ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン著 2003年
この有名なベストセラー小説、今更ながらに図書館から借りて読みました。冒頭に物語の主人公となっているソフィー・ヌヴーの祖父ジャック・ソニエール(ルーブル美術館館長)の殺人事件があり、その殺人現場にあった象徴や暗号を解きながらソフィーとロバート・ラングドンが真相を追いかけていくというあらすじなのですが、物語がとても面白いため、長い小説でしたが6時間ほどで読んでしまいました。
遠い過去から続いている太陽崇拝の原始宗教とキリスト教の生い立ちなど興味深いエピソードもたくさんありました。今の西洋宗教は人格神を祭っていますが、本来はイギリスのストーン・サークルにみられるように大自然を神とした多神教だったように感じます。
最近読んだ本の中に「骨が語る日本人の歴史」という本があります。日本の歴史では、旧石器時代から縄文人、弥生人、古墳時代人、近代人という区分がなされていて、元々日本列島に住んでいた縄文人は、大陸からの渡来系である弥生人に九州方面から駆逐されていったようになっています。
出土した骨を見ると縄文人と弥生人は明らかに違う骨相をしているらしく、弥生人の骨は北部九州や西中国で集中して出土しているため、このような歴史が語られたそうですが、北部九州、西中国以東では縄文人と弥生人の両方の特徴を持つ人骨も出土してて、両者は混じり合いながら古墳時代人へとなっていったようです。
生活様式が変化すると骨相もそれに合わせて変化していくそうですから、単純には考えられないようですね。ちなみに、今の日本人は、男性は平均170cm、女性は平均158cmくらいでしょうか。このような身長は、日本人の歴史の中では極めて異質の部類に入るそうです。
自然を相手に暮らしていた時代は自然を神とし、人を相手として暮らす時代になると人格神に変化するのでしょうか。人間も自然の一部とあたりまえのように思える時代がくると、モノを使いながらも自然と共生できる時代となるのかもしれません。
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