ロシア投資&ビジネス情報

日本の投資家よ、外国投資家に乗り遅れるな!人生とビジネスに役立つ本も紹介します!

■「S&P」がロシア投資を推奨!?/MICEX水曜日の結果↓

2007-03-01 18:12:36 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。いよいよ3月がスタートし、春に一歩前進です 。今月も楽しくきましょう 。

■さて、水曜日のMICEXのインデックスは前日比1.6% の1,655.25でした。売買代金は何と月平均+80%の1,011億Rbl で、50社が 、216社が となっています。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ズベルバンク」・・・9万6,705Rbl / 1.79% / 約122億Rbl

 下げ組代表:
「アエロフロート」・・・69.5Rbl / 4.6% / 約3,162万Rbl
「ガスプロム」・・・267.42Rbl / 3.21% / 約182億Rbl
「UES」・・・31.01Rbl / 2.79% / 約329億Rbl
「ロスネフチ」・・・221.5Rbl / 2.64% / 約12億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,250Rbl / 2.56% / 約2,234万Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.256Rbl / 2.55% / 約3億Rbl
「タトネフチ」・・・115.69Rbl / 2.45% / 約6億Rbl
「スルグト」・・・31.3Rbl / 2.28% / 約34億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,648Rbl / 2.04% / 約101億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・110.5Rbl / 2.04% / 約8,586万Rbl
「ルコイル」・・・2,081.96Rbl / 1.72% / 約106億Rbl
「ロステルAO」・・・209.99Rbl / 0.22% / 約6億Rbl

■昨日は、スタート時がドーンと  。このズッコケスタートが後々まで響き、結局は一昨日に続きダウンとなっています。しかしこのスタートの不調がなければ、さほど悪い日とは言えず、特に「ズベルバンク」、「ロステル」などは、米国市場開始後に盛り返しています 。はい。

■やはり前日、米国市場が2001年のテロ以来となる大幅安(ダウが416ドル安 )を記録して終わっていますので 、この結果がロシア市場にも大きく影響したようです。

■しかしモスクワ時間16時以降からは、米国市場は反発でスタートしたこと 、そして原油先物がバレル当たり61ドル付近に止まったことで 、投資家達は買いに走ったようです  。米国の石油備蓄量が発表されましたが、140万バレル増加の3億2,900万バレルでたんまりと溜め込んでます (ガソリンは190万バレル減の2億2020万バレル)。

■ロシアの主要銘柄は、ほとんどが大きく値を下げていますが、主要銘柄以外では、鉄鋼株関連が伸びているようです 。

■「ガスプロム」が下がっていますが、これは独占禁止局のイーゴリ・アルチョムエフ局長が、「ガスプロム」と「SUEK」社の統合を極めて否定的に捉え、この統合は国が進める電力会社改革を妨害するもの という見解を示したことで、同株は大きく値下がりした模様です 。

■やはり米国市場が沈めば、世界が沈む。その定説通りの悪夢の2日間でした 。昨日はその米国市場が反発して終わっていますが、アナリストは、今日のロシア市場についてこう予測しています;

 もし原油が今日の水準に止まり、米国市場がテクニカルに上昇に転じるという条件付きで、木曜日はロシア市場では部分的な復活が見られるだろう。

■米国FRBのバーナンキ議長は、この米国発世界株価暴落にビックリしたのか 、状況を沈めるのに必死のご様子 。

■投資家達は、今後はイラン戦争を視野に入れたプランニングに沿って動いているでしょう 。世界株安にビックリして反発を促す米国の慌てブリを見ると、もう少し戦争突入の時期がズレるのかもしれません 。あるいは仕込みはこの2日間ほどで終わったのかもしれません 。まぁ~それは今後の結果が示してくれるでしょう 。

■さて、今日はロシア投資に関するお話しです 。

■あの「Standard & Poor’s 」(S&P)社が、同社のパートナーに対し、「ロシアには自己資金の10%までを出資するよう 」に推奨したという記事です。このご時世にどういう内容なのか さっそく記事にLet`s Go 

 「S&P」社の経済発展国インデックス局のターベル・ジョンソン局長が伝えたところでは、同社はその投資パートナー達に対し、ロシア株式には投資総額の約10%までを投資するように推奨したという。

 ジョンソン氏は、同社は世界的なパートナー3社にこれらの推奨を発信したという~「Barclays Global Investors」、「State Street Global Advisors」、「Legal and General Investment Management」。

 もし上記の投資会社が、「S&P」のアドバイスを聞き入れるなら、ロシアの有価証券に対する彼らの出資総額は約30億ドルに上るかもしれない。

 しかし、これは最終的な数値ではない。ジョンソン氏によれば、実際のところ「S&P」社のパートナーの総数は、「地域パートナーを加えると、しかもその多くは非公開のパートナーですが、数百社にのぼります」と語った。

 「Alfa Capital」のワレーラ・ペトロフ常務取締役によれば、「S&P」のデータは、ロシア市場にとってとても意義のある出来事だという~「2005年までは、経済発展国全体に割り当てられていたのは約5%程度ですが、今ではロシア単体に約10%まで投資することが推奨されているのですから」。

 しかしながら、「S&P」の推奨後、直ぐにロシアに著しい規模の資金流入を期待するのは間違っている、とペトロフ氏はこう強調しつつ語る~「これは徐々に生じるでしょう。そしてこれは、直接的には、この2年間で5倍~10倍成長するかもしれない金融市場の取引量に影響を与えるかもしれません」。

■いやぁ~正直言って、「なぜ「S&P」はこの時期に推奨したんだろう  」という疑問の方が直ぐに出てくる記事の内容でした。はい 。

■しかもこの記事が出たのは今週の月曜日 。火曜日の下落の前でした(しかしいつ推奨したかどうかは不明です 。先週・先々週とロシアの各電力会社へ外資がドーッと流れ込んできていますが、今思えばこの筋の資金だったのかもしれません )。

■このリコメンデーションは、「ロシア経済は順調な成長を見せているから」、という理由であれば、余りにも世界情勢に無知な素人過ぎる 。これは「ロシアが好きだから推奨する」というのと同じ意味ですからね。「S&P」がこんな理由で推奨するわけがない 。

■しかも自分のパートナーに対する儲け話しをマスコミにリークする、その心は  投資の儲け話しは「こっそり伝える」ものです 。ですから、このニュースは既に伝達済みの、情報価値の薄いものだと言えるでしょう  。

■また、「投資資金の10%まで」という表現の“10%”とは、ユダヤの「収入の10%は寄付しなさい」という教えと瓜二つ  。そういう意味では、「寄付しなさい」=「戻ってこない」という暗示なのかな  、なんて勘繰りたくもなりますネ 。

■何度もお伝えしていますが、ここ1・2年は、ロシア、いや世界が非常に難しい時期です 。

■どうもこれは、ロシアへ資金を誘導させておいてバブルを演出し、一気に金融危機を起こすというシナリオに沿った戦略の1つではないか と思えてならないんです(何となくですよ )。つまり、あの“ハゲタカ”の戦略です。はい 。

■うがった言い方かもしれませんが、ロシアという国は、歴史的にも、地政学的にも、軍事的にも、資源的にも、世界の主導権を維持したい米英にとっては脅威に変わりはないわけです 。そういう意味では、余り経済が成長してもらっては困ちゃうんですね~ 。

■さて、ここ2日間の暴落前に、既にこの“パートナー達”は仕込みを済ませたのか あるいはこれから(=更なる値下げへ誘導)なのか またはガセネタか 今日以後のロシア株式市場の動きから答えは自ずと分かってくるでしょう 。

■まぁ~何れにせよ先行きが不透明な時期ですから、「なぜ  」を常に心がけましょう  

■ではでは 


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