骨董品？！

今時珍しい黒電話です。
実家の電話なんだけど、どんなに新しい電話機を勧めても
「まだ使える！」と言い切る母。
受話器重いし、うるさいし、ダイヤル回すの面倒くさぁー(^_^;)
しかも私の携帯や自宅の電話番号はやたらと８と９と０が多いから
声で確認しながらかけないとどこまでかけたかわからなくなりそう。

母曰く、「これはうちの骨董品じゃ！」


単に古いだけでは……。

そういえばその昔、大昔のこと。
母は幼少時代に山下清画伯に会ったことがあるらしい。
なんでもしばらく泊めて欲しいと訪ねてきたとのこと。
代わりに畑仕事を手伝ってくれたが、その働きはイマイチだったらしく、
ある日お嫁さんの絵を描いているのを見て、とても上手だったので
「上手やね」と言うと
「本当は張り絵のほうが好きなんだ」という話をしたらしい。

その肝心の絵はどこへ？！と聞くと「さあ知らん」だって。
無理もないか、当時はあまり知られてなかったんだから。

うーん、もったいない。
でも本当に山下画伯だったかどうかは定かだ。

なんてったって黒電話を骨董品と呼ぶ人だから…。