三洋電機、05年経営計画で太陽電池の世界シェア3割へ
三洋電機の桑野幸徳社長は20日、大阪府守口市の本社で会見し、05年の経営計画を発表した。事業では、自身が開発から携わってきた太陽電池について「2010年に生産能力を(04年度比15倍の)1ギガワットに高め、世界シェア33%を目指す」と強気の見通しを語った。またデジタル・デバイス関連事業とエネルギー・環境関連事業に注力するこれまでの路線を一層推進。加えて新潟県中越地震で被害を受けた新潟三洋の早期の復興をあらためて強調した。
三洋電機の社長が技術出身だったということはこの記事を読んではじめて知ったが、今回の記事の発言を読んで、もっと技術出身の経営者が増えるべきだと思った。
まず、知識に裏打ちされた自信が感じられる。世界シェア33%は強気というふうに表現されているが、自分にとっては頼もしいことだと感じる。また、高尚な理念が感じられる。確かに環境問題に取り組むということは時代の流れに沿っており、21世紀のメーカーはこの分野を無視して収益は見込めないが、自分にはそうでははない部分も感じられた。研究者、技術者は、自身が開発する技術にかけては『この技術を使って世の中をこう変えたい』という理念をもっているはずだ。その理念は、(技術者の給料体系から見ても)純粋で、世界を支えるものだ。そういう意識をもつ人だからこそ、自分は今回の発言に対して高い理念を感じた。
先日学校の授業で日米メーカーの新技術に対する姿勢の話を聞いた。内容は産学連携にかかわる話であったかと思うが、日本企業は新技術として持ち込まれたものに対し、「他はやっているのか」とたずね、全くの新規だと敬遠するのだそうだ。この風潮は今でも残っているという。これでは画期的な製品が生まれにくいし、世界のトップを走るべき国としてそぐわない。
技術出身の経営者であれば、純粋にその技術の将来性について捉えることができるのではないか。理念だけで飯は食えないが、その技術から開ける人類の新しい未来像への理念が、そうした日本的姿勢を改善するのではないか。
三洋電機の桑野幸徳社長は20日、大阪府守口市の本社で会見し、05年の経営計画を発表した。事業では、自身が開発から携わってきた太陽電池について「2010年に生産能力を(04年度比15倍の)1ギガワットに高め、世界シェア33%を目指す」と強気の見通しを語った。またデジタル・デバイス関連事業とエネルギー・環境関連事業に注力するこれまでの路線を一層推進。加えて新潟県中越地震で被害を受けた新潟三洋の早期の復興をあらためて強調した。
三洋電機の社長が技術出身だったということはこの記事を読んではじめて知ったが、今回の記事の発言を読んで、もっと技術出身の経営者が増えるべきだと思った。
まず、知識に裏打ちされた自信が感じられる。世界シェア33%は強気というふうに表現されているが、自分にとっては頼もしいことだと感じる。また、高尚な理念が感じられる。確かに環境問題に取り組むということは時代の流れに沿っており、21世紀のメーカーはこの分野を無視して収益は見込めないが、自分にはそうでははない部分も感じられた。研究者、技術者は、自身が開発する技術にかけては『この技術を使って世の中をこう変えたい』という理念をもっているはずだ。その理念は、(技術者の給料体系から見ても)純粋で、世界を支えるものだ。そういう意識をもつ人だからこそ、自分は今回の発言に対して高い理念を感じた。
先日学校の授業で日米メーカーの新技術に対する姿勢の話を聞いた。内容は産学連携にかかわる話であったかと思うが、日本企業は新技術として持ち込まれたものに対し、「他はやっているのか」とたずね、全くの新規だと敬遠するのだそうだ。この風潮は今でも残っているという。これでは画期的な製品が生まれにくいし、世界のトップを走るべき国としてそぐわない。
技術出身の経営者であれば、純粋にその技術の将来性について捉えることができるのではないか。理念だけで飯は食えないが、その技術から開ける人類の新しい未来像への理念が、そうした日本的姿勢を改善するのではないか。