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モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

セグロアシナガバチ

2020年04月28日 | 昆虫
学名: Polistes jokahamae
 
【巣作りをしているところ】
 
【芋虫を肉団子にしているところ】
 
 体長は25 ㎜ ほどで、元々八丈島には生息していなかった外来種となる昆虫です。冬に姿を消してテントウムシのように雨風の当たらない物陰に集団を形成し身を寄せ合って越冬しているようですが、それ以外の季節は活発に活動しています。

 掲載した画像は畑の唐辛子の枝で一生懸命に巣作りをしているところです。畑のソラマメやディルなどの葉の生い茂った見えにくいところにも巣を作るので、驚かして攻撃されないように注意が必要なのですが、このような場合はハチが近くにいるのに気付かないことが多いので、何れ刺されて痛い思いをすることになるでしょうね。アナフィラキシーショックにならないことを祈るのみです。このように攻撃される可能性があるため害虫扱いされる反面、畑にいる芋虫などの害虫を退治してくれる益虫でもあるのです。捕獲した芋虫などを葉の上などで、強力な顎を使い嚙砕いて肉団子状にし巣へ運びます。

 女王バチや働きバチのような階層があるものを人間社会になぞらえて社会性昆虫と呼び、その中でも特定の階層のみしか繁殖を行わないものを“真社会性昆虫”と呼ぶそうです。現在では昆虫だけではなく、甲殻類や哺乳類などの一部でも真社会性が確認されているものがあるそうです。

 真の社会ですか、これこそが目指すべき社会システムなのか? 人間社会のように悪知恵を働かせた汚職や詐欺なんてもんはないだろうし、経済活動最優先ってことも…。
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