気まま猫の毎日

愛猫と飼い主の自由気ままな生活

宙ぶらりん

2006-09-12 17:24:46 | 人のこころ
先日行ったパートの面接。とても応募者が多かったらしく半ば諦めてたら
昨日採用の連絡がありました。出勤曜日も時間も私の理想で仕事内容も
とても興味深く楽しみで連絡直後に帰宅した旦那に大はしゃぎで報告。
来週から出勤することになってました。

ところが、今日再び連絡があり、子供のことを聞かれました。
「面接のときはお子さんはいないということしか聞かなかったけど、
今後は・・・?実は募集にも出してあったけど長期来て頂きたいから
途中で妊娠されたら当然お仕事はお休みされますよね、仕事を覚えて
辞められるとウチとしても辛いんですが、その辺りは・・?」

私はためらわず不妊治療のことを話しました。
ずっと治療を受けてきたこと、うまくいかなかったこと、治療を休むことに
したこと、今後のことはわからないが子供を望む気持ちはあること、
そして働きたいこと。

連絡くれたのが奥さんだったから話しやすいというのもありました。

「今はこの状態であるとしか言えませんが、それで採用を取り消すということ
があってもそれは仕方ないことだと思ってます。」

私はそう言って先方からの連絡を再度待つことにしました。
でも電話を切った途端、涙が一気に溢れて止まらずなかなか
旦那の弁当作りに取り掛かれませんでした。
子供が出来ない、かといってまだ諦めることはできない。
宙ぶらりんで職にすら満足に就けない自分が情けなくてたまりませんでした。

旦那に相談した結果、採用を辞退することにしました。
先方からの返事はまだでしたが、迷惑かけることになってもいけないし
先方の意向を聞いた以上、子供を望む私が勤めるわけにはいかない、と。

履歴書の返却もかねて直接訪問しました。
辞退の申し出をすると、奥さんは「そうですか、うちはもう子供はなりゆきで
来ていただこうと思っていたんですが・・・。」と残念そうでした。
「とても感じが良くて受け答えもハキハキしていてすごく良かったんです」
と言っていただいて何度も頭を下げて礼を言いました。

子供のことを理解してくれた上での採用を辞退するというのはもったいない
とも思ったけど、縁がなかったと言い聞かせました。
確かにいつできるかわからないし、作る意思がないわけじゃない。
「子供」という重圧から解放されたくてパートに出ようとしたのに
これじゃあ何の意味もないですね・・・・。

何も失ってないのに胸にポッカリ穴が開いたような気分です。
また涙がじんわりしてきました。