堺市で今月2日、あおり運転をした乗用車に追突され、バイクに乗っていた大学4年の高田拓海さん(22)が死亡した事件で、殺人罪で起訴された警備員、中村精寛被告(40)が直前に飲酒していたことが捜査関係者への取材で明らかになった。基準値を下回っており、大阪府警は道交法違反(酒気帯び運転)での立件は見送った。
捜査関係者によると、同法で罰則が適用される基準値(呼気1リットル当たり0.15ミリグラム)を下回るアルコールが検出された。事件直前の2日夕、仕事帰りに同僚らと飲酒したとみられる。中村被告は府警の調べに「ちょっとは飲んだ」と供述しているが、詳しくは話していないという。
中村被告は今月2日午後7時半ごろ、堺市南区の府道でバイクに追い抜かれたことに腹を立て、時速約100キロで追突して高田さんを死亡させたとして、23日に殺人罪で起訴された。【宮川佐知子】
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