だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

水曜日が待ち遠しい

2007年02月15日 00時10分37秒 | 漫画やアニメが好き
 『あひるの空』はやっぱし面白いね。部活の楽しさとか、スポーツのよさだとか。もちろん辛いこともあるし、大変なことも多いけど、それを含めてひとつひとつを丁寧に描いていて、すごく好感が持てる。安定した面白さで退屈の二文字を知らない。

 『オーバードライブ』はどうだろうね。『あひるの空』と似ているようで全然似ていない。同じスポーツモノなのに、この差はすごいね。たぶん、漫画としての完成度だとか、人への推薦のしやすさだとかいったら『あひるの空』のほうが全然上だよ。もし僕が片方だけしか薦められなしとしたら、悩んだ末にやっぱし『あひるの空』を選ぶと思う。あの漫画の中にある苦さと喜びは、他の漫画では描けていないものだから。

 そうなんだけど、なんだろうね。この『オーバードライブ』の面白さは。優越をつけるなら『あひるの空』の方が上なんだけど、それなのに僕は今週号で思わず泣きそうになってしまったよ。『オーバードライブ』を読んでさ。

 第一走者の寺尾晃一があんなことになってしまったので、レースのほうはほとんど絶望的。先頭と二十分以上の差がついて主人公チームが勝つ可能性なんてないに等しいよ。大和武にだってそれはわかっていて、先週までは彼だって諦めていたはずなのに。
 今週大和武がスタートした。「絶対に勝とう」と仲間に告げて。さらには同情と哀れみを込めた声援を送る観客にこう告げて。
「僕に対する声援はいらないです。そのかわり、僕のチームの最終走者がここを一位で通過しますので、その時にはありったけの声援で迎えてあげて下さい」
 絶望的な差を自分達は埋めてみせる。そして、どんな強豪をも蹴散らして優勝する。傲慢な宣言に観客は罵倒を浴びせるが、もうその時には大和武は人の声を聞いていない。自分の世界に入り込み、他者を寄せ付けないオーバードライブを開始する。

 ああ、なんかダメだ。この漫画から目を離すことが出来ない。水曜日が待ち遠しい。

コメントを投稿