鞍馬寺
愛と光と力の像 いのち
京都市 左京区 鞍馬本町 鞍馬寺
人と光と力の像「いのち」
京の北に位置する鞍馬寺の開基は、まだ仏教が南都、奈良で隆盛だった奈良時代の終わりに渡来僧、鑑真和上の弟子、鑑禎によって庵を結んだことが始まりでした。
やがて平安京遷都が成り、都が京に移ると、都の鬼門の鎮護として重要視されてきました。
鞍馬山の信仰は、奈良、京都といった寺院とは違う独自の歴史を刻んできました。
千二百余年前、鞍馬寺を開創した鑑禎上人は、唐招提寺に代表される律宗に属し、藤原伊勢人は、鎮護国家の毘沙門天と慈悲の観音を一体として併せて祀りました。
中興の祖、峯延上人は真言宗の十禅師とも言われ、後に天台宗の影響が強まり、やがて天台法華・天台密教・天台浄土が取り入れられました。
鞍馬山には、神代以前からの古神道や陰陽道、修験道等の山岳宗教の要素も含まれています。
宗派に捉われない懐の深さは鞍馬寺の宗教伝統となっています。 昭和22年、初代管長信樂香雲は、このような多様な信仰の歴史を統一して鞍馬弘教と名付け、昭和24年、鞍馬寺は鞍馬弘教の総本山となりました。
宇宙の大霊であり大光明・大活動体である 「尊天」を本尊と仰いで信じ、「尊天」の心を我が心として 生きてゆくことで、尊天信仰と言います。
愛と光と力の像〜いのち〜
この像は、鞍馬山の本尊である尊天(大宇宙生命・宇宙エネルギー・宇宙の真理)を体現化したもので、鋭く起立する山は宇宙からのエネルギーを接取する活力を、また像の下部は大海原をを表現しており、一切を平等に潤す慈愛の心を象徴としています。
案内板の説明から〜
互いに捧げ合い抜け合い
共に生きるいのちの環の中で
大きないのちの愛と光と力によって
私たちも生かされている
「すべては尊天にてまします」
この後は鞍馬山の本尊である尊天(宇宙
生命・宇宙工ネルギ!宇宙の真理)を貝に
しにものです
縁の下 に広がる大海原は一切を平等に潤す
慈愛の心でありえ輝く金属の環は曇りなき
真智の光明、そして中央に屹立する山はすべ
てを摂取する大地の力強い活力を表現してい
ます。この愛とと力こそは辛宙生命尊天
のお働きそのものであり、先端の三角形は
その象徴です。
有緑の皆様がこの像を通して宇宙の真理
天に目ご自らの内に「愛と光と刀」を
にしてくださることを希そやみません。そして、
この像の直今成は、皆様方の不断の祈りの場
になった時であると考えています。
鞍馬寺