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久遠の松
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大慶寺 本堂
静岡県藤枝市藤枝3丁目
東海道の宿場町でもある藤枝宿。
東海道の街道筋からも望める松の大樹が平安時代開基の古刹 大慶寺にそびえます。
円妙山 大慶寺 開基の由来
平安時代後期、日蓮宗祖、日蓮聖人が修業のために比叡山へ向かう際に立ち寄り、この地で休息と辻説法を行ったところで、この布教に街道で茶店を営んでいた夫婦が日蓮の説法に教化されました。
夫婦は法華経への信心を誓い、日蓮は夫婦に法名として道円、妙円の名を、さらに毘沙門天像を授けます。
そして記念に一本の松の苗をこの地に植えました。
それが日蓮手植えの久遠の松で、推定年輪750年の高さ27メートルの黒松で、現在も成長を続けています。
夫婦はささやかな法華堂を建立し、信心深い生涯を終えました。
夫妻の没後、1313年 正和2年、日蓮宗の高僧、六老僧日向上人がこの地に赴き、日蓮の植えた松を仰ぎ庵を構えました。
やがて荒廃、焼失を乗り越え、江戸時代には田中藩藩主 太田氏の菩提寺として栄えます。
これが大慶寺 開基の始まりとされています。