arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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<美しさと・・・> 熊本地震で感じたこと

2016年04月23日 10時10分59秒 | エッセイ
 大災害の時に、著名人が寄付や支援物資などを被災地に送るという事はよくあることですが、これにも美しく感じるものと、そうでな いものがあります。
 タレントの場合、他人に見てもらうのが商売ですから、寄付や支援を直ぐに表明して、またそれを当然の事と思っています。
 それに対して "偽善" だとかトヤカク言う人たちがいて、ブログなどが炎上します。
 これは良いとか悪いとかの "善悪の問題" ではなく、美意識や感受性・生き方の問題です。

 公表せずに陰で行えば、それは "神の行い" と同じですから非常に美しいのですが、タレントは神でも宗教家でもありません。

 ただ、スポーツ選手や著名人の中には、慈善的な行いが数年経ってから(本人の意思とは関係なく)他者によって公にされて、美し く感じる人たちもいます。

 ちょっとした違いで・・・

 例えば、被災地へボランティアに行った人が、自分の経験を誇って、経験のない人たちを批判して見下すようになりますと、これは非常に醜い姿となります。
 「トヤカク言わずに、お前らも被災地へ行け」、「やらない善より、やる偽善」などの発言に現れます。


 
 話は違いますが、何故か思い出すこと・・・

 最近ではタレントが自分の身体が癌に侵されている事を公表することがよくあり、ごく普通のこととなっています。
 昔の銀幕のスターたちは俳優という仕事に徹して、自分の素顔や日常を絶対に公開しませんでした。

 ここで思い出すのが、緒形拳という俳優の事です。
 "緒形拳さん肝臓破裂しても死直前まで会話"
 死の8年前から慢性肝炎を患い、肝硬変をへて4、5年前に肝がんに移行。むしばまれる一方だったが「肝臓のことは関係者に絶対 言うな」と家族に伝え「オレは絶対に大丈夫だ。強い気持ちで仕事に臨むことで病気に勝ちたい」と自分に言い聞かせるように話して いた。
・・・との事です。

 詳しいことは忘れましたが、自分が癌であることを家族にも伝えていなかったという情報もあります。
 これは一般庶民には中々真似のできない事です。
 "男の美意識" というのでしょうか?



 自分の一度きりの人生ですから、他人に迷惑を掛けなければどんな生き方をしても構わない訳ですが、美しい生き方をする人を発見 すると感銘を受ける、という美意識と感受性があることは確かです。

 美しく感じるのは・・・
 被災者の方たちが示す ”自分の苦しみよりも、他人の苦しみを思いやる心"。
 個人が公人となる姿。

 醜く感じるのは・・・
 一部の政治家、一部のマスコミ、一部のタレントの自己中心的な発言と行動。

 "美しい生き方" というものは、通常ならば中々真似の出来ることではありませんが、大災害時の被災地に見られる日本の "無名の人たち" の美しさは一体何なのでしょうか?

 日本人というものを色々と調べて、海外と比較してみますと・・・
 日本人は世界的に見て非常に "特殊な民族" であることは間違いありません。

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