ロシア投資&ビジネス情報

日本の投資家よ、外国投資家に乗り遅れるな!人生とビジネスに役立つ本も紹介します!

■プーチンさんの安部さんへの親書/木曜日のMICEX↓

2007-03-02 15:26:05 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。外は依然銀世界ですが、気温はマイナス1度と暖かくなっています。

■さぁ~注目の木曜日のMICEXのインデックスは、前日比4.35% の1,583.28でした。売買代金はこれまた月平均80% の約1,069億Rblで 、48社が 、220社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
昨日は無し・・・・ (今週2度目 )

 下げ組代表:
「ズベルバンク」・・・9万1,360Rbl / 5.53% / 約127億Rbl
「スルグト」・・・29.6Rbl / 5.43% / 約32億Rbl
「ロスネフチ」・・・211Rbl / 4.74% / 約14億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,435.01Rbl / 4.58% / 約94億Rbl
「タトネフチ」・・・110.5Rbl / 4.49% / 約6億Rbl
「ガスプロム」・・・256.77Rbl / 3.98% / 約200億Rbl
「UES」・・・29.9Rbl / 3.58% / 約363億Rbl
「ルコイル」・・・2,012Rbl / 3.36% / 約130億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・106.96Rbl / 3.2% / 約8,146万Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.062Rbl / 3.1% / 約3億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,200Rbl / 2.22% / 約2,946万Rbl
「アエロフロート」・・・68.45Rbl / 1.51% / 約3,165万Rbl
「ロステルAO」・・・209.4Rbl / 0.28% / 約5億Rbl

■昨日は、スタート時から昼過ぎまでは上昇傾向でしたが、モスクワ時間で14時以降から に転じています。しかし米国市場スタート後の終了前には、これでも若干の買いが入ったようです 。

■いやぁ~しかし、水曜日には持ち直したかに思えましたが、随分と暴落しましたね~ 。アナリストは、「ここ数日は反発なのか?、本格的な調整なのか?判断し辛かったが、木曜日にはこれは全く反発ではなく、昨年の5月と6月の強力な市場調整の再来であることがはっきりとした」とコメントしています 。

■そりゃ~「RTS」が約3.3%以上を失い、MICEXは4.35%を失えば、当然の結論です 。はい。

■原油は上がっているのに 、ロシア市場の今日の株価は明らかに魅力的なはずなのに(=買い時という意味で )、投資家達はその事実に全く目を向けていないようだ 、とアナリストは語っています。

■やはり米国市場、欧州市場、そしてアジア市場が低迷したことなどが遠因になっていますが、本質的な原因は米国のイラン戦争準備による政情不安(新興国からの資金の引き上げ)  でしょう。

■そのためか、バーナンキFRB議長や、グリーンスパン元FRB議長が必死に「米国経済は安心ですよ~ 」発言を繰り返しても、効果は余りありませんね~ 。

■アナリストはコメントをこう締めくくっています:

 「原油は高い価格水準を維持しているが、今のところ先頭に立つのは世界金融市場におけるグローバルな売り傾向である」。

■おいおいっ、投げやりっすか   

■さぁ~まだまだ下げ続けるのか 復活を見せるのか 緊張しつつ今週の最終日の行方を見守りましょう 。

■さて、今日の話題は皆さんもご存知のフラトコフ首相の訪日に関してお届けします 。

■28日に安部総理とフラトコフ首相が会談しましたが、毎日新聞によると「両首相はエネルギーや投資分野で「互恵的な協力」関係を進展させることで一致」したそうです 。外交のやり取りは抜きにして、日ロの首相が会談するというのは実に嬉しい話です 。

■この訪日に関してプーチン大統領が語っている短い記事がありましたのでご紹介しましょう 。それでは記事へLet`s Go 

 ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアと日本は、「ロ日行動計画」に規定された建設的なパートナーシップの構築へ向けて前向きに進んでいると語った。

 ロシア大統領は、両国の関係の展望に関して幾らか評価をしている親書を日本の安部晋三首相に送付した。この親書は日本を訪れたミハイル・フラトコフ首相が手渡した。

 「現在、特別な関心は、貿易・経済の相互関係の質の高い育成、ウラルやシベリア、極東地域を含めた投資の増加に振り向けることが必要だと思います。私達にはこのために必要な客観的前提があります:ロシアと日本の経済は成長しており、2国間貿易の肯定的な変動は維持され、ビジネス界は新たな相互利益のプロジェクトに関心を示しています」~大統領の親書にはこう書かれている。

■安部・フラトコフ会談があった28日には、私が通常目を通すビジネス関係のプレスでも日ロ関係の話題がたくさん取り上げられていました 。その見出しだけでもざーっと書いてみると、

 「フラトコフ首相がロ日投資フォーラムへ参加 」

 「フラトコフ首相、日本のビジネスマン達に、ロシアでの仕事を恐れないように呼びかけ」

 「日本のビジネス界は、ロシア政府に対し汚職と官僚主義と戦うように懇願」

 「ロ日の貿易額はここ3年間でほぼ4倍増 」

 「ロシア経済への日本の投資額は25億ドルに到達 」

■経済の話題が中心で、プーチン大統領の親書にしても、日本とはまずはビジネスで友好関係を構築  、という狙い。これは一環してブレないですね 。

■日ロの貿易額は、日本側発表とロシア側発表で誤差がある 、というのは昨年このブログでお伝えしましたが(ロシア側の方が少ない)、日本のマスコミは「3年間で3倍」と書いているのに対し、ロシアのマスコミは「3年間でほぼ4倍増 」と書いているところが、何となく国民性の違いを表しているようで、微笑ましいというか 、面白かったです 。はい。

■まぁ~「トヨタ」さんのロシア工場建設が、大きな大きなプラスになって 、ようやくロシアに対する心理的障壁が壊れてきたようで、最近は色んな分野の日本企業の方が訪ロされていますし、ホント嬉しい傾向にあります 。はい。

■そして日本企業⇒ロシア進出 という構図にも、今やロシア企業⇒日本進出 というもう1つのベクトルが加わりつつあります。プーチンさんが親書に書いているように、両国の経済成長をベースに、まずは遺恨のない経済協力からお互いにWin-Winな関係を築いていければ  とアルバートも願っています 。

■また対中国、そして特に対北朝鮮問題では、日本はロシアにヘルプを求めるのが一番外交的に効果を発する  ので(パイプライン建設の話題が沸騰していた4年前には、その大きなチャンスがあったのにっ  みすみす逃しちゃって・・・ しかし当時の官房副長官だった安部さんは頑張っていた 。その辺もロシア側は知っています )、安部さんは更にプッシュして良い関係を築いて欲しいところです 。

■ではでは 


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