新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



 

10月13日、父の命日を前に回向をお願いするために知恩院に行ってきました。回向(えこう)とは、お経やお念仏の功徳を、亡き人のために「回し向ける」ことです。
回向は国宝御影堂が平成大修理を行っているため、法然上人御堂(ほうねんしょうにんみどう)で行われています。堂内にはたくさんの方々が来られていました。
総本山知恩院では平成23年に法然上人800年大遠忌を迎えるのにあたり、この国宝・御影堂の半解体をともなう大修理を発願しました。 大修理は8年計画で屋根瓦の全面葺き替えをはじめ腐朽、破損箇所の取り替えと補修、軒下の修正、耐震診断調査に基づく構造補強などを行います。竣工は平成31年の予定とか。
納骨堂をお参りし、昼食は近くにある「いもぼう平野家本家」へ。


「えび芋と棒鱈のたいたん」ので有名です。
文豪・吉川英治先生に「百年を伝えし味には百年の味あり」とお褒め頂き、ノーベル賞作家・川端康成先生が「美味延年」と記され、また推理小説作家・松本清張先生には小説の舞台としてお書き頂いております。 とか・・・・。そのお料理を頂きます。
知恩院で見たポスターの「勝林院開創一千年紀」2時からの法要を目指し、大原へ。
魚山勝林院では10月5日から20日までの16日間にわたり、開創1000年を記念して記念法要が行われています。

 
遅れて3時に到着。後30分程は続くとのこと、ほっと一息。
本尊は「大原問答」の時手から光明を放ち法然が正しい証拠を示したとされる「証拠の阿弥陀」踏出阿弥陀如来、他にも十一面観音菩薩像、普賢菩薩像、法然上人御木像が祀られています。

阿弥陀如来の前には八講壇と呼ばれる問答台で「天台宗法華八講」が行われていました。
講師(こうじ),読師(どくし)が左右の講座に登り,読師が経題を唱え,講師が経釈を行い,そのあと,問者(もんじや)が経釈の内容について質問すると講師が答えるという〈論義〉。経釈も論義も簡単なフシがつき、諸役は一座ごとに交替します。

 http://blogs.yahoo.co.jp/shorinin_millennium/25458450.html
本堂に声明が響きわたり幻想的な気分に浸ることが出来ました。

 延暦寺から僧を迎え記念撮影

 帰りに紙製の蓮華の花びらを頂きました。

 

すぐ隣の宝泉院にも立ち寄り、お庭を見ながら抹茶をいただき帰途に着きました。

  

大原を訪れたのは何十年ぶりでしょうか・・・。貴重な体験をした一日になりました。



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