arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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「日本クラシック音楽コンクール」に行って来ました!

2006年12月06日 21時04分11秒 | エッセイ
今日は女房と一緒に、自宅から30分ほどの「かつしかシンフォニーヒルズ」地下1階にある「アイリス・ホール」に行って来ました。
それは、HP仲間のピアニストのつぐみさんが、「日本クラシック音楽コンクール・全国大会」で、中学生の演奏のピアノ伴奏をすると聞いていたからです。

中学生というのは、コルネットを演奏する2人の女の子たちで、見た目は「如何にも中学生」という感じの可愛いらしい女の子たちなのですが、コルネットの演奏が始まると、中学生とは思えないほど非常に綺麗な音質でしたので驚いてしまいました。

演奏したのは、中学生、高校生、大学生、一般の部の、全員で15人ほどの演奏を聴きましたが、楽器はコルネット、トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバなどの金管楽器です。
皆それぞれの演奏に、ピアノ伴奏者が付いています。
金管楽器は非常に難しい楽器だと思っていましたが、女性の演奏家が多いのにも驚きました。

とにかく「生楽器」の音の良さ、音の豊かさ、音の太さには、予想以上に魅了されてしまいました。
トランペットにしても、トロンボーンにしてもチューバにしても、メロディ楽器として非常に良い音で、「デジタル音楽」では、絶対にこの音は出せないのです。
ですから私の作品では、これらを音源をソロ楽器としては使わずに、クローズ・ハーモニーやオープン・ハーモニーとして使ってしまうのです。



長い間、デジタル音楽ばかりを作ってきた私としましては、やはり今後は考え方を改めなければならない事を痛感させられました。

と言いますのは、正直に言いますと・・・
私がサイトにUPしている音楽作品のほとんどは、本来なら生楽器で演奏して欲しい作品なのですが、「仕方なく我慢してデジタル音源を使用している」・・・という風な録音状態ですから、非常に「中途半端なデジタル音楽」なのです。
内心では、「後々は演奏家に生楽器で演奏して欲しい」・・・などという考えが見えみえの音源でもあるのです。
ですから、デジタルというものの長所を100%活かしている音楽家たちの音源を聴きますと、明らかに見劣りしていて負けてしまう訳です。



前にも書いたかもしれませんが、実は今年になって初めてCMの仕事から離れて、FM放送の音楽番組のBGMのプレゼンをしてオン・エアされましたが、この時から音楽制作の方法を新しく変えていました。

去年、作曲の先生から「もうミディ・ファイルで音楽を作るのは時代遅れで、今後はオーディオ・ファイルの時代だ」・・・と言われていたからです。
それでこの時の仕事は、オーディオ・ファイルだけで音楽を創ったのです。
自分で作ったオーディオ・ファイルと、市販のCD-ROMの音源を合わせて作りました。
仕事で「波形編集ソフト」を使用したのも、初めての事でした。

このFM放送のBGMで要求された事は、
1.若い人向けの音楽である事。
2.ダンス系の音楽である事。
3.インディーズの人たちを紹介する番組なので、メロディックに書かない事。 (つまり、メロディは必要ないという事)

そんな訳で、この仕事は私にとっては、全てが新しい事ばかりでした。
今後も若い人たちに負けないように、常に新しい事に挑戦して行きたいと思いますし、
また、デジタル音楽をやっているからには、デジタルの良さを100%活かした音楽制作を続けていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。
今回は生楽器の音の良さを再認識する事によって、自分自身のやるべき事も強く意識する結果になった次第です。



ところで、今日のコンクールの最終結果は・・・
つぐみさんがピアノ伴奏をした、コルネットの中学生の女の子が2位と5位入賞という素晴らしい成績でした。
大学生や一般の大人の人たちがいる中で、2人とも入賞とはすごいです。
おめでとうございます。
来年(2007年)の3月29日には、「入賞者・披露演奏会」が同じ会場で行われる予定です。

この2人が立派な音楽家になる頃には、私たちはお爺さんとお婆さんか・・・
もしくは、もう生きていないか?・・・などと考えながら女房と帰途に着きました。

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4 コメント

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あこーすてぃっく (eruze)
2006-12-07 06:00:49
「あこーすてぃっくな音」を堪能した後、
デジタル音源を耳にすると確かに人工的な部分が
気になって仕方ないので、あらたんが吐露された感想に共感します。

でも、デジタルならではの特性を活かした曲になされば
またそれはそれで味なもの、乙なものとなるので
これまた感性の摩訶不思議でもあります。

これから伸びる若い才能…嬉しいですよね。
なんか夢がある未来を予感、予見させてくれるようで
次に連なる世代の台頭って頼もしい限り!
…あ、私も彼女等が活躍される頃は…もしかしなくても
・・・(T▽T)アハハ!
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スタート・ライン (あらたん)
2006-12-07 09:21:06
エルゼさん、こんにちは。
こちらではお久しぶりですね。
コメントをありがとうございます。

最近の私は、意識して若い人たちとお付合いをしようと思っています。
特に若いミュージシャンたちの影響を強く受けています。
若い人たちは新しいものを先入観を持たずに、簡単に受け入れてしまうところがありますからね。

私の新サイトに若いミュージシャンの音源を30曲以上もUPしているのは、若い人たちと競争しようと思っているからなのですよ。
いつも通りのマンネリの曲を早く作るのであれば、ベテランの方が有利かもしれませんが、新しい作品を作るとなると、これは全く「スタート・ライン」は同じではないかと考えているのです。
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Unknown (中学生の保護者)
2007-02-15 19:06:28
クラシックコンクールの時はお土産まで戴きありがとうございます。

これからも2人の中学生は楽しく音楽を続けていく事と思いますので、
<私たちはお爺さんとお婆さんか・・・
もしくは、もう生きていないか?・>
とは言わず暖かく見守っていただければ有り難いです(^^)/

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マイペースで楽しく・・・ (arata)
2007-02-16 08:47:50
こんにちは。
書き込みありがとうございます。
あの時のコルネットを演奏した女の子たちのご家族の方ですね。
いやー、良い音でしたね!
それに2位と5位入賞おめでとうございます。
お若い方たちは夢があっていいですね。
私も若い人たちとは積極的にお付合いをしているつもりです。
とにかく若い人たちは情熱がありますし、新しい情報も沢山持っていますからね。
私も随分良い影響を受けています。
3月の「入賞者・披露演奏会」も楽しみにしています。
若いお二人には・・・
音楽は「音が苦」ではなく、音を楽しむものですから、マイペースで楽しく頑張って頂きたいと思います。
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