Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

休日はパリで ~ミッドナイト・イン・パリ 2回目を鑑賞

2012-07-22 23:48:04 | CINEMA~映画
先週の土曜の夜にDVDで観た「LITTLE ASHES」のダリとロルカはあまりにも哀しかった。
で、また能天気なダリに会いたくなったからなのかな。
2度目を観はぐっていた「ミッドナイト・イン・パリ」を再び観に行く。
公開してもうひと月半。いまだに上映されているということは人気があるのね。
この日も結構人は入っていたようだ。
一度観ているので、今度は余裕でシートに身を沈めて銀幕の中のパリに出かける。

長い前振りがあって、さて教会の鐘が夜中の12時に響き渡ると、どこからかクラシックなプジョーがやってきて、主人公ギルは1920年代にタイムスリップ。
2回目なので理屈ぬきにただただギルと共に20年代の楽しい雰囲気に浸るだけ。
そして・・・ああ、いたいた!愛しのサルバドール(ダリ)!
喜々としてギルにサイの話をするダリがご愛嬌。
「LITTLE ASHES」の中で、ロルカとの関係に息がつまり、ブニュエルのいるパリへ逃げるように去るダリ。同じ人物なのにね。映画が違えば別人なのは当たり前だけど、そこが面白いのよね。

それにしてもマリオン・コティヤールの美しいこと!
何しろピカソの恋人役だもの。
彼女が身をつつむ1920年代のレトロなファッションが素敵。
その彼女の衣装をロートレックやドガやゴーギャンが斬新だと褒める。
夜のパリには魔法がかかっているのだ。

ラストは新しい恋の予感。
雨の日のパリが一番美しいという同じ価値観をもつガブリエルと出会ったギル。
幸せは意外と身近なところにある。
ちょっと見方を変えるだけで、人は幸せになれることが多いのかもしれないね。
心温まる大人のおとぎ話。
軽やかなちょっといい気分で映画館を後にできる小粋な作品だね。


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「ミッドナイト・イン・パリ」
原題 :「MIDNIGHT IN PARIS」
2012年: スペイン/アメリカ合作
鑑賞日: 2012年7月16日(月・祝)9:20~(94分)
映画館: 新宿ピカデリー スクリーン10 D-9


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