旧 江戸城(現、皇居)富士見櫓
天正18年8月1日(1590年8月30日) 徳川家康江戸入り
天正18年 8月1日、
豊臣秀吉より関東に移封となった徳川家康が江戸城に正式に入城しました。
家康と重臣らは、非公式に事前に江戸入りし、
北条氏が長年支配した関東の民情を調査し、
住み慣れた三河、遠江、駿河を奪われた格好となりましたが、関ヶ原までの10年間 家康は江戸で地道に力を蓄え、250万石という他の大名は追従の及ばない大大名となります。
また、古来より農村では、田の節句として、豊作祈願や、田の実〜頼みと語呂で通じる意味合いから、頼み事をする領主や武士に初穂を贈る風習が残り、旧暦の八月一日に行う八朔として祝いの日としていることから、家康もこの縁起に併せて江戸入りし、後に幕府でも祝日と定め、正月とともに毎年祝うようになりました。