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羽生「炎になれている」 122日ぶり笑顔の氷上で4回転何度も着氷「状態100%」

2019年03月20日 06時37分27秒 | 本日の我が家の話題
20日に開幕するフィギュアスケート世界選手権へ向けた公式練習が19日、会場のさいたまスーパーアリーナで行われ、男子で五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が参加した。公の場でスケート靴を履いて氷上で滑るのは122日ぶり。4回転ジャンプを次々決めるなど好調ぶりを発揮し、会見では2年ぶりの世界一を誓った。男子ショートプログラム(SP)は21日に行われる。

【写真】本田真凜 リンクサイドで天使すぎる笑顔

 真っ白なリンクの真ん中で大歓声に包まれる。この情景に、羽生は帰って来た。「胸を張って100%と言える状態」と万全を宣言。「シーズン前に理想としていた100%ではないかもしれないけれど、今の自分の、世界選手権へ向けての状態では100%だと思っている」と真っすぐに前を見て話した。

 昨年11月のGPロシア杯の公式練習中、4回転ループの着氷時に転倒し、右足首のじん帯を損傷。12月のGPファイナル、全日本選手権を欠場した。氷上で滑る姿を公に見せるのは負傷日以来122日ぶり。期待と不安が入り交じった空気を、羽生は一瞬にして自分のものへと変えた。

 本番リンクで行われた公式練習では流れるような4回転サルコーや4回転トーループからの連続ジャンプを何度も着氷。フリー冒頭での導入を予定している、負傷原因の4回転ループを跳べたのはわずか3週間前、それも「50本に1本跳べるようになったくらい」というが、この日は3度決めてみせた。午後のサブリンクでも1本着氷。精力的に体を動かし、4回転は計24本を降りた。18日に日本入りし、臨んだ最初の公式練習で「ミッションコンプリート。やりたかったことを全て達成できたという意味では、本当に感覚よく滑れた」と胸を張った羽生。世界王者への道のりを順調に歩んでいる。

 全てを懸けて臨んだ平昌五輪で金メダルを獲得。今季序盤はモチベーションも上がらず、その後も上下した。それでも、ソチ五輪直後に世界選手権を初めて制した思い出のリンクで行われるこの舞台へ、徐々に闘志は着火。「試合に出られない時期は、油はあるし火もあるけど小さい部屋の中でずっと燃えているような感覚だった」と振り返り、今は「大きな箱の中で光って暴れ回る炎になれていると思う」と表現した。

 「相手に勝つだけじゃなくて、やっぱり自分に勝った上で、自分のこのすごく煮えたぎっている『勝ちたい』という欲求に対してすごく素直に、勝ちを取りたい」と羽生。独特の言い回しで誓ったのは完全勝利。王者の滑りで埼玉を熱く燃やす。

最終更新:3/20(水) 7:08
デイリースポーツ

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