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日本の投資家よ、外国投資家に乗り遅れるな!人生とビジネスに役立つ本も紹介します!

■ロシアのレストラン王・ノビコフ

2006-01-28 08:29:55 | Weblog
 

■今日は 時々  。何度も書きますが、マイナス30度を経験した後のマイナス8度程度は、ほんとに寒くありません 。

■さて、今晩は、モスクワの某日本食レストランの運営に携わるT氏からお誘いを受け、おいしい日本食をご馳走になりました 。

■色々と飲食業界の興味深い話をお聞きしましたが、やはり先週の極寒の1週間には、客足が遠のいたそうです 。この店は今や凄い人気なんですが、さすがにマイナス30度近くになると、満席にはならなかったそうです。曰く、『火・水・木はさすがにひっそりとしてましたね。でも、金曜日くらいになると、逆に(室内に閉じこもるのは)限界 と思ったのか、客足も増えてきました』。

■先週の金曜日は確かマイナス27・8度でした。。束縛が嫌いなロシア人は、3・4日間ほど部屋と職場の往復で我慢してたのでしょうが、それ以上はもう耐えられなかったのでしょうね 。『もうええわっ!』という関西人ばりの突っ込みを入れて、レストランに出かけたのでしょう 

■その他に、ロシアのレストラン王、アルカーディ・ノビコフについて非常に興味深いお話しを聞かせていただきました。

■『A.Novikov Company Group』は、レストラン、スーパー、ブティック、カジノなどに参画しています。そしてノビコフ氏自身も、20数店舗の高級レストランや大衆向けレストラン、『ヨールキー・パールキー』系列スーパーのチェーン、魚類・海鮮類の卸しを行う『NRG Product』社、そしてその他多数の会社のCo-Ownerなのです。

■彼が関っている代表的なレストランは以下の通りです(モスクワ在住の方はご存知のお店もあるでしょうね );
 『ツァールスカヤ・アホータ』、『Sirena』( 写真)、『ダーチャのベランダ』、『ヴァニーリ』、『Vogue cafe』、『China Club』、『コーカサスの虜』、『砂漠の白い太陽』、『ウズベキスタン』、『シィール』、『ヤポナ・マーマ』、『ヨールキー・パールキー』、『リトル・ジャパン』、『五つ星』、『Dekik-cafe』・・・・などなど。

■書ききれないくらいたくさんありますが 、その他、昨年からは、『Novikov』ブランドの野菜類の生産にも乗り出しているそうです。因みに、ノビコフ氏の2004年の総取引額は8,190万ドル(約94億円)。たいしたもんだ 

■それでは、このアルカーディ・ノビコフ氏の経歴を少し見てみましょう 。

■1962年モスクワ生まれ。父はエンジニア・デザイナーで、母は幼稚園の先生。プレハーノフ国民経済アカデミー・公共外食制度経済学部卒業。1979年から1988年にかけてレストラン『ウニベルシチェースキー』で料理人として働く。1988年から1990年にかけて『ハバナ』、『ナツィオナリ』、『オリンピースキエ・アグニ』で料理人・シェフとして働き、1990年から1992年にかけては『ハードロックカフェ』のシェフとなる。1992年に初めて自分のレストラン『Sirena』をオープン。レストラン・ホテル連盟の創設者の一人。2003年より調整委員会メンバー。

■まさにレストラン業一筋の強者ですね 。その彼のレストラン業での成功の秘訣の1つは、『高い品質とユニークな雰囲気』だそうです。彼に関する記事から少し抜粋してみましょう。

 『私はまず最初に、「他の誰にもないのは何か?」を考えるように決めてます』、とノビコフ氏は語る。その後、レストランという爆弾をオープンしつつ、一撃で全ての競合を吹き飛ばすことが可能となった時に、競合と競い合う。まさにこのようにして、ノビコフ氏はロシアで最も成功した、裕福なレストラン経営者となったのだ。

 『私は、ほとんど全てのアイデアを実現するように努力します。』(中略)『しかし、夜遅くに座って、何かを考えこんでいるとは言えませんね。基本的に、アイデアは偶然うかぶのです。『ヨールキー・パールキー』の場合もそうでした。カフェを開くよう提案された場所があり、私はそれを仕上げました。その後、2店舗目のカフェ、3店舗目、4店舗目と仕上げていきました』。

■潜在意識を使っているのかなぁ~。しかし、その一方で彼は大の働き者でもあるようです 。

 『ある時、私に対して、『いつ起きて、いつごろ仕事に行くのですか?』と聞いてきたんですが、“仕事へ?”、と私はしばし考えこみました。果たしてこれが仕事だろうか 私はただレストランやクライアントのいる雰囲気へと飛んでいくだけなのです。もちろん、ビジネスは常に順調に行くわけではありません。時には辛く、歯や爪で成功をもぎ取らないといけません。しかし私はこれが好きなのです。まさに水を得た魚のように感じています 』

■仕事で大成功し、私生活では、ルブリョーフスコエというモスクワでもプレステージのある地区の一角に住み(因みにエリツィンが居住登録されている地区です)、凄く美人の妻 ナージャさん、息子 ニキータ君、娘 のアレクサンドラちゃんと、幸せな生活を送っているそうです。アルカーディ・ノビコフ~まさにロシアン・サクセスストーリーを地で行く男です 。

■しかし、こういったパブリックなインタビューでは言えない裏事情(闇の世界や政治家とのコネクションなど)も必ずあるはずです。そうでなければ、ワイルド資本主義のモスクワでここまで成功するのはまず無理だからです (まず、命が危ない )。

■この帝王に負けじと、T氏は日々マーケティングや経営に凄いパワーをつぎ込んでおられます 。

■ではでは 


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