■
■今日のモスクワは 。快晴です 。
■さて、昨日は今週最初の取引が行われましたが、MICEXのインデックスは前日比1.52% の1,754.75でした。売買代金は平均並みの約560億Rblで、189社が 、78社が でした。
■ 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ルコイル」・・・2,209.73Rbl / 4.04% / 約102億Rbl
「タトネフチ」・・・122.23Rbl / 3.85% / 約9億Rbl
「アエロフロート」・・・75.9Rbl / 3.2% / 約4,160万Rbl
「UES」・・・33.595Rbl / 2.42% / 約132億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万9,050Rbl / 2.11% / 約81億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,337.99Rbl / 2.1% / 約3,212万Rbl
「ロステルAO」・・・219.8Rbl / 1.58% / 約3億Rbl
「スルグト」・・・33.7Rbl / 1.51% / 約22億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,946.99Rbl / 1.37% / 約38億Rbl
「ガスプロム」・・・284.95Rbl / 1.05% / 約84億Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.777Rbl / 0.89% / 約2億Rbl
■ 下げ組代表:
「ガス・ネフチ」・・・116.98Rbl / 1.12% / 約1億Rbl
「ロスネフチ」・・・234.85Rbl / 0.65% / 約7億Rbl
■昨日はスタート時がドーンと 。その後は、ほとんどの株が右肩上がりのチャートを描きました 。
■やはり、先週の金曜日のイラン関連ニュース 、そして米国のガソリン備蓄量の減少 などが強い追い風となり 、石油株を押し上げたようです。はい 。
■NY市場の原油先物ブランド「WTI」の4月分の先物契約価格がバレル当たり61.14ドルと今年の最高値を記録してますが 、このインパクトが金曜日を休んだロシア市場に大きなプラスになったようですね 。
■石油株が好調なのに、「ガスプロムネフチ」と「ロスネフチ」だけは下げています。前者は、「ガスプロム・エクスポルト」社が今後原油・石油製品の輸出を手掛けることになったため、独自に輸出が出来なくなったことが、大きく響いたようです 。
■また「ロスネフチ」は問題の「ユコス」を飲み込みますが、そのことが投資家心理に少しマイナスに働いたのかもしれません (一旦利益確定で様子見に、という意味で)。
■しかしまぁ~それにしても、昨日は「RTS」(ロシア取引システム)のインデックスは1,970.77と史上最高値を更新 、そして更に、上記MICEX(モスクワ銀行間通貨取引所)のインデックスも1,754.75と記録を更新 する、ロシア市場にとっては、非常にめでた~い1日でした 。
■今まで足を引っ張ってきていた石油株が浮上してきて、今週の出だしはとても良いスタートを切れました 。さぁ~今週はこれからどう動いていくのか、楽しみに眺めていきましょう 。ちなみに今日のスタートは昨日の反動で大きく となってます 。
■さて、今日のお話は、その盛り上がる株式市場のお話です 。
■週末の記事ですが、盛り上がるロシア株式市場に関する記事がありましたのでご紹介しましょう 。専門家達は、この先をどう見ているのでしょうか さっそく記事へLet`s Go
RTS(ロシア取引システム)のインデックスは、この連休前の1週間で1.51%上昇し史上最高値の1,934.26に到達した。専門家によると、その“原因”は原油価格の高騰にあるという。専門家達は、今週の金融市場は、新たな高値域で落ち着くのではないかと予測している。
多くの専門家は、インデックス上昇の主な要因は、1日でバレル当たり1.2ドル以上高騰した原油価格にあるとみている。金融アナリスト、イリヤ・ギンズブルグ氏が本紙にこう語った~「イランが国連安全保障理事会の核プログラムへの要求を拒否したことが、テヘランとワシントンの関係悪化を呼び起こし、これが必然的に原油価格の上昇を呼び込んだのです」。
その他、米国エネルギー省の週間情報により、重油とガソリンの備蓄量の減少が予想を大きく上回ったことが伝えられた。このことも、原油先物相場における「Brent」の値段を、心理的に重要なバレル当たり60ドルの水準にまで近づけたと言える。
そしてその前日に、メキシコ湾とニューヨーク沿岸の石油パイプラインに漏れが生じ、その後石油製品の供給量は日量6万バレル減少している。そのため、アナリスト達は、先週のロシア株式市場で大きく前進したのは石油・ガス会社だったのではと言及している。
ギンズブルグ氏によれば、戦略的投資家達は近い将来、エネルギーに関心を示すだろうと見ている。「現在この部門は十分な評価がされていないように感じます。戦略的投資家の後に、この部門には投資会社が、そしてその後には投機家達が参入し、大きなRTSのインデックスの上昇を扇動するでしょう」、と専門家は確信している。
ギンズブルグ氏によると、今週の予測に関しては、「RTSは新たな水準1,980台を試し始めるでしょう。2,000ポイントについて語るのは今は時期尚早ですが、この1年内で見れば、かなり現実的です」。
■やはり、この高騰の要因は、何と言っても米国のイラン戦略に緊張が高まってきたということでしょう 。
■そう言えば、2月9日付けのこのブログに、こういうアナリストのコメントをのせてましたっけ:
今後の原油相場の変動については、私は、“異常に寒い米国の天候”というアイデアは徐々に功を奏し、それから2月21日に近づくに連れて、イランの核プログラム抑止に関する要求不履行に対する世界各国の決議を活かすアイデアが波及し始めると思う。
■正確には「2月21日に近づくにつれて・・・」、というよりは、2月21日を過ぎてから見事石油株が上がってきていますね~ 。
■やっぱり、プランニング 。戦争に絡めて、大もうけをしようとする一部の大本大投資家が立てるプランニング。
■やはり株で常に勝ち続けるには、この大資本家が考えることを読みぬく、あるいはその先を読むくらいでないと難しいのでしょうね・・・ 。
■しかしまぁ~気になるところは、米国の証券市場はこれに反して、最近元気がないところでしょう 。
■何と言っても、米国は金融の要 。ここが盛り上がれば、世界が盛り上がるし 、沈没すれば、世界も沈没する 。これが常識です。
■ですので、ロシア市場が好調だと言っても、米国の好調さと連動していないと、どうしても不安になってしまいます 。米国株は低迷しているのに、ロンドン、東京、アジア、ロシアは好調 。こんなこと滅多にないっす。だから、不気味に感じるんです 。
■私は暇がある時に増田俊男氏のラジオを聴いています。日本や世界の政治・経済の話しを米国人的視点で( =この方米国生活が長く、米国にも幅広い人脈をお持ちですのでっ)、単刀直入に解説していて、とても勉強になります 。
■今週月曜日の放送では、タイミングよく、日本の株価上昇と米国の株価が連動していないのはなぜか について解説しています。
「増田俊男の本日の目からウロコ」
■要約すると、バーナンキFRB議長は、金利の利上げを行うか否か、とても苦しんでいるようです 。ここのところずーっと5.25%に据え置きできていますが、米国のインフレ率は着々と上昇しています 。そろそろ上げ時かな、と思いつつ、ここで金利を上げると、不況に陥る可能性も出てくる(リッセッションリスク)ので、中々踏み込めないのだとか 。
■上げるか否か。この決定は世界中に波及しますので、そう簡単には決められない 。
■まぁ~私の勝手な推測ですが、バーナンキさんの立場に立てば、逆に可能な限り利上げ据え置きを引っ張り、イラン戦争の特需による変化を期待する ということもFRBの決断によるリスク回避の1つ、何て思ってしまいます。
■ロシアはといえば、昨年末から、石油株抜きでここまで上げてきています 。これで原油が上がり、石油株が上がれば、株式市場は高騰するでしょう 。その辺までは容易に推測できます。はい。
■しかし上げて落とす。落として買う 。これが大資本(元締め)の観点からは鉄則 。
■10年サイクルで経済危機は起こってます 。前回は‘98年。ロシアでは今年下院選挙、来年は大統領選挙、そして米国も来年は大統領選挙。そういったビックイベントに加え、イラン問題+北朝鮮問題などハイレベルな政治不安要素はたくさん 。
■ですので今は好調とはいえ、ここ1~2年は気が抜けませんネ 。兜の緒を締めていきましょう 。
■ではでは
■今日のモスクワは 。快晴です 。
■さて、昨日は今週最初の取引が行われましたが、MICEXのインデックスは前日比1.52% の1,754.75でした。売買代金は平均並みの約560億Rblで、189社が 、78社が でした。
■ 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ルコイル」・・・2,209.73Rbl / 4.04% / 約102億Rbl
「タトネフチ」・・・122.23Rbl / 3.85% / 約9億Rbl
「アエロフロート」・・・75.9Rbl / 3.2% / 約4,160万Rbl
「UES」・・・33.595Rbl / 2.42% / 約132億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万9,050Rbl / 2.11% / 約81億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,337.99Rbl / 2.1% / 約3,212万Rbl
「ロステルAO」・・・219.8Rbl / 1.58% / 約3億Rbl
「スルグト」・・・33.7Rbl / 1.51% / 約22億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,946.99Rbl / 1.37% / 約38億Rbl
「ガスプロム」・・・284.95Rbl / 1.05% / 約84億Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.777Rbl / 0.89% / 約2億Rbl
■ 下げ組代表:
「ガス・ネフチ」・・・116.98Rbl / 1.12% / 約1億Rbl
「ロスネフチ」・・・234.85Rbl / 0.65% / 約7億Rbl
■昨日はスタート時がドーンと 。その後は、ほとんどの株が右肩上がりのチャートを描きました 。
■やはり、先週の金曜日のイラン関連ニュース 、そして米国のガソリン備蓄量の減少 などが強い追い風となり 、石油株を押し上げたようです。はい 。
■NY市場の原油先物ブランド「WTI」の4月分の先物契約価格がバレル当たり61.14ドルと今年の最高値を記録してますが 、このインパクトが金曜日を休んだロシア市場に大きなプラスになったようですね 。
■石油株が好調なのに、「ガスプロムネフチ」と「ロスネフチ」だけは下げています。前者は、「ガスプロム・エクスポルト」社が今後原油・石油製品の輸出を手掛けることになったため、独自に輸出が出来なくなったことが、大きく響いたようです 。
■また「ロスネフチ」は問題の「ユコス」を飲み込みますが、そのことが投資家心理に少しマイナスに働いたのかもしれません (一旦利益確定で様子見に、という意味で)。
■しかしまぁ~それにしても、昨日は「RTS」(ロシア取引システム)のインデックスは1,970.77と史上最高値を更新 、そして更に、上記MICEX(モスクワ銀行間通貨取引所)のインデックスも1,754.75と記録を更新 する、ロシア市場にとっては、非常にめでた~い1日でした 。
■今まで足を引っ張ってきていた石油株が浮上してきて、今週の出だしはとても良いスタートを切れました 。さぁ~今週はこれからどう動いていくのか、楽しみに眺めていきましょう 。ちなみに今日のスタートは昨日の反動で大きく となってます 。
■さて、今日のお話は、その盛り上がる株式市場のお話です 。
■週末の記事ですが、盛り上がるロシア株式市場に関する記事がありましたのでご紹介しましょう 。専門家達は、この先をどう見ているのでしょうか さっそく記事へLet`s Go
RTS(ロシア取引システム)のインデックスは、この連休前の1週間で1.51%上昇し史上最高値の1,934.26に到達した。専門家によると、その“原因”は原油価格の高騰にあるという。専門家達は、今週の金融市場は、新たな高値域で落ち着くのではないかと予測している。
多くの専門家は、インデックス上昇の主な要因は、1日でバレル当たり1.2ドル以上高騰した原油価格にあるとみている。金融アナリスト、イリヤ・ギンズブルグ氏が本紙にこう語った~「イランが国連安全保障理事会の核プログラムへの要求を拒否したことが、テヘランとワシントンの関係悪化を呼び起こし、これが必然的に原油価格の上昇を呼び込んだのです」。
その他、米国エネルギー省の週間情報により、重油とガソリンの備蓄量の減少が予想を大きく上回ったことが伝えられた。このことも、原油先物相場における「Brent」の値段を、心理的に重要なバレル当たり60ドルの水準にまで近づけたと言える。
そしてその前日に、メキシコ湾とニューヨーク沿岸の石油パイプラインに漏れが生じ、その後石油製品の供給量は日量6万バレル減少している。そのため、アナリスト達は、先週のロシア株式市場で大きく前進したのは石油・ガス会社だったのではと言及している。
ギンズブルグ氏によれば、戦略的投資家達は近い将来、エネルギーに関心を示すだろうと見ている。「現在この部門は十分な評価がされていないように感じます。戦略的投資家の後に、この部門には投資会社が、そしてその後には投機家達が参入し、大きなRTSのインデックスの上昇を扇動するでしょう」、と専門家は確信している。
ギンズブルグ氏によると、今週の予測に関しては、「RTSは新たな水準1,980台を試し始めるでしょう。2,000ポイントについて語るのは今は時期尚早ですが、この1年内で見れば、かなり現実的です」。
■やはり、この高騰の要因は、何と言っても米国のイラン戦略に緊張が高まってきたということでしょう 。
■そう言えば、2月9日付けのこのブログに、こういうアナリストのコメントをのせてましたっけ:
今後の原油相場の変動については、私は、“異常に寒い米国の天候”というアイデアは徐々に功を奏し、それから2月21日に近づくに連れて、イランの核プログラム抑止に関する要求不履行に対する世界各国の決議を活かすアイデアが波及し始めると思う。
■正確には「2月21日に近づくにつれて・・・」、というよりは、2月21日を過ぎてから見事石油株が上がってきていますね~ 。
■やっぱり、プランニング 。戦争に絡めて、大もうけをしようとする一部の大本大投資家が立てるプランニング。
■やはり株で常に勝ち続けるには、この大資本家が考えることを読みぬく、あるいはその先を読むくらいでないと難しいのでしょうね・・・ 。
■しかしまぁ~気になるところは、米国の証券市場はこれに反して、最近元気がないところでしょう 。
■何と言っても、米国は金融の要 。ここが盛り上がれば、世界が盛り上がるし 、沈没すれば、世界も沈没する 。これが常識です。
■ですので、ロシア市場が好調だと言っても、米国の好調さと連動していないと、どうしても不安になってしまいます 。米国株は低迷しているのに、ロンドン、東京、アジア、ロシアは好調 。こんなこと滅多にないっす。だから、不気味に感じるんです 。
■私は暇がある時に増田俊男氏のラジオを聴いています。日本や世界の政治・経済の話しを米国人的視点で( =この方米国生活が長く、米国にも幅広い人脈をお持ちですのでっ)、単刀直入に解説していて、とても勉強になります 。
■今週月曜日の放送では、タイミングよく、日本の株価上昇と米国の株価が連動していないのはなぜか について解説しています。
「増田俊男の本日の目からウロコ」
■要約すると、バーナンキFRB議長は、金利の利上げを行うか否か、とても苦しんでいるようです 。ここのところずーっと5.25%に据え置きできていますが、米国のインフレ率は着々と上昇しています 。そろそろ上げ時かな、と思いつつ、ここで金利を上げると、不況に陥る可能性も出てくる(リッセッションリスク)ので、中々踏み込めないのだとか 。
■上げるか否か。この決定は世界中に波及しますので、そう簡単には決められない 。
■まぁ~私の勝手な推測ですが、バーナンキさんの立場に立てば、逆に可能な限り利上げ据え置きを引っ張り、イラン戦争の特需による変化を期待する ということもFRBの決断によるリスク回避の1つ、何て思ってしまいます。
■ロシアはといえば、昨年末から、石油株抜きでここまで上げてきています 。これで原油が上がり、石油株が上がれば、株式市場は高騰するでしょう 。その辺までは容易に推測できます。はい。
■しかし上げて落とす。落として買う 。これが大資本(元締め)の観点からは鉄則 。
■10年サイクルで経済危機は起こってます 。前回は‘98年。ロシアでは今年下院選挙、来年は大統領選挙、そして米国も来年は大統領選挙。そういったビックイベントに加え、イラン問題+北朝鮮問題などハイレベルな政治不安要素はたくさん 。
■ですので今は好調とはいえ、ここ1~2年は気が抜けませんネ 。兜の緒を締めていきましょう 。
■ではでは