左上の星の集まりがNGC6939(16,000光年)、右下の銀河がNGC6946(22,500,000光年)で、ケフェウス座に位置しています。
ケフェウスは、エチオピア(今のイスラエルからエジプトです)の王でカシオペアが王妃、娘の王女がアンドロメダです。カシオペアの高言がもとでアンドロメダを生贄に差し出すこととなり、ペルセウスがアンドロメダを救うという物語がギリシャ神話に描かれています。このような話を聞くと星座はギリシャ時代を起源としているように思いますが、実は今から5,000年ほど前のメソポタミアに住んでいたシュメール人やアッカド人が起源のようです。さらに古くは、10,000~15,000年前の旧石器時代に星座を描いた壁画がフランスに残っているそうですね。
今のように正確なカレンダーがなかった時代、1年という季節の周期があることがわかっていても、感覚的にしか把握できなかったため、ある程度正確な季節の運行を把握するために星座が必要だった様な気がします。ですが、科学のなかった時代、神話で語れている神は人々の中で現実の存在だったように思います。今とは見ているもの、見えているもの、現象の解釈が違っていて、夜空の星とギリシャ神話があたりまえのことのように関係していたのかもしれません。