日々雑感  ~ 青亀恵一

日々感じたことをこのページで。 別ブログ「美代ちゃんのらっきょう畑で」もよろしく・・・リンクフリー

「食育は家庭で」を基本に 

2006-06-05 07:09:59 | 教育
「食育は家庭で」を基本に 

秋田の男児殺害事件で、予想していた中での最悪の進展があった。
動機に関しては、まだ分かっていないが、予想している最悪の2つのものでないことを祈りたい。

世の中の不条理、不確定のひずみが、弱者に襲いかかる世の中であり、お年寄りや子どもが犯罪被害になる事例が多いことは、社会の荒廃を示している。

人間教育のあり方を痛感させられる。

先に、書いたが
子どもの食育に関心が高まりつつある中、岡山県美咲町では、朝の給食を始めた。
以前のコメント「手取り足取り」参照
http://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/c45d20bcaa07a14a239cd3971cfb2ccf


毎日新聞に、地域の「食育」活動として、もう一つ、東京都品川区立八潮北小学校の事例が紹介されていた。

(以下新聞記事抜粋)
東京都品川区立八潮北小(藤井英夫校長、児童数107人)では昨年、同小PTA会長の野崎由香さん(42)が「おにぎり」ボランティアを行った。
同会長に就任後、朝ごはんを食べずに登校してくる児童の存在を聞いたことがきっかけだった。
母親のつもりで、昨年9月から約3カ月間、毎朝8時に手作りのおにぎり4~5個を学校に届けた。
藤井校長によると、当時は朝ごはんを毎日食べていない児童が2~4人いた。
親が子どもより先に出勤してしまう家庭の子が多く、遅刻を繰り返していた。
このため、教員らが自宅まで児童を呼びに行き、校長室で野崎さんが作ったおにぎりを食べさせた。
今は遅刻の回数も減っていることから、生活リズムも改善している様子だという。

藤井校長は「食育は保護者にどう働きかけるかが課題」と指摘する。
「保護者には『学校が90%の責任を持つ。残り10%は保護者が責任を持ってください』と常々言っている。
残り10%の基本的な生活習慣は家庭で身につけさせてはしい」と語る。
(以上新聞記事抜粋)

食育は、もはや家庭ではできないから、学校でやる。
家庭では、せめて10%程度でよいから、
基本的な生活習慣を身につけさせてください。
という校長先生の切羽詰った叫びとも取れなくないが、
基本的姿勢としては、悪循環を生む姿勢であると考える。

食育は、あくまでも家庭生活の衣食住の中で、
家庭内の毎日の一大事業である食事の準備、
調理、配膳、団欒の食事、後片付けを通して、
関わりを持ちながら、
知識や文化や意識の伝達を行いながら育むものであり、
机上の勉強で培うものではないと考える。
当然、机上ばかりでなく給食時間にも、行われると思うが、
家族という中での育ちが大切である。

放任・手抜き家庭の被害者は子どもであり、
せめて子どもを救いたいという校長先生の気持であろう。
緊急措置としての学校の対応は必要であるが、
根本的な姿勢をしっかりしておいて、
遠慮せず、家庭に言うべきことは言うべきである。
「親であるあなたが、しっかりしなさいと。」
親に遠慮していては、子どもは守れない。
当然、子どもに朝食を食べさせてやれない親の自己的あるいは社会的問題を解決しなければならないが。

いろいろな交流会なども、会食を通してする場合も多い。
それは、食を介することによって培われる一体感から、
交流がより深くなっていくという効果を狙ったものであると解している。

「寝食を共にする」と言う言葉があるが、
生活の基本である衣食住の中で学ぶ教育は、
家庭の役割でもあり、今後の生きる基となるものである。

それは、どのような時代、社会背景があっても、
強く主張すべきであると考える。
生活に関わることや躾の修得は、家庭の担うべき役割である。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。