Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

シャオ・ドレとハンに会いに ~「ベスト・キッド」2回目を吹替版で。

2010-09-02 07:47:47 | CINEMA~映画
最近、気に入ったらリピーターの私が、「もう一回観たいなぁ」と思う映画がなかった。
「インセプション」はもう一回観たい気もするけど、結構観るのには気力がいる映画だし。
そんな中、先週見た「ベスト・キッド」は最高だった。
久々にもう一回観たい!と思った作品。それなら今度は吹替版で観てみようかと思い豊洲へ。
普通は字幕派なんだけど(オリジナルの声が聴きたいもの)ハリー・ポッターだけは吹替も1回は
観る。(もちろん何回か観るからね。)
吹替の良いところは字幕を読まない分映画に集中できることと、微妙に違う翻訳の妙を楽しむ
ことなのだ。
映画って意外と画面の隅々までは見られないものだから、新たな発見もあって面白い。
もちろんそれは「もう一回観たい!」という作品でないとそんな気にはならないけれどね。

前置きが長くなってしまったけれど「ベスト・キッド」の吹替版を観に行った。
最初に書いてしまうと、吹替版も違和感はまったくなし。
中国語の部分には字幕が出る。(つまり英語が日本語になっているのね~笑)
大きな翻訳の違いはなかったけれど、ちょっとした違いで印象が変わることもある。
ラスト近くのドレの台詞「まだ怖い気持ちがあるから、その怖さをなくして家に帰りたい(字幕)」
(ちょっとちがうかも!)が、「まだあいつが怖いから、帰るときにはあいつが怖くなくなっていたい(吹替)」と微妙に違っていた。意味合いは同じだけどね。



この映画の魅力はシンプルなこと。
ストーリーが単純明快なので考え込むこともなく、登場人物に感情移入しながら安心して観て
いられる。
そして弱かった少年が心も身体もしなやかにたくましく成長していく過程を見るのは心地よい。
子どもの成長を通して周囲の大人までもが「心の成長」を遂げるのだ。

師匠ハンは愛情をこめて少年を「シャオ・ドレ(小さなドレ)」と呼ぶ。
いずれその呼び名に似合わないくらい少年は見上げるような立派な青年になっていくんだろう。
でも今はまだハンや母の愛情につつまれている「小さな」ドレなのだ。
それでもラストで成長した姿は凛々しくて眩しいほどだ。
シャオ・ドレはひとまわり大きくなっていた。
そんな彼に「最高の友達」と言われて目を細めるハンが印象的だ。



ジェイデン君は本当に演技が巧い。(可愛いしね!)
あまりにも自然だし、ジャッキーの渋い演技と渡り合っても見劣りがしない。
子どもながら憂いのある瞳には引き込まれるよ。
そしてそんな新鮮な彼と対照的な円熟のジャッキー・チェンの魅力にも。
大人だからこそ醸し出せる味わいには、若者は決してかなわない。

誰一人席を立たなかったエンドクレジット。みんな映画の世界に浸っていたのだ。
敵役の少年と肩を組むジェイデンをはじめ、撮影中のスナップが微笑ましい。

「日常のあらゆる動きの中にカンフーがある。人とどう接するかにも。」
そんな、人としての心構えまでもさらりと教えてくれるハン先生は最高だ。
カンフーは人生そのものなのだ。(フラメンコと一緒!)

また2人に会いに行きたくなっちゃうなぁ。
(って、きっと行くクセに!笑)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
「ベスト・キッド」(吹替版)※2回目
原題「The Karate Kid」2010年・アメリカ
鑑賞日: 2010年9月1日(水)13:15~(140分)
映画館: ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン4 C-8



最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。