花一輪:素のままを

私(輪子)のありふれた(以下)の日々を綴ります。
 <愛犬“花”& 娘 & 夫>との日常と雑感など。

エビフライ定食

2020-09-22 17:50:00 | 日記

昨日は花ちゃんを連れて鴨川へお墓参りに。

帰り道 半世紀も思い続けてきた伊勢海老フライを定食でいただきました。
一昨夜、ネットでエビフライを検索し目星を付けていたお店。

コロナの影響でお店が閉まっていたらしょうがないねと、話をしていたのですが、
鴨川から天津方面に進んでいく途中「あ、あった」と運転中の娘が言って。
駐車場もあるしと入ってみる。

準備中だった札が営業中に変わり、一組のお客様が店内に入る。

その段階ではまだ躊躇が続いていて、、、
まず夫が、「伊勢海老を食べたいという私の願いに漁港でもイオンでもどこでも売っている」
と心ない事を言うから「料理自分でしてまで食べたいわけじゃないわ」「全くケチくさい」と返し、
口が自然にとがっていた、「すねないの、入るよ」と娘になだめられ店内に入った。

昭和の店のような構えとしつらえ。
お値段はファミレスと比べるとお高めではある。が暮れの年越しソバの海老天だって
一尾それ以上のお値段だ、それ相応の物は出てくるのだろうと思いつつも…

念願だった伊勢海老なのに、
もし背ワタが取ってなくて一口かぶったところで見ると黒い背ワタが付いていたら、、、
と想像だけで心配になっていて・・・
そんな私の心配をよそに お料理を待っている間に三組ほどのお子様連れのお客様が入ってくる、
壁にはバナナマンさんの色紙と他に芸能人の色紙が一枚下げられていて…。

お料理が運ばれて「わ、おおきい」と驚き、
娘が注文の一口ヒレカツも よくデパートのレストラン街にある「○○カツ」さんのより肉厚で
大きいのが五切れも。。。娘は一口かぶりつき「あーおいしい」と夫に一枚振る舞い
私にも「ママ好きなんだから食べて」と勧めてくれる、

エビフライは大きいし、娘に食べてほしいから一口だけでと娘が食べていたものの端を一口お味見。
サクッと美味しい。たちまち仏頂面だった私は 機嫌が直り、、、
夫はケチっぽい事を言ったのはお忘れかのように「これで気が済んだ?」と笑いかけてくる。
あなたが言うな!!と思いはしたが、、、

お会計は娘が払ってくれて。娘に負担を掛けたくなかったが
「敬老の日だから」とお茶らける娘の気持ちをいただいて ご馳走になりました。

帰りの道中、よくよく考えると (よくよく考えなくても、ですが)家(ウチ)って貧乏だったの?と
解答のない自問をめぐらしていた。

私たちが食べている間にもお客様が入ってくる、待ち椅子に掛けて待っている、
「お安くはない食事をお子様連れで…」と私は思ってしまう。
自分は不自由なく暮らしているので貧乏などと思ったこともなかったが…
今の時代、貧しい人なんていないのね、

私はどうして五十年もの間 
(伊勢海老を思いきり食くしたい)なんて望みを抱き続けて来たのだろうか… 
不思議だ。答えが見つからない。

決めた。
これからは鴨川の帰りは昨日のお店の“伊勢海老のフライ”“一口ヒレカツ”“卵焼き”を
テイクアウトね。

*時たまある、揚げ物を食した後 胃の中の油のにおい、そのにおいを感じない。。その事もお気に入りになった一つ。