Del Amanecer

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動物園を買った一家 ~「幸せへのキセキ」を鑑賞

2012-06-24 23:04:04 | CINEMA~映画
予告編を観て気になっていた映画。
原作は実話だという。
ところでこの邦題・・・。日本語的にも何だか考えてしまう。
「幸せへキセキ」のキセキが「奇跡」だとすると、何となく日本語的にオカシイ。
観終わってふと、カタカナなのは「軌跡」とも「奇跡」とも読めるようにしたんだろうなぁと思った。この場合は「幸せへの軌跡」の方が納得できる。
それにしてもあまりにも原題とかけ離れている。
もうちょっとマシなタイトルはつけられなかったのかな・・。

妻を、母を亡くして日常の忙しさの中にも深い悲しみから抜け出せない親子。
主人公のベンジャミンは仕事を辞め、反抗的で無気力な14歳の息子ディランと、健気に母がいなくても明るく振舞う7歳の娘ロージーとともに一から出直すために家を買うことにする。
ひと目で気に入った郊外の物件には、とんでもないおまけがついていた!
それは閉園中の動物園・・・。

動物園の再開に自らの人生を重ね合わせ、何かに夢中になることで悲しみに蓋をして前に進もうとしていたベンジャミン。だが息子はなかなか心を開かない。
資金不足もあって動物園の方も問題がたくさん。
そんな時、何と彼の亡き妻がそっと背中を押してくれる。

動物園のメンバーもいい人ばかりだ。
息子に淡い気持ちを寄せるリリー役のエル・ファニングちゃんは相変わらず可愛い。
そして飼育員ケリー役を演じるスカーレット・ヨハンソンも魅力的。
爽やかな中にも芯がきちんと通った女性を好演している。
それから娘役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんも何とも可愛くて心がなごむ。
主人公ベンジャミンを演じるマット・デイモンもとても自然で素敵だった。

大切な家族や人を亡くしたことのあるひとなら知っているはずだ。
悲しみには蓋をして通り過ぎることなど出来ないということを・・・。
どこまでも悲しみと向かい合っていかなければ、新しい扉は開かないということを。
そして開いた扉の向こうには新しい未来が待っている。

ストーリー的には弱いところもないこともないけれど、温かい気持ちにさせてくれる作品だ。
たまにはこんなふうに安心して見られる映画もいいよね。
さぁ、20秒の勇気を出して幸せをつかもう!


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「幸せへのキセキ」
原題 :「WE BOUGHT A ZOO」
2012年 スペイン/アメリカ合作
鑑賞日: 2012年6月17日(日)9:30~(124分)
映画館: TOHOシネマズ錦糸町 スクリーン3 D-10



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