Del Amanecer

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マリア・パヘスの新作 「私がカルメン」 を鑑賞

2015-04-26 23:50:24 | コンサート&公演レビュー
マリア・パヘス。
セビージャ出身のバイラオーラ。
とても背が高くて迫力のあるバイレがとても魅力的。
何度も来日してくれているので、私も何度も彼女の作品を観てきた。

セビージャへのオマージュのような作品の時も確かカルメンを踊った。
衣装もいたってシンプル、アバニコ(扇子)やマントンなどの小道具も一切なしの生身のマリアの踊りが、目の前に鮮やかにカルメンとして呼吸していた。

そして今度もカルメンだ。
タイトルは「YO,CARMEN」~私がカルメン 
いわゆるメリメやビゼーのカルメン像の対局をなす、すべての女性の内面からカルメンを表現するとのプログラム。

詩の朗読は字幕付きだ。スペイン語、日本語、フランス語、etc...
主婦が家事をする風景や、現代を生きる女性を表現したちょっとユーモラスな演出ではなんといきなりバッグから取り出したメモをみながら、私たちに日本語で話しかけてきてビックリ。
彼女の「男性が作り出した虚像のカルメンではなく、現代を生きる生身の女性たちへエールを送る」というテーマを力強く私たちひとりひとりに届けてくれた。

ちょっと風変わりな作品だったけれど、マリアのバイレはやっぱりすごい。
そしてその踊りには愛があふれている。
何度も笑顔で応えてくれたカーテンコールからもそれはしっかり伝わってくる。

終演後、初日のみトークショーがあってラッキーだった。
15分ほどインタビュー形式で質問に答えてくれたマリア。
分かりやすくしっかり話してくれるので、通訳さんの訳なしでも8割くらい理解することが出来てうれしかった。
その中で「アバニコ~扇子~を開くときには心を開くのよ」とい言っていたのが印象的。
女性たちが心を開き、自由に自分たちのやりたいことをやるために。
そしてサイン会まで。
お疲れだったんでしょうに、ひとりひとりに丁寧にサインをして握手をしてくれた。
「He recibido mucha fuerza y alegría. Muchas gracias por venir」と声をかけるとても素敵な笑顔で「Gracias!」と言ってくれた。



3回公演も今日で終わり。
きっとたくさんの女性たちが(私も含む)生き生きとした毎日を送るヒントをもらったにちがいない。

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María Pagés YO, CARMEN
2015年4月24日(金) 19時開演~20時30分終演
渋谷・東急文化村 オーチャードホール
1階6列17番






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2 Comments

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Unknown (アルパコ)
2015-05-28 23:44:53
肩、背中の筋肉が凄いです!
確かに! (Angelita)
2015-05-29 07:01:09
アルパコさん、
ホント、すごいですよね。
マリアは背も高いし、鍛え抜かれた体が美しいです。

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