一番の印象の深かったやり取りを温めて温めて…すっかり忘れていた。
私は反原発と言うより脱・原発依存、脱・化石燃料依存という考え方の人間のつもりである。「脱原発・依存」と区別してみた。福島第一原発の事故というか事件によって活発になった反原発の人々に別に敵対するわけでも意見するわけでも無く、ちょっと情報提供のつもりでコメントしてみたらどんなリアクションが帰って来たかをまとめてみようと思う。今回はマスコミ関係者のようなので、もう最悪だった。
むじな@台湾よろず批評ブログのむじなさんの場合。
台湾に詳しい台湾在住(当時)の方のようだ。
2011年4月6日、東日本大震災とそれに続く福島第一原発の事故で、まだまだ日本が騒然となっていたころである。諸外国による放射線汚染拡散予想図(残念なことに、放射性物質がいつどれだけのタイミングで放出されたか分からないので精度の低い予想図)がネットに出回ったことによって、むじなさんも新聞各社と同様に7日に限ったことではないのに「7日に警戒!」とやってしまった話だ。
『日本全国と近隣諸国は7日に警戒! 日本政府と東電の発表を信じられない人のために - むじな@台湾よろず批評ブログ』
~引用開始~
日本の脱原発団体のサイト:
「原子力資料情報室」 http://www.cnic.jp/ (高木仁三郎が創設、いかにも活動家ではなく、科学的に冷静に分析・提言しているところ)
「たんぽぽ舎」資料ページ http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=204
外国による放射線汚染拡散予想図:
ドイツ気象庁 Wetter und Klima - Deutscher Wetterdienst -- Wetterlage und Ausbreitungsbedingungen in Japan http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif
ノルウェー気象庁 Fukushima ― Atmospheric Transport - Norway-NILU Special Forecast products for Fukushima produced by NILU-ATMOS (元素別、右矢印のボタンをクリック) http://transport.nilu.no/products/fukushima
ほかにも英国、オーストリアなども予想を公開している。
西欧・北欧諸国がこうしたことをするのは、チェルノブイリ以降のこと。
しかしこういうときに、やっぱりアジアは駄目だね。韓国は放水に文句を言ったし、それはそれで正当だけど、だったらこうした予想やれっつーの!中国はもっと駄目だし、台湾も駄目。
ベトナムなどにいたっては放射線汚染の危険性にまったく無知。なので、いまだに東電が売り込みを継続している次第w。
~引用終了~
当然、「落ち着け」という趣旨のコメントが寄せられたわけだが、普段攻撃的な書き方をしているブログ主へのコメントであるため、やっぱり攻撃的なコメントが来てしまった。
その例
~引用開始~
Unknown (田中清二)
2011-04-09 08:11:36
デマを飛ばしてんじゃねーよ!
クズ!
ノルウェー政府がデマなの? (むじな・本人)
2011-04-09 18:54:13
>デマを飛ばしてんじゃねーよ!
ノルウェー気象庁が発表した拡散予報を引用しただけだが?
これがデマだというなら、お前はノルウェー政府を侮辱したことになるんだぞ。
大体、日本は予測すら公表してこなかった。
情報隠蔽するような政府を持っている日本人が外国政府の予測をデマ呼ばわりする資格などない。
はっきりいって事態は深刻だ。
~引用終了~
これで落ち着く人もいるわけもなく、民主党支持者らしいブログ主は政府のことを批判しながら政権を批判しないように難しいが攻撃的なやり取りを繰り返すことになったわけである。「これがデマだというなら、お前はノルウェー政府を侮辱したことになるんだぞ。」は、さすがに虎の威を借るという奴で格好の良いものではないが、単にアニメに関する話題でむじなさんの所にたどり着いた私としては、リアルに落ち着いていただきたいのでコメントした。
~引用開始~
放射線汚染拡散予想図はシミュレーションです (LiX)
2011-04-09 23:18:02
こんばんは、
基本的には原発からの放出のタイミングと放出量は不明の状態で、ある量の放出があったと仮定したときのシミュレーションの結果を各国(日本でも)は出しております。実測値こそが重要です。
大阪大学の菊池さんのところでの議論でもお役に立てば、どうぞ。
「放射性物質拡散予測、またはシミュレーションの解釈を間違えるとデマのもと」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1302031557
Unknown (むじな・本人)
2011-04-10 13:45:09
>ある量の放出があったと仮定したときのシミュレーションの結果を各国(日本でも)は出しております。
日本はずっと隠蔽してきて、欧州などから批判されてやっと公表したんだけどね。
>実測値こそが重要です。
予測によって、たとえば幼児の外出は控えるとか用心することはもっと重要です。
これははっきりいって一人の科学者には手にあまる国家非常事態だから、軍事的な観点から、最悪の事態を想定して予測をたて行動をするべきでしょう。
科学者の意見が正しいというなら、なぜこんな事故がおきて「想定外」なんていんですか?
~引用終了~
「日本はずっと隠蔽してきて」などという表現を使う人がむじなさんのように見られるが、これは不適当な表現である。「日本」なる一人格が存在するわけもないのはもちろんのこと、「日本政府」の責任ではあっても「日本政府」なる一人格がやらかしたことでもなく、「日本政府」を動かしている主に民主党議員のえらい人と、それに応対している少々気持ち的にサボタージュ気味のお役人が、その名の通りスピーディに現場の科学者が上げたSPEEDIの結果を重視しなかったという事実を正確に伝えない書き方である。
さらに、
>>実測値こそが重要です。
>予測によって、たとえば幼児の外出は控えるとか用心することはもっと重要です。
これを読むと、時々刻々と変化する実測値をもとにシミュレーションを補正していかなければ予測として使えないという基本的なことが分かっていないことが明らかになる。
その上、
>これははっきりいって一人の科学者には手にあまる国家非常事態だから、軍事的な観点から、最悪の事態を想定して予測をたて行動をするべきでしょう。
むじなさんの得意らしい「軍事」の話に持ち込みたいらしいのだが、事実を認識することが出来なければ、どこの分野の話も出来ないということを理解すべきだろう。
>科学者の意見が正しいというなら、なぜこんな事故がおきて「想定外」なんていんですか?
「なんていんですか?」という打ち間違いをするほどだから冷静ではないのだろう。そもそも、「想定外」などという議論の場で本当に科学者が主導権と意思決定権を持っていたことがあっただろうか。
それはともかく、「想定外」という言葉には二通りの使い方があるようで、
一、本当に考えていなかったという想定外。
二、考えうるが費用対効果の観点から考えずにおいて対策はとらないと決めるという想定外。例えば、隕石の直撃とか。
当然、福島第一原発の事故に関しては、後者の方で、地震も津波も恐らく経済的な理由から過小評価していた。少なくとも「想定外」として放っておくのは科学者の意見の正しさとは何の関係もない次元のお話である。
これらのコメントだけで、本当は小一時間ほど正座させて問い詰めたいところだ。
その後も残念なコメントが続いた。
~引用開始~
物理学者は人体への影響や危機管理の素人だからなw (むじな・本人)
2011-04-10 14:26:52
>大阪大学の菊池さんのところでの議論でもお役に立てば、どうぞ。
読みましたが、問題は政府や東電がそうした説明をきちんと行っていないことです。
また大阪大の菊池さんは放射線量は下がっているといっていますが、下がっていたとしてもいまだに放出されていて、海外では重大視していることは事実なのですから、「下がっている」ことだけをもって「大丈夫だ」というのは、それこそ科学者として勇み足でしょう。
菊池さんの専門は医学ではないのだから、「人体への影響」については発言する資格はないはずです。
まして、軍事や危機管理の専門家ではありません。
今回の問題は、これだけ国際問題化している以上は、軍事や危機管理の次元で対処すべきことで、科学者はデータを示すことはできても、それ以上の「大丈夫だ」とかいえる筋合いではありません。
大体、福島原発事故を菊池さんは予測できていたんでしょうか?「想定外」だったんじゃないですか?
今回の事故の教訓は、原発関係の「専門家」がいかに専門バカで、「絶対安全だ」といっていたくせに、事故が起こると「想定外」だったと逃げていることです。
これだけでも危機管理という発想がないことがわかります。
「絶対安全だ」が、どうして「想定外」という一言で済まされるのですか?
それこそその人の信用と能力が疑われる事態でしょう。
原発で飯を食っていた人が、いまさら何をいっても説得力はないのです。
~引用終了~
>物理学者は人体への影響や危機管理の素人だからな
人体への影響も危機管理も物理法則から外れることはないので、素人が素人呼ばわりするのは尋常ではない。生物物理をやっている私には結構カチンとくるツボである。
>菊池さんの専門は医学ではないのだから、「人体への影響」については発言する資格はないはずです。...
>大体、福島原発事故を菊池さんは予測できていたんでしょうか?「想定外」だったんじゃないですか?...
学者というものは、例えば地磁気の消滅に伴って750年後に人類が滅びるのではないかとか、我々の宇宙と同等のものが天文学的な数存在するモデルとか、そりゃもう、いろいろな想定をそれぞれやってはいるが、当然電源喪失にともなう核燃料の崩壊熱の処理の不全による災害に関してもやっていた人はいても、えらい人は対策にお金がかかるからとか、儲からないとか言ってやらずにいた。蓮舫という人が、「200年に1度の津波のために400年かけて堤防を作るなんて理解できない」というのと同じ原理であり、こういうのを「想定外」と今呼んでいるわけだ。
いや、確かに「想定」していた人間だけが発言権を持つとすると、みんな一斉に黙ってくれて非常に有益な情報のみが流れるようになって効率が良いはずである。私など、あのときは3月に一回ブログを更新して5月に一回更新するまで遠慮していたくらいだ。そうだ、ブログの更新が滞ったときは、インターネットの負担を減らすために遠慮していたと胸を張ることにしよう。
きっとこの人は極度な負けず嫌いなのかもしれないとは、もともと感じてはいたのだが、さらに残念なコメントが続いた。
~引用開始~
責められるべきには危機にたいして言い訳ばかりしている科学者、政府、東電では? (むじな・本人)
2011-04-10 14:44:30
菊池さんのブログですが、
コメントにこんなのがありますが、
>ドイツにおいても、これが拡散の現状と誤解しているドイツ人が結構たくさんいます。読売のミスリーディングは批判されるべきですし、それを脊髄反射的にRTしまくるツイッター利用者もどうかと思うのですが。
>
批判されるべきは読売ではなく、事前に事故を予測できず「大丈夫だ」といっておいていまさら「想定外だ」とか「ただちに影響はない」と弁解に走る、原発にかかわる科学者と東電、情報を適切に公開してこなかった政府でしょう。
はっきりいって、菊池氏を含めた科学者の事故後の弁解がましい態度が信用できない、政府の隠蔽体質も信用できない、東電はもっと信用できないという、不信感が社会に充満しているから、不安心理が増幅してしまうんですよ。
元はといえば、菊池氏を含めた科学者全体に責任がある。
そうした責任を自覚できず、自分の責任は棚上げして、責任回避して、「解説」ばかりしているから、信用されないんですよ。
~引用終了~
原発事故と聞いて逃げる必要もないのに田舎に逃げ出した専門家もいたような噂を聞いたような気もするが、何かの決定権を持っていない科学者まで悪者にするのは、やり過ぎだろう。
>責められるべきには危機にたいして言い訳ばかりしている科学者、政府、東電では?
少なくとも当時は誰かを責めているようなゆとりはなかったのだが、責めるのが好きな人は確かにいたものだ。
>批判されるべきは…(中略)…原発にかかわる科学者と東電、情報を適切に公開してこなかった政府でしょう。
と、言いながら、
>菊池氏を含めた科学者の事故後の弁解がましい態度が信用できない
さらに、
>元はといえば、菊池氏を含めた科学者全体に責任がある。
という具合に、「原発にかかわる科学者」<「菊池氏を含めた科学者」<「科学者全体」とスケールアップしていくところがなかなか興味深かった。原発の問題に具体的に誰がどのように関わっているか良く分からないので、非難の矛先が拡散してしまうのだろう。自分の文章を読み返して、とても冷静に判断できる状態にないと感じたら、「不安心理が増幅」するようなエントリーをそもそも挙げていないわけだが。
というわけで、あんまり効果は期待できないが、情に訴えつつ、論理的に説得しつつ、むじなさんにエールを送るという綱渡り的な長文を書いてみた。
~引用開始~
科学のリテラシーの重要性1 (LiX)
2011-04-13 18:40:35
こんにちは、
日本のことを心配して下さってありがとうございます。
台湾在住の方なら、日本で乳飲み子を抱える私などよりもう少し冷静になれると信じてコメントいたします。
問題は
>ノルウェーのシミュレーションでは7日にある程度濃度が高い放射線が日本全土を覆う予測になっていた。
>したがって7日は外出を控えるべきということ。
というところです。
『忘却からの帰還: 放射線強度&東日本大震災関連地震 (2011/04/12まで)』
http://transact.seesaa.net/article/195542725.html
で放射線強度の推移がまとめられていますが、「風が陸側に向かって吹いているときに起きた大規模な放出は3月15日の1回だけだと思われ」ます。
私も同じようなことを自分のいる東京でやっておりますが、私も同じ結論に達しております。
事象1
3月15日の最大値と、その後の3月21日の雨のときに極大値を示した後は、単調に放射線量は低下しております。
通常大気中に放出された放射性物質は雨とともに地表に降り注ぐために雨が降ると放射線量が増加します。
事象2
3月15日の最大値は平均値の8倍程度であり、測定値にばらつきが大きかったのですが、その後の推移では最大値も平均値も最小値もほとんど同じであり、放射性物質は空間にほぼ均等に分布しているようです。
事象3
4月11日にそこそこまとまった雨が降ったのですが、何の増加も見られませんでした。
これらの事象を説明するには、大規模な放出は3月15日の1回で現在の大気中の放射線量は既に地表に落ちて来た放射性物質由来の放射線を測定していると結論できます。つまりは、大気に関しては日常的に漏らし続けている状態には今は無いようです。また、酷いことになるかもしれませんし、海洋に放出している分が問題ですが。
科学のリテラシーの重要性2 (LiX)
2011-04-13 18:42:21
さっきの続きです。
>>大阪大学の菊池さんのところでの議論でもお役に立てば、どうぞ。
>読みましたが、問題は政府や東電がそうした説明をきちんと行っていないことです。
ということで、放射性物質のシミュレーションには、いつ頃どれだけの放射性物質が放出されたか(いわゆる初期条件)が分からないといけないことと、実際の測定値で補正していかなければならないことはご理解いただけたはずですね。
ノルウェーのNILUの科学者の名誉のために申しますが、ご紹介のサイトの注意書きを御覧ください。私の拙い訳で申し訳ありませんが、
注意: これらの結果は汚染源条件の限られた情報に基づいており非常に不確実です。 私たちが事故の全容に関する詳しい情報を得た時点で値が変化することを理解して、慎重に使用してください。結果は情報であると見なすべきであり、'最悪のシナリオ'での放出を示すだけです。私たちが最近学んだことから、この大きさの放出がまだ起こっていないように思えます。その上、これらのモデリング結果はグローバルな気象データに基づいています。(気象データは日本の上での汚染物質の動きの信頼できる詳細を明らかにすることができないくらい粗いです)。
と書いておりますように、「この大きさの(放射性物質の)放出がまだ起こっていないように思え」ると、誤解を受けないために警告しています。そういうわけで、ご紹介のサイトは、とある時点で福島第一原発で大規模な放出が起こったときに気をつけなければならない場所を知るために非常に便利です。
>元はといえば、菊池氏を含めた科学者全体に責任がある。
科学的な常識について語る「専門家」でない科学者の意見は信用できず、「専門家」の意見は専門バカで信用できないとなると、誰が何をどうやって解決したものか困るという問題もありますが、政府の政治家、政府のお役人、東京電力のトップが、全てこの問題に関する専門家ではないという事実は驚くべきことです。よその国のように最低限の科学のリテラシーというものを持ち合わせた人間が意思決定をできる仕組みが必要のようです。そして、マスメディア関係者(あなたも含む)の科学的な情報を読み解く力が必要とされています。
~引用終了~
一般論としては、マスメディアの関係者で、ここまで科学的な情報を読み解く力が不足した人物で、不安を煽るエントリーを書いて、しかも民主党支持者であるとなると、万死に値するという言葉を投げつけるべきだったのかもしれないが、もっと努力するようにエールを送るに留めた。しかし、さらにこの方には気持ちも一切届かなかった。
~引用開始~
Unknown (むじな・本人)
2011-04-21 17:46:14
>ご理解いただけたはずですね。
そんなことは十分に理解していますが、現実に福島原発事故が収束していない以上は、「最悪の事態」を想定することは当たり前です。
チェルノブイリで「すら」10日で収束できたものを福島はいまだに見通しされつけられないお粗末な状態。
それを棚にあげて偉そうなことをいえませんよ>日本人。
>と書いておりますように、「この大きさの(放射性物質の)放出がまだ起こっていないように思え」ると、誤解を受けないために警告しています。
しかし実際に起こっていたら、どうするの?
これまでのケースをみても、東電の発表は事態が起こってから12時間後になってからのことが多かったんだから、今現在、「起こっていない」と言い切れるのかね?
誰も政府や東電の言うことなんか信じ切れないところが問題なんじゃないの?
いまさら「安全厨」が何をいっても無意味。
本当にあんたが言うとおりなら、最初から水素爆発だって起こらなかったはずでしょうが。
>科学的な常識について語る「専門家」でない科学者の意見は信用できず、「専門家」の意見は専門バカで信用できないとなると、誰が何をどうやって解決したものか困るという問題もありますが、
すでにこれは軍事マターだと指摘しているわけですが?
>政府の政治家、政府のお役人、東京電力のトップが、全てこの問題に関する専門家ではないという事実は驚くべきことです。よその国のように最低限の科学のリテラシーというものを持ち合わせた人間が意思決定をできる仕組みが必要のようです。
この問題は科学ではなくて、安全保障、危機管理という、むしろ公共政策の問題だよ。
原子力科学者は「想定外」といってただ唖然として話にならんわけだから、危機管理として処理しなければならん問題。
それを延々と「科学という専門家」の問題だと位置づけているあんたが、頓珍漢なんだよ。
>そして、マスメディア関係者(あなたも含む)の科学的な情報を読み解く力が必要とされています。
原子力専門家自身が「想定外」などといって責任逃れにいそしんでいるのだから、これは科学の問題ではないんだが?
~引用終了~
>>ご理解いただけたはずですね。
この私の発言がいわゆる「上から目線」に思えたのか、聞く耳を持たない状態になった模様だ。
>そんなことは十分に理解していますが、現実に福島原発事故が収束していない以上は、「最悪の事態」を想定することは当たり前です。
もしかすると、実は全く理解していなかったのかもしれない。あのときは、「7日」が危険というものではなく、ずっと危険だった。だから、「7日に警戒!」といったことが批判されているのを理解はしてもらえなかった。
>チェルノブイリで「すら」10日で収束できたものを福島はいまだに見通しされつけられないお粗末な状態。
この発言は正直意味不明だった。チェルノブイリは10日で収束できたというより、10日で情報が入ってこなくなったという印象だったからだ。チェルノブイリでは癌でたくさん死んだというようなことを言う人がこういうのはどういうことかと思っていた。詳しくは、『「チェルノブイリは10日で収束した」という欺瞞 - 脇見運転』をご参照あれ。
>すでにこれは軍事マターだと指摘しているわけですが?
事実を認識する能力に不安のある人間に何のマターが議論できるのかとはっきり言ってみたくもなったのだが、そう言われて私が悪うございましたと言う人でもない。
>それを延々と「科学という専門家」の問題だと位置づけているあんたが、頓珍漢なんだよ。
どうも、「よその国のように最低限の科学のリテラシーというものを持ち合わせた人間が意思決定をできる仕組みが必要のようです。」と私が言っているのが理解できないようだ。「科学という専門家」の問題ではなく、意思決定をできる立場の人間が最低限の科学のリテラシーを今こそ必要としているという問題を指摘している。むじなさんの言葉がだんだんぞんざいになってきた。確かに自分の弱さと向き合えという言葉には誰も素直には従わないものだから仕方がない。
>原子力専門家自身が「想定外」などといって責任逃れにいそしんでいるのだから、これは科学の問題ではないんだが?
どうも「科学」という言葉に嫌悪感があって変なふうに解釈されるのかもしれない。「マスメディア関係者(あなたも含む)の科学的な情報を読み解く力が必要とされています。」という私の言葉は、「あなた」、「情報を読み解く力」、「必要とされています」のところが重要なところであるのだが、こうも伝わらないとは。「あなたが必要なの」と言われて奮い立たない男児とは感心できんな。
その後、むじなさんはどうなったかと言えば、
2011-04-06
『東電は極悪だが、それを支える関東人も奴隷! - むじな@台湾よろず批評ブログ』
で、関東に住んでいる人間丸ごと奴隷呼ばわりし、
2011-04-06
『中学生アイドル「藤波心」嬢の脱原発論 14歳に見抜ける問題点を見抜けない原発推進派の虚妄 - むじな@台湾よろず批評ブログ』
で、事実上、風評被害を煽ったアイドルを応援し、
そして、ついには、某地方私大准教授になった。おめでとう。ネット上で暴言を吐いても実社会ではまともな言葉を話す人も多々いるので、まぁ、そんなこともあるわな。
2012-07-02
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