を賢く行うことなのです』。
また同氏は、官僚主義や汚職がビジネスにとって大きな問題であることには同意し、こう強調した~『しかし問題はどこにもあります。シカゴ南部でビジネスをやってごらんなさい、あそこには立ちの悪い汚職がたくさんありますから』。
■う~ん、石油が18~25ドルになっても、なぜロシア経済は大丈夫なのか 。そこに説明のポイントを置いて欲しかったですね~ 。まぁ~今の原油価格はバブル状態で、もともと1バレル当たりの価格は局長が仰る価格帯でしたので、大丈夫だよ 、ということでしょう。
■確かに、その時代と今では、ロシアの消費社会の発展は目を見張るほどの違いがありますし、安定化基金・外貨準備高も大きな支えですし 。
■しかしまぁ~、最近のロシアバッシングは凄いですね 。昨年の米国大投資家達のロシア経済不安発言 に始まり、アブラモービッチの離婚騒動 、元FRB議長のロシア政府の資源・エネルギー統合会社の巨大化政策批判 、リトビネンコ元大佐の毒殺 など切がない 。
■お断りしておきますが、私はロシアに住んでいても、日本人 。日本人魂は持っているつもりですので、一方的にロシアを擁護するつもりはありません 。
■しかしこの状況を客観的に見ていて思うのは、情報というものは、必ず発信者がいて、それを受け取る受信者がいるわけで、その発信者を利用しさえすれば、受信者の洗脳は簡単なんだなぁ~ということです 。
■例えば、世界の最大手の通信社『AP通信』(米国)、『ロイター』(英国)は、世界中のマスコミと契約を締結しています 。
■ヤフーニュースをご覧になれば分かることですが、海外のセンセーショナルなニュースのほとんどは、この2社が最初に発表してるんです 。その後、各国のマスコミが追随して話題を膨らませていく 。簡単に言えば、こういうパターンなんです 。
■そして上にあげたロシアに関する悪いニュースも、見事にこのパターンに当てはまっているのです 。まぁ~ロシアの経済成長、そして大統領選挙前ということで、情報戦が始まりますよ と昨年からこのブログに書いてますが、それはこういう背景があるからでして 。
■世界の主要勢力・米英と欧州連合の関係で、ロシアはその影響力を考えると、ニュートラルでいなければならない 。しかし米国としては、むしろロシアを自分の陣営に取り込みたい 。エリツィンの時代にはそれが成功しつつありましたが、祖国に忠実なプーチンさんが登場したことで、事は複雑になりました 。
■今年の下院選挙、来年の大統領選挙では、グルジアのサアカシビリ大統領のようにコントロールし易い人物を送り込んで 、主導権を取り戻したいのが米国ですが、ロシアはそれに先手を打つ恰好で、外国人の戦略物資への資本参加に制限を加えようとしたり、外国人労働者の締め出しも行い、そして先日のミュンヘンでプーチンさんが米国批判を行ったりしてるのです 。
■しかし、情報戦では世界的通信社を持つ米国が圧倒的に有利なんですね~ 。だからロシアは情報戦では負けており、何を発言しても“負け犬の遠吠え ”のような捉えられ方になってしまう。それが現状です。はい 。
■私ごとで言わせて貰えば、初めてロシアに来た頃は、「ロシアは汚職が酷い 」、とか「民主主義というものを全く知らない 」というフレーズを何度ロシア人に言ったことでしょうか 。
■確かに事実ではあるのですが、ロシア人から「じゃぁ~日本には汚職は無いのですか 」、「日本には民主主義が浸透しているそうですが、具体的にどうなのですか 」、と言われると答えに窮してしまい 、「 」となってしまう 。
■ただ常日頃テレビや新聞で知った情報を基に、私は勝手に「ロシアはこれだから・・・ 」と思い込み、今思えば恥ずかしい発言を繰り返していたのです。
■そして逆に祖国日本はどうかという考えは無かった 。「ロシアはこれだから・・ダメだ 」という刷り込みがあったからでしょう(あるいは単に日本を知らなすぎた )。
■大げさな例えかもしれませんが、これも立派な情報戦です 。「ロシアはダメだ 」・「ろくなもんじゃねぇ 」と思わせたいのが発信者の大本なのです。はい 。
■まぁ~洗脳というのは、このようにピンからキリまでありますが、本当に怖いものですね~ 。
■話しは変わりますが、ドクター・トマベチの『脳と心の洗い方』(フォレスト出版)にこの辺のメカニズムが書いてありますので、まだ読まれて無い方は、ご一読下さい(この本の主旨は自己洗脳して自己実現しようというものですがっ )。
■皆さんは既にご存知かもしれませんが、この方、脳機能学者・計算言語学者で、オウム心理教にはまった信者の脱洗脳で有名になった方です 。また英語の同時通訳まで行うくらい英語達者な方。
■この著書の中にはこういうくだりがあります。
本:『英文原文では、サンフランシスコ講和条約は、日本の独立を宣言するものでは決してなく、単純に日本の敗戦と領土の放棄、並びに、賠償責任を明確にし、その上で、米国の州の1つという意味程度の自治を日本の人々に認めようというレベルの文書にしか思えません』(p.194/日本は独立国か?より抜粋)
■ええっ 、英語原文によると日本は独立国ではない 米国の1つの州なの じゃぁ~英語の分かる外国人達は、日本を米国の州の1つと思っているけど口に出さないだけ
■もしこれが事実なら、国連の常任理事国に入れないのも当然で 、米国の経済や軍事費を負担するのも当然で 、ロシアが北方領土を返さないのも当然で (米国に渡すことになっちゃいますからね~ )・・・・。
■「独立国家」として思い込んでいるのは、日本語しか知らない日本人のみ。。。
■第2次大戦後、GHQが計画的に日本人を洗脳していったとか・・・ 。怖いですね~ 。こういうことを知らずに、日々平和に生きる方が、まだいいような気もします・・・ 。
■洗脳だらけの世の中ですが、救いはあります 。苫米地氏はその著書で次のように書いています。
『世の中で当たり前のように決められていること、当たり前に受け入れられていることに「なんで?」という視点を入れてものを見る必要があるのです』。
■「なんで 」、とただこう考えることが自分自身を救ってくれる 。
■この情報が溢れる国際社会では、それに更に付け加えて「誰が得をするのか 」を常に考えてニュースを見る訓練が必要のようです 。
■「なんで 」+「誰が得をするの 」。今日は話が全然飛んでしまいましたが 、今後もこの視点でニュースを読んでいきましょう 。
■ではでは
■今日のモスクワは 。気温はマイナス17度。さむいですね~ 。
■さて、水曜日のMICEXのインデックスは前日比0.88% の1,697.21でした。売買代金はこれまた少なめの約364億Rblで、174社が 、85社が でした。
■ 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ロスネフチ」・・・232Rbl / 2.53% / 約11億Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.877Rbl / 2.09% / 約14億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,280Rbl / 1.33% / 約2,450万Rbl
「スルグト」・・・32.25Rbl / 1.27% / 約15億Rbl
「タトネフチ」・・・111.55Rbl / 1.18% / 約3億Rbl
「ルコイル」・・・2,093Rbl / 0.87% / 約37億Rbl
「アエロフロート」・・・72Rbl / 0.71% / 約1,824万Rbl
「ガスプロム」・・・280.2Rbl / 0.6% / 約56億Rbl
「UES」・・・32.43Rbl / 0.53% / 約87億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万2,800Rbl / 0.43% / 約62億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・115.99Rbl / 0.42% / 約2,536万Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,790Rbl / 0.27% / 約25億Rbl
「ロステルAO」・・・215.25Rbl / 0.12% / 約4億Rbl
■ 下げ組代表:
昨日はなし
■昨日はスタート直後は でしたが、それから正午にかけて に転じます。その後は結局、緩やかに下るか、横ばいというパターンでした 。
■4月の原油先物の値段はバレル当たり57.2ドル~58ドルの間で揺れましたが、決して値上がりしたわけでありません 。しかし、この動きに反して、昨日のロシア市場の石油株はご覧のように値を上げています 。
■やはり前日のNY市場の結果や英国の結果が良かったことが、午前中の の牽引役となったようですね。
■午後になると、米国の消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、今年1月の結果は予想を上回る前月比+0.2%でした 。このことで少しロシア市場も影響を受け、若干の に転じています。
■またNY市場のスタートは でしたが、昨日の夕刻時点では、このことはロシア市場には余り影響を与えていないようです。はい。
■さぁ~今日は今週の最終日(金曜日は「祖国防衛者の日」でお休みです )。どうなりますか
■さて、今日は20日に行われたビジネス円卓会議の話題をお届けしましょう 。
■最近のロシア経済の成長に伴い、先進国、特に米国発のアンチ・ロシアキャンペーン が展開されていますが、今日の記事もこれに少し関連があります 。さて、どういう内容でしょうか さっそく記事へLet`s Go
石油価格がバレル当たり18~23ドルになっても、ロシア経済を脅かさない。昨晩、大統領府鑑定局のアルカディー・ドゥワルコビッチ局長が《Economist Conferences》主催のビジネス円卓会議でこう発表した。同局長は、ロシアには高収益を得るための好条件が設けられ、マスコミが作り出すアンチ・ロシアに外国人が引き込まれないように呼びかけた。
昨晩、外国人企業家達が、今後のロシアの経済政策に何が待ち受けているのか、そしてロシアに自己資金を投資することに意味があるのかどうかを理解するために集まった。もちろん、彼らは正式な統計を信じないし、また国際通信社や西側のマスコミは最近、ロシアのリスクについてしばしば報じているからそれも当然である。
《Economist Intelligence Unit》社の副社長ダニエル・ターニルが語ったところでは、『ロシアにおけるビジネスの成功は高度な商業的秘密ですが、自己資金(投資)の平均的な収益率は、世界で最も高い部類に入ります』。
多くの経済的な実績を背景に、国際的な政治舞台におけるロシアの役割は拡大している。同氏によれば、これは全て『イラクを十字架にはりつける米国がもたらしている』という。
外国人投資家達は、ロシア市場に対しとても慎重に接している。ドゥワルコビッチ副局長は、ロシアには未解決の問題がたくさん残っていることを認めた。しかしそれと共に、マクロ経済の安定には到達しており、長期的なビジネスプロジェクトを計画することも可能になっていると語った。一方、十分な安定化基金や金・外貨準備高により、石油が下落したとしても、リスクをカバー出来るという。
『西側のマスコミ(プレス)は、ネガティブな側面にしか注目しません。これはプレスは自由ではないということか、またはロシアをただ好きではないということでしょう』~とドゥワルコビッチ氏は語った。
また同氏はビジネスマン達に対し、政府の今の重要課題は、既に実績を持つものを基盤にしたイノベーション経済の創設で、(中略)大規模な産業プロジェクトは、ハイレベルな資源加工分野、航空機・造船分野、工業機械分野において実現されるだろうと語った。
ドゥワルコビッチ氏は、『ロシアにとっての外国投資は、お金だけではなく、技術、そして経営の訓練でもあるのです』、と認めた。
『ロシアは素晴らしい市場で、ここは投資をするに値します』~《Coca-Cola Company 》のロシア・ウクライナ・ベラルーシ代表クレイド・タッグル氏は語る~『重要なのは、ロシアで実際に起こっていること、そして起こっていないことの評価を賢く行うことなのです』。
また同氏は、官僚主義や汚職がビジネスにとって大きな問題であることには同意し、こう強調した~『しかし問題はどこにもあります。シカゴ南部でビジネスをやってごらんなさい、あそこには立ちの悪い汚職がたくさんありますから』。
■う~ん、石油が18~25ドルになっても、なぜロシア経済は大丈夫なのか 。そこに説明のポイントを置いて欲しかったですね~ 。まぁ~今の原油価格はバブル状態で、もともと1バレル当たりの価格は局長が仰る価格帯でしたので、大丈夫だよ 、ということでしょう。
■確かに、その時代と今では、ロシアの消費社会の発展は目を見張るほどの違いがありますし、安定化基金・外貨準備高も大きな支えですし 。
■しかしまぁ~、最近のロシアバッシングは凄いですね 。昨年の米国大投資家達のロシア経済不安発言 に始まり、アブラモービッチの離婚騒動 、元FRB議長のロシア政府の資源・エネルギー統合会社の巨大化政策批判 、リトビネンコ元大佐の毒殺 など切がない 。
■お断りしておきますが、私はロシアに住んでいても、日本人 。日本人魂は持っているつもりですので、一方的にロシアを擁護するつもりはありません 。
■しかしこの状況を客観的に見ていて思うのは、情報というものは、必ず発信者がいて、それを受け取る受信者がいるわけで、その発信者を利用しさえすれば、受信者の洗脳は簡単なんだなぁ~ということです 。
■例えば、世界の最大手の通信社『AP通信』(米国)、『ロイター』(英国)は、世界中のマスコミと契約を締結しています 。
■ヤフーニュースをご覧になれば分かることですが、海外のセンセーショナルなニュースのほとんどは、この2社が最初に発表してるんです 。その後、各国のマスコミが追随して話題を膨らませていく 。簡単に言えば、こういうパターンなんです 。
■そして上にあげたロシアに関する悪いニュースも、見事にこのパターンに当てはまっているのです 。まぁ~ロシアの経済成長、そして大統領選挙前ということで、情報戦が始まりますよ と昨年からこのブログに書いてますが、それはこういう背景があるからでして 。
■世界の主要勢力・米英と欧州連合の関係で、ロシアはその影響力を考えると、ニュートラルでいなければならない 。しかし米国としては、むしろロシアを自分の陣営に取り込みたい 。エリツィンの時代にはそれが成功しつつありましたが、祖国に忠実なプーチンさんが登場したことで、事は複雑になりました 。
■今年の下院選挙、来年の大統領選挙では、グルジアのサアカシビリ大統領のようにコントロールし易い人物を送り込んで 、主導権を取り戻したいのが米国ですが、ロシアはそれに先手を打つ恰好で、外国人の戦略物資への資本参加に制限を加えようとしたり、外国人労働者の締め出しも行い、そして先日のミュンヘンでプーチンさんが米国批判を行ったりしてるのです 。
■しかし、情報戦では世界的通信社を持つ米国が圧倒的に有利なんですね~ 。だからロシアは情報戦では負けており、何を発言しても“負け犬の遠吠え ”のような捉えられ方になってしまう。それが現状です。はい 。
■私ごとで言わせて貰えば、初めてロシアに来た頃は、「ロシアは汚職が酷い 」、とか「民主主義というものを全く知らない 」というフレーズを何度ロシア人に言ったことでしょうか 。
■確かに事実ではあるのですが、ロシア人から「じゃぁ~日本には汚職は無いのですか 」、「日本には民主主義が浸透しているそうですが、具体的にどうなのですか 」、と言われると答えに窮してしまい 、「 」となってしまう 。
■ただ常日頃テレビや新聞で知った情報を基に、私は勝手に「ロシアはこれだから・・・ 」と思い込み、今思えば恥ずかしい発言を繰り返していたのです。
■そして逆に祖国日本はどうかという考えは無かった 。「ロシアはこれだから・・ダメだ 」という刷り込みがあったからでしょう(あるいは単に日本を知らなすぎた )。
■大げさな例えかもしれませんが、これも立派な情報戦です 。「ロシアはダメだ 」・「ろくなもんじゃねぇ 」と思わせたいのが発信者の大本なのです。はい 。
■まぁ~洗脳というのは、このようにピンからキリまでありますが、本当に怖いものですね~ 。
■話しは変わりますが、ドクター・トマベチの『脳と心の洗い方』(フォレスト出版)にこの辺のメカニズムが書いてありますので、まだ読まれて無い方は、ご一読下さい(この本の主旨は自己洗脳して自己実現しようというものですがっ )。
■皆さんは既にご存知かもしれませんが、この方、脳機能学者・計算言語学者で、オウム心理教にはまった信者の脱洗脳で有名になった方です 。また英語の同時通訳まで行うくらい英語達者な方。
■この著書の中にはこういうくだりがあります。
本:『英文原文では、サンフランシスコ講和条約は、日本の独立を宣言するものでは決してなく、単純に日本の敗戦と領土の放棄、並びに、賠償責任を明確にし、その上で、米国の州の1つという意味程度の自治を日本の人々に認めようというレベルの文書にしか思えません』(p.194/日本は独立国か?より抜粋)
■ええっ 、英語原文によると日本は独立国ではない 米国の1つの州なの じゃぁ~英語の分かる外国人達は、日本を米国の州の1つと思っているけど口に出さないだけ
■もしこれが事実なら、国連の常任理事国に入れないのも当然で 、米国の経済や軍事費を負担するのも当然で 、ロシアが北方領土を返さないのも当然で (米国に渡すことになっちゃいますからね~ )・・・・。
■「独立国家」として思い込んでいるのは、日本語しか知らない日本人のみ。。。
■第2次大戦後、GHQが計画的に日本人を洗脳していったとか・・・ 。怖いですね~ 。こういうことを知らずに、日々平和に生きる方が、まだいいような気もします・・・ 。
■洗脳だらけの世の中ですが、救いはあります 。苫米地氏はその著書で次のように書いています。
『世の中で当たり前のように決められていること、当たり前に受け入れられていることに「なんで?」という視点を入れてものを見る必要があるのです』。
■「なんで 」、とただこう考えることが自分自身を救ってくれる 。
■この情報が溢れる国際社会では、それに更に付け加えて「誰が得をするのか 」を常に考えてニュースを見る訓練が必要のようです 。
■「なんで 」+「誰が得をするの 」。今日は話が全然飛んでしまいましたが 、今後もこの視点でニュースを読んでいきましょう 。
■ではでは