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日本歴史紀行

歴史紀行 地域版 71 小林多喜二 文学碑 1 〜北海道小樽市


小林多喜二 文学碑
北海道小樽市旭展望台








小林多喜二。
彼の生み出した最高傑作【蟹工船】。


今や働く現代人にとって当たり前の権利ともいえる労働者としての人権を、逃げ場の無い密室とも例えられる洋上の工船で命懸けで問う内容は、資本主義の危うさと、やがて多喜二本人が傾倒して行くことになる暴利、搾取、の無い平等な世界といった共産主義の理想を見事に描かれました。


多喜二が生まれたのは、蟹工船のほとんどの労働者の出身である東北地方のひとつ、秋田県大館市で、多喜二が4歳のとき、一家で伯父の招きもあって北海道小樽市に移住しました。



小林多喜二住宅跡
小樽市若竹町 小樽築港駅前







近年の小樽築港界隈は、新日本海フェリーターミナルや、グランドパーク小樽(旧ヒルトン小樽)、イオン、ビバホーム、ニトリ、イオンシネマを併設した巨大複合ショッピングモール〜ウイングベイ小樽といった一大レクリエーションタウンのような発展を見せるものの、多喜二の一家が移住した明治時代後期の小樽築港界隈は、蛸部屋と称されるバラック小屋が建ち並び、後の多喜二による蟹工船の作中に描かれる世界さながらの下層労働者の現実世界がありました。


2に続きます。












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コメント一覧

aoikitakaze4390031
麻乃様 こんにちは。
多喜二の死は、昭和初期の恐ろしさを知らしめるものですよね。
ぼくは共産主義には相容れませんが、多喜二の才能は惜しかったと思いますし、殺すことは無いだろうと怒りを感じました。
麻乃
おはようございます。
何時も色々な事を教えて頂き有難うございます。
「蟹工船」本でも映画でも見ました。映画はリメイク版より初回作の方が良かったです。
小林多喜二の生涯も余りも壮絶で、今も忘れられない方です。怖い時代でした。
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