Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

沖仁&渡辺香津美 in Billboard Live Tokyo

2015-03-23 00:40:24 | コンサート&公演レビュー
沖仁と渡辺香津美。ジャンルの異なるギタリストふたりのライブは2回目。
沖仁がリードして渡辺香津美がしっかりそれを支えるといった感じは前回と同じ。
土曜の夕方。5時開場の6時開演というこのライブ。場所は六本木ミッドタウンのビルボードライブ東京だ。
自由席整理番号9番。でもラッキーにもかぶりつきのセンターの一番前の4人掛けのテーブルがまだ2席空いていた。
素晴らしい席。アルティスタとの距離はわずかに2メートルといったところ。
外はまだ明るく、高層ビルが見えて都心らしい景色。
でもライブが始める前にガラス張りの窓は覆われて外は見えなくなった。

定刻から5分ほど遅れてライブがスタート。
ふたりは定位置について演奏が始める。
至近距離だから指も良く見えてうれしい。

沖仁の曲や新曲など2~3曲弾いたところで、沖君が「ではそろそろギターバトルやりましょうか?」と渡辺さんに目くばせをして、アルディメオラとパコ師匠の「地中海の舞踏」を。
ふたりとも「爪が」「ピックが」ボロボロになるという白熱のバトルを繰り広げる。
お客さんも大喜び。ジャンルは違っても本物のアルティスタたちは、それさえも超えた高みでは同じ空気の中で呼吸できるのだ。

バトルで息をはずませた?ふたりは、次は休息のために(?)パットメセニーのアントニアという曲をしっとりと聴かせてくれる。
途中から開いたステージの背景の窓には、すっかり夜の帳の降りた都会の夜景が見えて綺麗。

最後の曲はチックコリアのスペインを・・と沖君が紹介すると拍手が湧きおこった。
ギター2台のスペイン。トマテとカミロのスペインも素敵だけど、ギターは音量でどうしてもピアノに負けてしまうから、このギター2本のスペインは素敵だった。

アンコール。再びステージに戻ってきた二人は舞台の端で立ったまま演奏。
彼らとの距離はもう1メートもないかもしれない。
めくるめく指使いと、頬をかすめる音に圧倒された。
ああ、やっぱりギターはいいな。

沖君の誘いに微笑み、どうやらこのコンビはこれからも時々白熱のバトルを繰り広げる約束をしている。
トマティートとカミロのように、黄金のコンビニになりそうね。
次回も楽しみ。


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4 Comments

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スーパー・ギター・デュオ (Luzia)
2015-03-23 17:50:55
Angelitaさん、こんばんは。

沖仁&渡辺香津美のライブに行かれたのですね。現在、このコンビで日本中を回られておりますね。

それにしても、爪&ピックがボロボロになる演奏ってゴイスーですね。

さて、Angelitaさんのブログも10年ですかぁ。ムイ・ビエン!
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凄かったよ~ (Angelita)
2015-03-23 23:22:07
Luziaさん
沖仁はいろんなアルティスタと競演するけど、この二人の組み合わせは好みです。
カミロとトマちゃんのコンビも大好きだけど、ギター同士っていうのがいいのよね。
ギターバトルはホント凄い気迫でしたよ。おふたりとも。

そう、地味に10年になろうとしています。
ひと頃はたくさん記事を書いていたけれどこの頃はあまり書いていないのでアクセス数も減る一方(笑)
それでも何かを書きたいときのために、ここはとっておこうと思っています。
Luzia君、Siempre gracias!
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和製スーパーギターデュオ (アルパコ)
2015-04-07 07:42:57
日本を代表するフラメンコギタリストとジャズギタリストだからまさに日本におけるスーパーギターデュオですね!
二人のCD、DVD出ると良いですねU+266B
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賛成です! (Angelita)
2015-04-07 19:23:46
アルパコさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ホント、この二人の共演は熱くて楽しいです。
ぜひレコーディングしてほしいですよね!
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